1/2
終わりの始め
車が通るたびに、降り積もったレモン色の銀杏の葉が青い空に舞い上がる。
「きれいだなぁ。」
そう呟いて、ユキは携帯を取り出した。
また車が通った。ユキは写メールのシャッターをきった。
写真を確認して満足そうなユキは、その写真を添付ファイルにして、アドレスを検索した。
しかし、サ行をスクロールして、とあるアドレスまで来た時、ユキは携帯を閉じた。
私から連絡を取っちゃいけない。もうやめなきゃ。そう自分に言い聞かせるように、唇をきゅっと結んだ。
空を仰ぐ。冷えた空気が頬をなでる。うん。大丈夫。ユキは笑顔を無理やりに作り、歩き出した。しかしその笑顔はすぐに歪んでしまった。メールを、彼からのメールを着信したからだ。




