表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
桜色の盾  作者: 白兎 龍
第一章 魔境
2/59

第1話 異世界へ

第三位階上位

 




 天気は晴れ。雲間から差し込む陽光が大地を燦々と照らしている。



 小高い丘の上、遠くには雲を貫く程に大きな山々が連なり、その反対には青く広大な海がある。


 左右には緑が茂る広い森、その先にも山、こう言うのを確か盆地と言っただろうか?



「ここは……どこだ?」



 ピロリン♪



 疑問を口にした瞬間、何処からともなく電子音が聞こえてきた。


 ブレザーのポケットをまさぐるも、何も持っていない。



『ようこそ、異世界クレイドルへ。貴方を歓迎します』



 頭の中に声が響いた。


 どこか機械的な女性の声。

 周囲を見回すが特に人影がある訳ではない、しばらく待ってみたがそれ以上の説明も無い。


 このまま日が暮れるまでぼーっとしている訳にも行かない。

 まずは状況の整理をしよう。



 あの声は『ようこそ、異世界クレイドルへ』と言っていた。

 つまり此処は俺から見て異世界と言う事になる。


 俺がこの世界の外から来た事は間違いないのだろう。



 周囲の状況を把握する。


 見える物は山、海、森。

 視覚の範囲内に人の痕跡は無く、森の密度もそこそこに濃い。


 気温は適温、危険な虫や猛獣がいる可能性は高い。



 俺……そもそも俺は、誰だ?



霊人 ミツキ Lv1

US

『桜色の瞳』

『ーーの加護』

『■■の■■』


ミツキ〈村人Lv1〉男 16

変更可能ジョブ


BP200



 ……よく分からないが、俺の名前はミツキと言うらしい。


 色々な知識が多少はある様だが、記憶はかなり曖昧だ。そして……村人というが……村が無いな。


 性別は男で年齢は16。変更可能なジョブは無し。



 BP、ボーナスポイントと言うのが200ある。



 後はUSなる物に『桜色の瞳』と何かの加護、それから謎の黒い文字。


 とりあえずの整理は出来ただろう。



 現状を纏めると......何の力も持たない筈の村人が猛獣や毒虫がいるかも知れない森で生きる事は出来ない。

 ただただ死を待つのみである。



 状況整理完了。



 ……さて、どうしようか?



 気になるのはBP200。


 これが多いか少ないかは分からないが、ボーナスのポイントなのだから何かしら良いことがあるはずだ。


 問題はこれをどう使うのか。



BP200


・経験値

経験値2倍:1P

必要分2分の1:1P

経験値4倍:2P

必要分4分の1:2P

経験値8倍:4P

必要分8分の1:4P

経験値16倍:8P

必要分16分の1:8P

経験値20倍:16P

必要分20分の1:16P


・武器

鋼の剣:1P

魔鋼の剣:2P

真銀の剣:4P

魔剣・よい:8P

聖剣・あかつき:16P

魔器・黄昏たそがれ:32P

□□・桜雲おううん:64P


・防具

肌着・宵:1P

着衣・宵:2P

靴・暁:4P

手套・暁:8P

外套・黄昏:16P

鎧・黄昏:32P

□□・桜雲:64P


・魔法

魔力盾マギシルド:1P

魔力矢マギアロー:2P

魔力弾マギバレット:4P

魔力吸収マナアブソーブ:8P

魔力譲渡マナトランスファー:16P

光線レーザー:32P

流星メテオ:64P


・スキル

地図:5P

詳細地図:10P

鑑定:5P

詳細鑑定:10P

思考明瞭:5P

思考加速:10P

並列思考:20P

超速思考:40P

治癒力向上:5P

再生:10P

高速再生:20P

超速再生:40P

思考詠唱:5P

無詠唱:10P

重複魔法:20P

幸運:5P

強運:10P

豪運:20P

収納:5P

転移:10P

結界:20P

念動:40P


・ジョブ

2ジョブ:1P

3ジョブ:2P

4ジョブ:4P

5ジョブ:8P

6ジョブ:16P

7ジョブ:32P

8ジョブ:64P


ボーナスジョブ




 ……どうやら情報開示には何かしらの疑問を持つことがトリガーになるらしい。

 ともあれ都合が良い。ん……?


 ……都合が、良い?



 何か……忘れている気がする。



 結構大事な事だった様な……まぁ良いか。この状況だと切り替えが大事だ。


 どのみち思い出せないならそこまでの事、どうせ些末な事だろう。それは今は置いておこう。



 目下必要なのは体を守る防具、周囲の地形を知るための地図、それが何なのかを知るための鑑定。


 思考は早い方が良いだろうし、念のため再生も要る。


 運は最大まで欲しいところだが、余裕があれば取ろう。


 収納、転移、結界はよく分からないが、魅力的な響きだとは思う。



 こんなところか?



 後は攻撃手段に魔法と剣、魔法はおそらくは遠距離攻撃だろう、優先すべきか?


 それと、気になる物がいくつかあるが……経験値?


 LVがあって経験値がある、となると経験値が増える事は剣よりも優先すべきだろうか?


 2ジョブや3ジョブというのも興味深い。


 ボーナスジョブは尚の事……うむぅ。



 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