第三十五話 もうすぐ冬なのに冥界に来て何が悪い
サブタイトルからお察しの通り、また中身の無い話を書いてしまった…。
ミネルバside
優曇華に晩飯を作ってもらえなくなったようで、途方に暮れるしかなかった俺…そんな俺を見て同情してくれたのか、純粋に手合わせの礼なのか、代わりに妖夢が自宅の晩飯に招いてくれた。
地獄で仏とはよく言ったものだ…しかし、まさか本当に、地獄に来る事になるとは…いや、正確には冥界らしいが、俺にとって死後の世界なんて地獄しかあり得ないのでそう思って差し支えないだろう。
【妖夢】
「ミネルバさん、寒くはありませんか?」
【ミネルバ】
「ん?いや、平気だぜ。」
俺は氷の属性を持っているから、寒さには人より強い。俺が肌寒さを感じ始める気温は、人が防寒着を着込まなきゃいられないくらいだろうな。
【妖夢】
「そうですか。冥界は表より気温が低いのですが、要らぬ心配でしたね。」
【ミネルバ】
「あぁ、確かに涼しいな。日が射さないからか?」
冥界は幻想郷の中でも、さらに結界で隔離された日光の当たらない場所のようだ。それでもほんのり明るいのは、行きかう人魂が灯りとなっているからか?
【妖夢】
「いえ、一番の理由は霊魂が多く集まっているからです。霊魂そのものが、とても冷たいものなので。」
【ミネルバ】
「なるほど。夏にはいいだろうな。」
【妖夢】
「場所が場所なので、避暑地には向きませんが…まぁ、住む者にとっては役得ですね。」
生きた人間の住人はいませんが、と妖夢は付け加えた。軽い皮肉だろう。
そうこうしてるうちに、デカい屋敷が見えてきた…まさか、あそこか?
【妖夢】
「あそこに見えるのが白玉楼。私の主の西行寺 幽々子様の屋敷です。」
【ミネルバ】
「すげぇ屋敷だ。相当の金持ちみたいだな。」
【妖夢】
「いえ。ただ幽々子様は、閻魔である映姫様から、冥界と死者たちの管理を任されているので。」
閻魔サマの知り合いってか…俺にとっちゃ、死んでも会いたくない存在なんだが…。
【幽々子】
「おかえり~、妖夢。それに、いらっしゃい♪ミネルバ君。」
屋敷に着くと、主である幽々子が自ら出迎えてくれた。しかも、俺の事をすでに知ってる?何故?
【幽々子】
「大体の事情は、妖夢の半霊から聞いてるわ。それに、貴方の事は紫からよく聞いているし、ゆっくり話してみたかったのよ。」
【ミネルバ】
「紫から?あんまいい評判は無いはずだが…」
【幽々子】
「あら?……フフ♪話に聞いた通り、面白い子ね♪」
面白い?紫は何て話してたんだ?そして、俺の何処が面白いんだ?
【幽々子】
「さぁ上がって。妖夢~、お腹空いた~。」
【妖夢】
「すぐに仕度します。」
そう言うと、妖夢は屋敷の奥へ消えた。
俺も腹が減った。空腹には慣れているが、やはり団子一本で一日の半分を過ごすのは厳しいな。
【ミネルバ】
「それにしても、本当に広い屋敷だ…ここに住んでるのは、妖夢とアンタだけなのか?」
【幽々子】
「いいえ。もう一人いる、とも…大勢いる、とも言えるわね。」
【ミネルバ】
「?」
【幽々子】
「ここは冥界。彼岸へ渡り、映姫様の裁きを受けても、地獄は飽和状態…輪廻転生も順番待ちで、行き場のない魂が大勢いるの。ここはそんな霊魂の、謂わば…待合所ね。」
なるほど…待合所という表現はしっくり来ないが…要は、その大勢の死者の魂があちこちにいるから、自分たちだけとは言い難いという事か。
【ミネルバ】
「地獄へ行く連中にとっちゃ、むしろ執行猶予期間を過ごす感じだな。」
【幽々子】
「えぇ。だから、中には悪さをしようとする子もいて…気を付けてね。驚かされたりしないように。」
【ミネルバ】
「あぁ、そんな心配は…ん?」
不意に足を掴まれ、踏み出そうとしていた足を止められた…見ると、
【幽々子】
「あら、言ってるそばから…ごめんなさいね。」
…床から這い出すようにして現れた亡霊が、俺の足を掴んでいた。
【ミネルバ】
「…放せ。」
【亡霊A】
「っ!?」
俺が睨むと、亡霊は慌てて姿を消した。
【幽々子】
「あらら…」
【ミネルバ】
「生憎と、ゴースト、ゾンビ、スケルトン…その手の魔物も大勢いたんだ。闇の五大将軍時代の部下にな。今更ビビらねぇよ。」
【幽々子】
「紫の言う通り、ね。若いのに、肝が据わってるわ。」
そんな事を言ってやがったのか。
【ミネルバ】
「ん?」
庭に目を向けると、黒い影がポツンと佇んでいた。あれも亡霊か?
