第三語 イカリソウ
皆様、こんにちは、こんばんは。
皆さんは、花言葉をご存知でしょうか?
きっと、名前だけでも聞いたことあるでしょう。
でも、花それぞれの花言葉はあまり気にしたことがないでしょう。
今回の語り部は、そんな花言葉にまつわるお話し。
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あるところに、花の大好きな恋人同士の二人が居りました。
彼らは互いに思い合い、共に花を愛でておりました。
彼らは、死ぬ時は死ぬ方は花を形見として渡そうとまで約束していました。
ある日の事、男の方が事故にあってしまいました。
男は女の付き添いとともに治療室に運ばれましたが、残念ながら亡くなってしまいました。
彼は亡くなる寸前、彼女にあるものを渡しました。
それは、花でした。
小さな花弁がまるで船のアンカー、錨のような形からその名がついたその花の名前は、”イカリソウ”と言いました。
彼はそれをひとかたまり、彼女の手に置きました。
そして、最後の力を振り絞り、
「これを形見にしてほしい」
とだけ言い、息を引き取りました。
彼女は涙ながらに頷き、イカリソウの花を受け取りました。
それから、少しばかりの年月が経ったある日のこと。
彼女も遺体となって発見されました。
警察は自殺と判断しました。
彼女の持ち物には密閉された袋に入っている萎びたイカリソウが有りました。
そして、彼女の遺体の傍にはもう一種類、花がありました。
花の名前は
”クロユリ”
でした。
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どうでしたでしょうか?
花言葉には様々な種類があり、中には悪い意味の花もあります。
例えば、白いチューリップは”叶わぬ恋”、黄色いカーネーションには、”軽蔑”という意味があります。
この話に出てきた花にはどんな花言葉があるのでしょうね?
それでは次の語り部まで、
Au revoir。