二話 「運命の朝②」
学校に向かい始める聡。そこでであう人が運命を大きくかえる。その相手とは?
聡の家はセレブや有名人の住むと言われる、[峡東区]と呼ばれる地域に莫大な土地にこれでもかと言うほど大きな家が建っている。なら、藤原一家がセレブや有名人であるかと言うと...実はそうではない。父親は峡東区警察署の巡査長、母親はこの世界で絶賛拡大中の一菱の秘書官だ。どちらもこの世界ではまだまだ有名ではない。
そして、聡が通っている学校が近くにあるかと言うとやっぱりそうではない。聡の家からおよそ二キロ先にあるバス停まで歩き、バスに揺られて二十分、そこからさらに十五分歩いて漸く学校にたどり着く。言ってしまえば田舎から都会の学校に向かっているような感じである。
「トレーニングになるからいいが....相変わらず遠い!!」
それもその筈である。聡はトレーニングの一環として考えているが、常人からすれば鬼畜な通学路だ。峡東区から聡の向かう学校に行く子供は一人もいない。バス停で待っている人も、聡以外は全員大人だ。やれやれとため息をつきながら、聡は此れから行く学校について考える。
名前は峡東東小学校。最近になって出来た小学校だ。ところが、通っている子供は約二千人と超大規模な学校だ。一年生だけでも二百人とかなり多めだ。
クラスは四十人で一クラスで、計算すると五クラスあることになる。校舎の大きさなんぞ想像すらできない。
「まもなく、<峡東東小学校前>、<峡東東小学校前>。降りる方は準備をお願いします。」
車掌のアナウンスで漸くかと思いつつお金を払ってバスを降り、再び歩き始める。
暫く歩いて、小学校が見えてきた時だった。気持ちのよい風が吹き、聡は思わず歩くのを止める。その風は通りに咲いている桜を舞わせていた。
「きゃっ!?」
「あ、ごめんなさい!大丈夫ですか?」
歩くのを止めたために、後ろにいた人とぶつかってしまったようだ。急いで起こした。
「はい。大丈夫です。貴方も峡東東小学校に?」
「うん、そうだよ。僕は藤原聡。君は?」
「山崎綾野です。よろしくね、聡。」
これが運命が大きく動き出すきっかけになったのかもしれない。
それと同時に、聡は不思議な感覚に襲われていた。目の前にいる山崎綾野という少女は、何処と無く部屋に飾ってある写真に映っていた金髪の少女に面影があるのだ。
(この子...何処かであったか?)
「どうかした?早くしないと遅れちゃうよ?」
「あ、ごめん。行こっ!」
「...え?」
自分が無意識のうちに綾野の手を握っていることにも気付かず、学校に向けて走り続けた。
どうも、妹紅聡です。
いやぁ、500字書くのって以外と大変ですね。小説家の人達はこれ以上に苦労されてるんだなと思うと.....ゾッとしますね。でも、頑張ります!