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第三章

“「合コンの時の友達と女の子たちの写真送って」って言ったら、その女の子が撮った俺の盗撮写真送られてきて、いや違えだろってなった。そんなん見せられても何も面白くないわ。気持ち悪いだけだわ”

原因となったタイムラインは真斗に言われてすぐに削除した。否、言われるまではタイムラインに曝していたのだ。真斗はどんな気持ちになっただろうか。

突然に真斗から連絡がきて、理由も言わずに遊ぶ約束をキャンセルされた。何度も問い詰めたが答えらしきものは言われずに真斗と行くはずだった店は予約日ギリギリだったがキャンセルした。しかし既に購入していた映画のチケットはただの紙切れとなった。

それから真斗から連絡がくることはなく僕の気持ちは沈んだままだった。心の靄も消えてはくれずに居続ける。

その気持ちを特定の誰かに吐きだすのが苦手な僕は、いつだって不特定の霧の中に悪態を吐き出すのだ。

“ずっと悩むのも嫌だから吐き出す。先日、友人から遊びの約束断られて、予約していた店も映画もキャンセルした。心の靄が消えてくれない”

いつも吐き出す愚痴。悪いことはしていない。この時までは、そう思って疑っていなかった。僕は、この世界でだけは愚痴を吐き出すことができる。だから必要なことなのだと。

きっと真斗は、これを見ていたのだろう。投稿後、すぐに連絡がきて、遊びを断ったことに対しての謝罪とSNSのタイムラインを見ていたという告白をされた。

一瞬、何を言われたのか分からなかった。頭が真っ白になったし、すぐに返事を返すこともできなかった。

けれど自身の愚かさと馬鹿さに気がつけるくらいには頭は働いていた。どうしようも出来ない。起こってしまったことは消すこともできない。僕は誠意を込めて謝罪をしたが、結局は彼の心を壊して、取り戻すことなどできなかった。否、取り戻したつもりでいて取り戻せてなどいなかった。

全てのタイムラインを消して、悔い改めたところで悪はまた顔を現すのだ。


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