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幻想奇譚

落ち椿

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

バッドエンドでは無いのかも知れません。

でも後味が何となく悪い。そんな幻想奇譚です。

ある時、道を歩いていると、口紅の様な花が落ちておりました。えぇ、だから今日はもっと、もっと沢山。

私は坂を、上がって、下って、とある植物園に向かっておりました。最寄りの駅からくるりと回り込んだその場所は、外から見ても大変見物で御座います。

今はなんと言っても桜。天の川の様に小さな花弁達が空を地面を彩っておいでです。お花見を楽しむ方々が、持ち寄ったお握りを片手に空を仰いでおりました。まるで星を見るように。そして横を見ると、曇り硝子から覗く、青々とした緑。直前の水辺では子供たちがはしゃいでいます。

けれども今は別のお話がしたいのです。桜並木の元を潜って春を感じるよりも、一葉の花弁を手の中に閉じ込めるよりも。もっと記憶に鮮明に焼き付いた。あの花。

人混みを抜けて、桜を軽く楽しんだ先に、私が求めていたものが御座いました。真っ赤な花弁。幾重にもフリルを重ねた様なふっくらとした花弁。そしてぽとりと丸々落ちる花弁。そう、椿です。隅の方にあるせいか、見に来たのは私一人。白、斑、薄桃、色とりどりの椿がぽってりと花弁を蓄えて、下を向いております。今にも落ちてしまいそうな程。

あぁ、でも……何故でしょうか。あの時写真に納めた椿のように心が惹き付けられないのは。此処にある椿も、とても綺麗な花なのに、ずっと記憶に焼き付いて離れないのは、あの場所で見た椿なのです。

なんだか此処に咲き乱れる椿にとっても失礼な事をしてしまった様な気がして、私は足早に植物園を後に致しました。


結局、この場所に戻ってきてしまいました。とある仏閣の日陰にひっそりと咲く紅椿。誰に踏み付けられる事もなく、気高くその場所に降り立って、輝かしい花弁を見せております。時折悪戯な風が花弁をバラしても、その美しさは損なわれておりません。

あぁ、やはり此処の椿が一番美しい。この世界にはこれを凌駕する花は、私が知らないだけで沢山あるのかも知れません。けれども……。

私は道路沿いに落ちた花弁を両手で包み込むと、そっと敷地内に置いて起きました。願わくば、この花が何人も踏み付けぬよう。

椿に惚れて、植物園行ったんですよ。

でも、やっぱりあの椿が一番好きでした。

世間一般に言われる名所よりも、あの椿が一番好きです。

もし場所がお分かりの方がいらっしゃったら、坂道、経験しましょう。あとお花見、良きですよ。

次の幻想奇譚ネタは神社にしたいなぁと。

手水舎の飾りが可愛かったので。

※神社の手水舎や、凝ってるんですよね〜!!

一番は生け花していた彼処ですが。

もしくは夜桜。何時でも綺麗です。書きたい。


そう、関係の無い話なんですけど、渡の友人、「椿」にしようか考えてました。

椿って江戸時代には「首ごと落ちる」という意味で使われていたそうで。あんまり縁起が良くないという。

でもその潔さから「椿」にしようかと。

もしくはもう一人、神使えでいるのでその子にでも。

薩摩(バーサーカー)ちゃんです。

普段はわんこで可愛いのですけど。伊達に目を合わせにかからないなぁと思ってます。大きくおなり……。


この首落ちネタ、耽美でもやってきたいなぁと思ってます。

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