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後編

「深夜のみぶ」の海賊版動画を制作している福来映像という会社は大阪のオフィス街の中、小さなビルの2階にあった。

 ドアをノックしてみると、「どうぞ」と声がする。

 中に入ると、ガランとした部屋の真ん中に一人の男性が椅子に腰掛けていた。

「みぶ真也さんですね。いつか来られると思ってましたよ」

 彼は言った。

「あの、確かめたいことがあって来ました。まず、深夜のみぶの話はぼくの創作ですので映像にする際には断りを入れていただきたいんです。それと、動画を再生したところ、全てぼく自身が主役を演じているように見えますが、ぼくにはそんな撮影をした覚えがない。どういうことなんでしょうか?」

「みぶさん、念写というのをご存知ですか?」

「はい、もちろん。写真の感光板やフィルムに心で念じたものを写し出す超能力ですよね」

「そうです。今はデジタル化されて、もっと簡単に念じたものを映すことが出来るようになったんです。静止画も動画も」

「動画もですか?」

「サイコチューブの動画は全て私が念写したものなのです」

 以来、ぼくは著作権の話も忘れてサイコチューブに夢中になった。

 このエピソードもまた動画で配信されることになるだろう。

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