目を凝らすと、薄闇の中に佇む影が異形の姿をしている事が分かった。漆黒の、鎧と同化したような肌、顔も同様…まるで…アニメや特撮に出てきそうな怪人そのものだ。
【ミネルバ】
「あそこにいるのは?」
【幽々子】
「あぁ、彼はジーク・ハルバント…妖夢の師匠として、ここで暮らしてもらっているの。生前は、魔界屈指の剣士だったそうよ。」
高位の魔族?確かに、かなりの手練れみたいだが…高位の魔族なら尚更、もっと人間に近い姿をしてるはず。レミリアみたいにな。
【ミネルバ】
「…待てよ…ジーク、って確かこの間の、レミリアのとこの異変の時に…」
後から聞いた話だが、霊夢たちのピンチに助太刀に入ってくれた剣士…そいつの名前が、確かジーク何ちゃらって…
【ミネルバ】
「あいつがそうなのか?」
【幽々子】
「えぇ。クリムゾン・スカーレットとは、旧知の…恋仲だったようね。」
【ミネルバ】
「そうか…異変の時は、直接は会えず何の礼も出来なかったが…」
【幽々子】
「あら、そうなの?」
【ミネルバ】
「あぁ。あの時は…………いや、まぁ…訳あって、な……」
…思い出しちまった……(※第十九話参照)
【幽々子】
「あらあら♪話と違って、意外と初心なのね?真っ赤になっちゃって♪」
【ミネルバ】
「てめぇ、さては紫から事情聞いてたな…」
…俺の様子を見て、幽々子は明らかに楽しんでいる様子だった。こいつ、全部知ってて、俺に思い出させて反応見やがったな!
【ミネルバ】
「喰えねぇ女だ…」
【幽々子】
「あら、失礼ね。でも、確かに…私は食べる方専門ね。」
扇子で口元を隠しながら、幽々子はそう言って…おそらく、ニタリと笑った…その証拠に、俺の背筋に悪寒が走った。
やっぱ、只者じゃなかったな…。
ぐぅ~~~~~…
【幽々子】
「ん…お腹空いた…妖夢~!ごはんまだ~?おやつは~?」
いや、さっき準備に行ったばっかだろ…ってか、これから晩飯って時におやつかよ!?
幽々子はフラフラと台所の方へ向かって行った…。
残された俺は、庭で佇むジークに、異変の時の礼を言いに向かった。
【ジーク】
「……珍しい気配だな。人間…しかし、魔の気配を纏っている。」
俺が近づくと、ジークは俺に背を向けたままそう言った。
【ミネルバ】
「確かに、珍しいのかもな。ここに来る前は、同じような奴が周りにもいたから、そんな自覚は無かったが。」
【ジーク】
「ミネルバ、だったな。直接会うのは初めてか。」
【ミネルバ】
「あぁ。レミリアのとこの異変の時、助太刀してくれたんだろ?ありがとよ。おかげで、霊夢も酷いケガをせずに済んだ。」
【ジーク】
「礼には及ばん。我の死が招いた惨劇を止めに、けじめを付けに行ったまでだ。」
話しているだけで分かった…こいつも、相当強い。
さっきから、イメージの中だけで何度も仕掛けてみてるんだが…当たるどころか、掠るイメージすら湧かない。
【ジーク】
「…荒い攻撃だ。」
しかも、見抜かれてる…敵意も殺意も放っていない、興味本位のイメージトレーニングによる攻撃を…
【ジーク】
「師は居らぬな。実戦経験を頼りに己を鍛え、しかも生き長らえている…稀有な存在だ。」
【ミネルバ】
「悪運が強いだけだ。それと、執念か。」
【ジーク】
「…妖夢と、手合わせしたのだろう?どうだった?」
【ミネルバ】
「何でもう知ってんだよ?」
俺が妖夢と手合わせした事は、ここに来てまだ誰にも話していないのに…そもそも、幽々子の出迎えだって妙だ。まるで、俺が来ることが分かってたみたいじゃねぇか。
【ジーク】
「ここには多くの霊魂が集まっている。耳を傾ければ、多くの情報が聞こえてくる。」
【ミネルバ】
「あぁ、そういう事か…まぁ、悪くない太刀筋だったぜ。鋭いし、速いし…岩でも鉄でも斬れそうだな。だが、あと一歩足りねぇ。恐らく、あいつ…直接、敵を斬った事無いんじゃないか?」
【ジーク】
「…さすが、察しがいいな。剣とは斬るためにある。敵を斬る…即ち命を奪う事…しかし、妖夢の剣は命を奪うどころか、血すら見たことがない。」
