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れん2nd  作者: 萌葱
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 終業式の翌日、私は叔母さん夫婦とNYに向かった、相変わらず忙しい父さんは大晦日に出張先から戻るらしく、叔母さん達と街を歩いて驚いたのは、英語が解るということ。

 テキストを選んだ翌日、まずは耳慣れって言って、基本的会話を録音した物をを解らなくて良いから暇な時聞いてると良いって言いながら渡してくれたんだけど、効果は絶大だった。


 嬉しくなった私は、 少しの間一人で散歩してみたいと言い出してみた。

 小さい頃に両親が離婚して、結果叔母夫婦のお世話になることになってしまったから、二人には子供は居ないのにも係わらず、二人だけの時間というのは余り無くなってしまった。

 端で見ていても仲の良い夫婦なだけに、私はいつもそれを申し訳ないと思って居て…、二人が誘ってくれる観劇や買い物も二人で行って来てって言う事もあるけど、おかしな遠慮するなら出かけないなんて言ってくれてしまうので、いつも出かけるのは叔母と二人か叔母夫婦と私の三人で…。


 一緒に居ると頼ってしまうし偶には夫婦水入らずを楽しんで欲しいと言ったら、叔母さんは心配してたけれど、、絶対危ないことはしないからと言うと、叔父さんが笑って叔母さんの手をとって

「じゃ、二時間後に此処で、気をつけるんだぞ」

 そう言って解放してくれた。

 心配そうに私を振り返りながら歩いて行く叔母に、優しく声をかけている叔父。

 小さくなっていく後ろ姿は幸せそうで、外は寒かったけれど心の中がほわりとぬくむ気がした。


 二人の姿が見えなくなって、ゆっくりと景色を楽しみながら歩き始める。

 クリスマスを終えて、新年に向けて慌しい街並みの中で、露天商が並ぶ広場にさしかかった。

 アンティークっぽい食器に、素人目には上手いのか下手なのか良く判らない絵画や、少しすり切れたようなテディベア等が並ぶフリーマーケットの様な中を歩いていると、私の目のはしで何かがきらりと光った。

 何だろ? そう思って、光ったあたりを見ると、トロリとした濃いめの蜂蜜みたいな石

柏木君の髪と瞳の色見たいだと思い、覗き混むと、その小さな石は一対のピアスだった。



「はい、あ、後これ、受け取ってくれると嬉しい」

 冬休み明けの木曜日、本を返しに来た柏木君に新しい本と小さな包みを渡した

 怪訝な顔で開けていい? って言うのに頷くと包みを解いていて、やがて、手のひらにこぼれるキラリとした石。

 何故かそれを見て固まる柏木君に

「今回、凄く英語判ったんだ、一杯テキストも見て貰ったし、お礼って言うかお土産」

「…ありがとう」

 そう答えるも、何処か固い表情に好みに合わなかったかなと心配になって

「悪い、趣味じゃなかった? 私、あまりこう言うのよく解らなくて…、これ見つけたら柏木君みたいだと思っんだ、気に入らなければ…」

 そう言うと

「いや、綺麗だよ、ただこんなのくれるって思わなかったから、吃驚しただけ…でも、俺みたいって?」

 手のひらに転がる石と同じ色の瞳で真っ直ぐに私を見るのに

「柏木君の髪と目の色って濃い蜂蜜みたいだなっていつも思ってたから、何だかこの石を見つけた時に君みたいだなって思ったんだ…」

 そう答えたら、早速ピアスを付け替えていた。

「どう?」

「いいね、やっぱ美人だから、そういうシンプルなの、映える」

 元々整った顔立ちに、その少し茶色がかった瞳と同じ色の石が耳元でキラリと光り、脳裏に描いたとおりに似合ったのが嬉しくて笑いながらそう言うと、少し戸惑ったような顔をして

「鏡見てくる」

 そう言って図書室を出て行った。

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