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闇からの使者(未熟)襲来!



「今日もいつも通り暇ですねー。」

「そうだなー。」

「平和ですねぇー。」

「・・・おい。」

「はい?」

「おい菜種よ。」

「な、なんでしょう・・・。」

「それはフラグというやつだぞ・・・。」

「え・・・。」


チリリーン


「フッフッフ・・・私は帰ってきたぞ。このカオスへと!!」

「あ、いらっしゃい奈々ちゃん。」

「あ!菜種お兄ちゃんだ!・・・じゃなくて!」

「ほらみろ、平和が崩れていったぞ。」

「なにっ!?例の奴ら、もう動き出したのか・・・っ!!」

「何も動き出しとらんっつの。何か買いに来たのか?」

「フッ・・・私の求めるものが果たしてここにあるかな・・・。太陽と月の重なる夜でしか手に入れることはできないと言われる伝説の・・・。」

「奈々ちゃん、何買いに来たの?」

「えっとね、マシュマロ!!」

「チョコのやつ?」

「そう!!」

「はーいちょっと待っててねー。」

「うん!!」


奈々はにこにこしながら待っている。

彼女は白鶫奈々ちゃんといって、今年で小学5年生になる。

言動はアレだが、いい子である。言動は、アレだが。

そして、この店の常連で数少ないお客さんでもある。


「おい、奈々よ。言葉遣いが元に戻ってるぞ。」

「はっ!?も、戻ってなどいない!」

「戻ってるってー。」

「も、戻ってないもん!!」

「ほら戻った。」

「ううう・・・・・。」

「はい、奈々ちゃん。マシュマロ。」

「うわーい!はいこれお金!」

「はーい、ありがとうございまーす。」

「ねぇお兄ちゃん!美月がいじめる!」

「いじめてなどいないだろーが。」

「美月さん、いじめちゃだめですよ?」

「い、いじめてないってば!」

「やーい、美月のばーか!」

「なんだこらー!」

「わー逃げろー!」

「あ、ちょっと、商品にぶつからないでくださいよ?危ないですから。」

「はーい!」


基本的に霞屋には客が来ないので、奈々は店に来るといつも部屋に上がりゲームをしていく。

このお店のことは親も知っているらしく、たまに奈々を迎えに来ることもある。


「ねぇねぇ美月、これどうやってやるの?」

「んー?これはここで狙いを定めて、こっちのボタンで引き金を引くんだよ。んで、相手の頭とか狙って撃つ!」

「ふーん。なんかつまんない!」

「お前にはまだ早かったな。」

「美月さん。小学生に戦争のゲームなんてやらせないでくださいよ・・・。」

「大丈夫。年齢指定は無いから。」

「そういうことなんですか・・・?」

「それに人格形成に支障をきたすという話ならそもそも問題ないのだ。」

「え?どうしてですか?」

「奈々は元々人格が破綻しているからな。」

「・・・・・。」


奈々はゲームに飽きたのか少女マンガを読み始めた。


「菜種ー、お茶とってくれー。」

「はいはい。」

「菜種ー、お菓子とってくれー。」

「はいはーい。」

「菜種ー・・・。」

「ねぇねぇ、二人は付き合ってるの?」

「な、ななな何を言ってんだお前は!!」

「そ、そうだよ奈々ちゃん。そういうのは奈々ちゃんにはまだ早いよ?」

「えー?これに書いてあったもん!」


奈々は持っていた少女マンガを掲げる。

すぐさま美月が回収した。


「あー!」

「奈々はこっち読め。」

「うわー面白そう!」

「そうだろうそうだろう。そっちを読んでいなさい。少年マンガは血がたぎるぞー?」

「はーい!・・・んで二人は付き合ってるの?」

「ぶっ!!」

「つ、付き合ってなんかないわっ!ただの部下じゃ!・・・うまくはぐらかしたつもりだったのに・・・。」

「部下ってなんですか・・・。僕ただのバイトですけど・・・。」

「ぶ、部下じゃ!」

「おぉー部下かっこいい!」

「そうじゃろそうじゃろ。」


そう言うと奈々は菜種に腕を絡ませた。


「じゃあ菜種お兄ちゃんは私の彼女ね!」

「え!?・・・って、そこは彼氏じゃないんだね・・・。」

「そ、そんなのダメに決まってるじゃろ!!」

「ていうか、その口調なんなんですか?」

「えーなんでー!」

「そ、そんなのあれだよ・・・。」

「どれ?」

「そ、そう!お前には恋愛とかまだ早い!」

「えー!!」

「お前はもっとこう、なんか、あれだよ。元気に遊ぶのが大事なんだ、うん。」

「奈々もう元気に遊んでるよ?」

「いや、まだまだ足りないな。もっと元気さがほしいところだ。」

「もっと?わかった!!」

「よし、お前はいい子だな。ご褒美に背が伸びる飴をやろう。」

「わーい!これ前もらって伸びなかったやつー!」

「ぐ・・・信じるものは救われるんだよ・・・!」


あ、もしかして美月さん背ちっちゃいの気にしてるのかな?

なんて考えてたら美月さんに何故か睨まれた。


「奈々ちゃーん!お母さん迎えに来たよー。」


お店の方から恵さんの声が聞こえる。

ちょうど奈々ちゃんのお母さんが迎えに来たようだ。


「はーい!今行くー!それじゃあ二人ともまたねー!」

「あ、うん、またねーははは・・・。」

「・・・・。」


奈々はドタドタと階段を下りていった。


「・・・・・。」

「・・・・・・・。」


ど、どうしよう。なんかわかんないけど、気まずい・・・。

奈々ちゃんがあんなことを言うから、変に気になってしまう・・・。


「菜種・・・。」

「は、はい!」

「ゲーム、しようか・・・。」

「そ、そうですね・・・はは。」



「ねぇ奈々ちゃん、二人どんな感じだった?」

「ん?うーん・・・偉い人と部下?部下ってかっこいいの!」

「そ、そう・・・ありがとう。」

「うん。またねー!」

「はーい。」




「どっちも奥手なのかしら・・・?」



「ぐ、菜種よ。最近ゲーム強くなってきてないか・・・?」

「そりゃあこれだけやってますからね。・・・はい、僕の勝ち。」

「ぬわぁぁぁあああああー!」



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