†エピローグ†
「お母さーん!私の竹刀袋どこー?」
ヘレニック共和国首都エーモアにある平凡な家宅の一つで、ごく平凡な声が聞こえた。
「知らないわよ?昨日のうちに用意しときなさいって言ったでしょ。」
娘であろう少女の声に返答する母と呼ばれたその女性は髪を後ろで一つに結び、エプロンをかけ、厨房でなにやら調理している。
「う〜…だって昨日は遅くまで他のことやってたんだもん!」
そういって母のいる厨房に顔を出した少女は両サイドを軽く編み込み、そのまま後ろの髪ごと束ねた髪型をしており、その顔は振り返った母の顔とよく似ていた。
「ベランダに干してあるんじゃないの?この間洗うって言ってたじゃない。」
「あ、そっか!」
母の指摘に場所を思い出したのかドタドタと階段を上がっていく少女。
「ははは!ルミナは朝から忙しいな、まったく。」
そういって高笑いする男がリビングで椅子に座っていた。
彼の髪は黒に近い茶髪をしており、騎士団の団服を着用している。
「本当よ!ルミナ!急がないとまたお父さんに怒られるわよ!」
「わかってるー!ごめんなさーい。」
そういいながら準備を終えたルミナは階段を降りてきた。
ルミナは女性用の騎士団服をきており、竹刀袋を背負っている。
「いつも待たせてごめんなさい!」
リビングに座ったその男に謝るルミナ。
「大丈夫だよ。さぁ行こうか!」
そういって立ち上がる男。
「うん!」
ルミナの素直な返事が聞こえると、厨房にいた女性はルミナに弁当であろう小包を渡す。
「これお父さんの分も入ってるからよろしくね。」
「はーい!お母さんいってきます!」
「ええ!それじゃあヴァンス!ルミナをよろしくね!」
「ああ!リヴィアあいつに伝言はあるか?」
リヴィアと呼ばれたその女性は少し考えた結果伝言を伝える。
「それじゃあ、たまには帰ってこないと許さないって伝えといて!」
「わかった!それじゃ!」
軽く会釈するとルミナを追いかけるヴァンス。
「ヴァンスさん遅いー!はやくー!」
「ちょっと待ってくれー!」
そんな微笑ましい会話が聞こえ、まったく…と微笑をこぼすリヴィア。
彼女はこの平凡で幸せな日常を一生護っていきたいと、そう心に強く願った。
その幸せな日常は大きな戦いを経てやっと得た、彼女達だけの幸福相乗なのだ。
いままでこのフェアライズを読んで頂きありがとうございました!これにてフェアライズは完結します!
すごく時間がかかってしまいましたが、書いていてすごく楽しくて、それが少しでも皆さんに伝わればいいと思いました!
これから読んでくれる人も、これまで読んでくれた人も感想!!とってもお待ちしております!本当になんでもいいのでよろしくお願いします!
本当にありがとうございました!




