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フェアライズ  作者: 海人
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†第3話《戦闘》†

†第3話《戦闘》†



ガタン!

2人は勢いよく扉を蹴り破った!

倉庫内は思いの外広く、真ん中に机が置かれ、倉庫と言うよりはひとつの部屋のようだった。

真ん中の机には3人の仮面の男と1人の仮面の女が座っていてそれぞれ

顔半分を隠す仮面

顔全体を隠す仮面

顔半分と口周りを隠す仮面

サングラスのように目だけを隠す仮面

をしていた。

その中で1番背が低く若い

サングラスのような仮面を付けた男が

「何事ですか!」

と予想外の事態にうろたえた。

しかし

予想外だったのはその男だけでなくアルフもだった。

その仮面の男達は、顔を隠しているものの以前のスレイブの幹部達で、その雰囲気からアルフは即座にそう悟った。

「おい…お前ら…何で…。」

とアルフが言うと静かな空気が流れる…。

「まさか…あなたはアルフレットさんですか?」

とサングラスのような仮面の男が聞く。

「ああ…お前…グレンだな…?」

とアルフは言う。

サングラスのような仮面の男の名はグレン・コークス。

「そんで他のはミッド、エルダー、リードだな。」

とヴァンスが補足する。

顔半分を隠しているのがミッド・クラスター

顔半分と口周りを隠しているのは4人中唯一の女性でエルダー・マージアス。

顔全体を隠しているのがリード・クラスターである。

「お前ら…。」

とアルフの言葉が止まる。

「ぷっ…ははは…ははははは。」

とアルフは笑い出す。

それに続きヴァンスもはははと笑い出した。

二人の笑った原因は…。

「あははは…お前ら何でそんな仮面付けてんだよ!あーはははは。」

と爆笑を続けるアルフ。

「くくく…やめてやれよ!あいつらだって少しは考えて仮面付けてんだ…笑っちゃ失礼だろ!…くはは。」

と笑いをこらえるヴァンス。

「な!なんだと!」

と恥ずかしくなり声を荒げるグレン。

「ふむ…あいつら何も変わっとらんようだな」

と1番貫禄のあるリードが言う。

「仮面はいい!それよりお前ら何でここがわかった?」

とエルダーが二人に問い掛ける。

するとアルフ達が話し出す前に、ミッドは嬉しそうに。

「お前ら戻るつもりで来たのか?」

と言うと。

「んなわけねぇだろ。お前らを止めに来たんだよ。」

と力強く言うアルフ。

そうか…と続け

「だが我らは止まる事はできない…ステルスとの約束だ。」

と断言するリード。

「アルフ!お前話し合いに来たのか?違うだろ!」

とアルフを戒めるヴァンス。

「だがまだ話し合えるチャンスがある!」

とアルフは反論する。

「そうでもないぞ…。」

と指を指すヴァンスの指の先では、グレン達が武器を構えていた。

「お前ら!あんなことがあったのに何で!」

とアルフは必死になる。

「リードさんが言ったでしょう!ステルスさんとの約束です。僕達はステルスさんを裏切ることは出来ない!」

とグレンは食いつくさらに、

「だから…だから…ちからづくでもついてきてもらいます!」

と持っているアサルトライフルで撃ってきた!

サラリと避けるアルフとヴァンス

「ちっ…こいつら本気だ…とりあえず黙らすぞ!」

というヴァンスの提案に、

「ああ…。」

とアルフは答え、2人は攻撃体制に入る。

それと同時にエルダー、ミッドも持っている銃で2人を狙い撃ち始める!

アルフは銃弾の雨を避けながら、エルダーとミッドに接近し、エルダーの顎に向かって掌底を放ち、ミッドの腹部に蹴りを入れ、2人を気絶させる。

ヴァンスは、倉庫内の障害物を使って上手く弾をよけグレンに近づき、みぞおちに拳を入れ気絶させた。

そこで動かなかったリードは、腰に差してあった剣を抜き、アルフに斬りかかった!

それを腕につけた篭手でいなし、体術で足をからめとり倒して押さえ込んだ。

俯せに押さえ込まれたリードは

「やはりお前らは…相も変わらず強いな…昔も勝った事はなかった。」

と昔を思いだす。

「リード………ここまで攻め込まれて幹部を4人も倒されたんだ…もうあきらめろ。」

とヴァンスは組織をやめることを促す。しかし、

「まだ…諦めてはおらんよ…!」

と指をパチンッと鳴らすと、

数十人のスレイブの兵士が銃を構えて倉庫を占拠した。



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