表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

プロローグ後

「おぉっ…この方が伝説の…」


人の声がする。大勢の人の声。うるさいなあ。あれ。俺…さっきまでラベンダーの髪の男と話していて急に勇者になれって…じゃあ。もしかしてここが。

人の声の騒々しさに重い瞼を上げると真っ白な高い天井とカッチリとした鎧を着た大勢の人に囲まれて目を覚ました。


「勇者が目を覚ましたぞ!!!!」


「なんか…なよっちいな。」


「こいつがあの協会の魔王を倒せるのか…」


「ええい!!!静まれぇ!!」


ガタイの良い身長2mはあろう1人の騎士が他の騎士達をモーゼの如くかき分けて俺の前にやってきて膝先づいた。


「もてなしもせず、突然の非礼をお許しください勇者様。早速本題ですが、あなたには勇者として、教会に住む人喰い魔王の討伐をお願いしたいのです。」


「俺が…?」


「人喰い魔王に挑むなんて無理なお願いであることは我々も重々承知。ただもうあなたしか頼る人がいないのです。どうか…!」


そうだ。俺は勇者に選ばれたんだ。やりきらなければ。ラベンダーの髪の人に頼まれた。そして、今。こんなにも俺よりもきっと強いであろう騎士に頼られている。やらなければ。俺がやらなければ



「お任せ下さい」


「…勇者様!」


「私がきっと皆さんを困らせる人喰い魔王を打ち破ってみせましょう。」


「…!!ありがとうございます…!」


ワァっとその場が歓声に包まれ勇者である俺は華々しい出発を迎えた。



魔王討伐に協力してくれる仲間も出来、俺は魔王討伐に成功。その後、国で人々に慕われながら幸せに暮らしましたとさ。



とはいかなかった。


何かがおかしい。何が起こってる。周りの一瞥する様な視線を浴びながら俺はドクドクとうるさく鳴る心臓を抑えた。


なぜだ…俺は魔王討伐を達成したはず…国の英雄だぞ???なのに…なぜ…








俺はみんなから嫌われているんだ!!!!!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