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感想いただいて嬉しくて続き書いてみました^^

感想ありがとうございます✩

ぶふぁぁ~~~

お風呂上がりにアンに入れてもらった牛乳で一息つく。

もちろん立って腰に手を当てて一気飲みです。

カルシウムも取れるし健康的だね。

この世界に牛乳があったことに驚いたけど、まぁ、あるんだから文句ない。

口元を真っ白にしながら、一気飲みした。

腰に手を当ててることでアンに姫らしくないと言われたけど気にしない。

牛乳の飲み方は腰に手を当てて一気飲みと、世界共通・・・・のはず。

椅子に深く腰掛けて運動で疲れた体を休める。

お昼までまだ時間があるし、何をしようかな。

勉強は・・・まだ先生が見つからないし。

先生が見つかった時のために軽く予習でもしとこうかな。

本なら先生がいなくても大丈夫だし。


「姫様」

「おぉ~う」


びっくりして危うく椅子から転げ落ちそうでした。

いつの間にかセバスチャンが私の前にたっていたのです。

気配感じませんでしたよ。


「姫様、お言葉遣い」

「すみません」


アンの注意に頭を下げるとセバスチャンが目を丸くしてました。

セバスチャンは前の私しか知らないし、新生ケイリーンとは殆ど会話してないもんね。

驚くのも無理はない。

未だにアンとノア以外は新生ケイリーンに慣れてなてないどころか怖がられているしね。

目すら合わせてくれないのよ。

おはようの挨拶するでしょう?

すると、返ってくる声が蚊の鳴くような声で震えてるの。

私が40代の聴力だったら聞こえないんじゃないかしら?

モスキート音って年とると段々聞こえなくなるんだよね。

若返りしたことだけには感謝だわ。

デブで陰険で反乱対象だけどね。

って、やっぱり嬉しくな~~~い!!


「姫様」

「うっ、はい!」


うが~と立ち上がったらセバスチャンに声をかけられた。

存在忘れてた。

ってか、セバスチャン存在感なくない?

真横に立たれているのに気配感じないよ。

怖いよ。怖すぎるよ。

ちょっと私涙目になってしまいます。


「ジャン。何か用があるなら早く言いなさい」

「かしこまりました」


二人の力関係が見えた。

アン>>>>>セバスチャンだ。


流石は私の心の先生、ロッテンマイヤーだ。


「では、失礼して、後30分程でリンス樣がいらっしゃいます」


リンス?樣ってくらいだから人だと思うけど、誰だそれ。

私の知っているリンスじゃなさそうだし。

この場で私を助けてくれそうなアンに視線を投げかける。

アンは心得たとばかりに頷いてくれた。


「姫様の将来の夫となるその1でございます」

「へー、夫ね〜」


まぁ、姫ってくらいだから選べないのは分かってたけどね。

前世でアラフォーまで独身だったんだ。

一度くらい結婚してもいいかな。

前の人生だってデートだなんだって面倒だったから男作らなかったんだし。

男女の駆け引きってめんどくさいじゃん。

駆け引きしなせずに旦那ができるならそれでもいいや。

面倒臭くなさそうだし。。

20代の頃はそりゃぁ結婚に夢を見たものだ。

年甲斐もなくワクワクしてみる。

一度くらいウェディングドレスに袖を通して見たかったんだよね~。

あれ?何か引っかかる。

アンの言葉を思い出してみよう。


『姫様の将来の夫となるその1でございます』


「ん?その1?」

「はい、その1にございます」


1で終わるわけないよね。

2.3に続いて行くよね。

考えたくない。

聞きたくないけど聞かなくてはならない。

他人事だったら良かったのに・・・。


「えっと、・・・聞きたくないけど・・・本当に聞きたくないんだけど・・・・」

「5までおります」


アンよ。私の言葉を汲み取ってくれてありがとう。

でも、5人もいるんだ。

これは5人も、と見るか5人しかと見るかどちらがいいんだろう。

昔のわたし的には「しか」なんだろうな。

新生ケイリーン的には「も」!!だよ。

5人もいらないよ。

そうだ。乙女ゲームよくあるアレなのかもしれない。


「・・・・候補とか?」

「いいえ、全て姫樣の将来の夫君になります」


逆ハー状態かよ

この国は一妻多夫なの?

思わず崩れ落ちる私。


「姫樣が望まれて法律を変えましたので」

「おい!」

「全てのイケメンは私のものだと」


国の将来まで変えてるのかよ。私って何処まで我が儘なんだ?

ってか我が儘で済まないよね〜。

あはははは。

反乱一直線。

かも~ん民衆どもみたいな?


明日私は朝日を拝めるのだろうか。

穏やかな老後とは言わない。

安らかな死を望みたい。


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