要は、キレイ過ぎるんだ。妖夢の剣も、霊夢たちの弾幕ごっこも…命を奪いに行く、そういう攻撃じゃない。それ自体はいいとして…問題はそれより以前に…
【ジーク】
「命に触れぬ刃には、命に見合う重みも無い…殺める事も、活かすことも出来ぬ。」
【ミネルバ】
「…確かにな。」
似たような事を、確かあいつらも言ってたな…。
【ジーク】
「ミネルバ。貴公に頼みがある。」
【ミネルバ】
「?」
【ジーク】
「時折、妖夢と手合わせしてやってくれまいか?此度のように…いや、此度よりも、容赦なく。」
なるほど…
【ミネルバ】
「いいのか?下手したら、死ぬぜ?」
妖夢を鍛えてくれと申し出てきたジーク…だが、俺なんかに頼んだら、今の妖夢など三日と持たずに死ぬだろう。ジークだって、そのくらい分かるはずだ。
【ジーク】
「構わぬ。言葉で教え、技を伝え、力を鍛え…およそ我がしてやれる事はした。後は実戦で勘を研ぎ澄まし、心を磨くのみ。ここまで優遇された走り出しで、無様に負けるようなら…最初から、才が無かったという事だ。」
【ミネルバ】
「厳しいな…まぁ、そういう事なら遠慮はしねぇよ。」
俺としても、鈍っちまったカンを取り戻すのに丁度いいしな。
【妖夢】
「ミネルバさーん、ジーク殿~。」
屋敷の方に目を向けると、割烹着姿の妖夢がこっちに手を振っていた。
【妖夢】
「お食事の用意が出来ました~!お急ぎを~!」
…早いな。まだ着いてそんなに経ってないはず…。
【ジーク】
「急げよ、ミネルバ。」
【ミネルバ】
「あ?」
【ジーク】
「さもなくば…」
【妖夢】
「早くしないと、幽々子様に全部食べられてしまいますよ~!」
…何だそりゃ?
最初、何の事か分からなかったが…通された部屋にいる怪物と怪奇現象を目の当たりにして全てを理解した。
【幽々子】
「妖夢~、おかわり~♪」
広い卓の上に乗せられた料理…が盛られていたはずの大皿、積み上げられた丼ぶり…その怪物の箸の届く範囲にある皿からは、次々に料理が忽然と姿を消していく……これを怪奇現象と呼ばず何と表現したらいい?
【幽々子】
「妖夢~、おかわり~♪」
…怪物によって、また空の丼ぶりが積み上げられた…。
チルノside
今頃、パパは慧音とデート中かな。今度こそ、上手く行くといいんだけど。
慧音はパパの事が好き…パパも、慧音の事嫌いではないはず…いや、きっとむしろ…パパは、干渉はするなって言うけど、二人の邪魔をしないようにするのは、干渉でも何でもないはず。
というわけで、私は急遽、大ちゃんに無理を言って泊めてもらう事となった。で、せっかくだからと、パジャマパーティーしようという流れになったんだけど…
【ルーミア】
「来たのは私だけなのかー?」
ルーミアしか来れなかった。ミスティアはお店が忙しいらしいし、リグルは秋の虫たちのオーケストラ公演が、千秋楽らしい。
【チルノ】
「二人とも何気に忙しくしてるよね。」
【大妖精】
「でも、ミスティアちゃんのお店も繁盛してるみたいで良かったね。」
確かに、仮にも妖怪なのに人里でお店切り盛りするなんて…バカだった私は、最初スゲェとしか思ってなかったけど、考えてみれば大変な事のはずだ。
【ルーミア】
「この際、私たちも何かやってみるのかー?」
【チルノ】
「え?まさか、私たちでお店出すの?」
【ルーミア】
「いや、商いじゃなくても、人間の趣味とか道楽みたいな事でも…」
趣味…将棋とか?
【大妖精】
「チルノちゃんの氷を皆で削って氷像を作ったり?」
【チルノ】
「趣味ってレベルじゃ無い気がする…」
【ルーミア】
「お菓子開けるのかー。」
【大妖精】
「じゃあ、チルノちゃんの写真集を作って…」
【チルノ】
「誰得?たぶんパパが全部買い占めるよ?」
【ルーミア】
「相変わらずの過保護もとい親バカ…お酒も開けるのかー。」
【大妖精】
「アイドルデビューとか。」
【チルノ】
「うん、大ちゃん。一度ストップ。どれも無理あるから。」
そもそも、別に無理して何かをしなきゃいけないわけでもない…だったら、もっとやってて楽しい事がいいな。
【ルーミア】
「もうすぐ冬だし。かまくら作るのもいいのかー?」
冬…かまくら…確かに悪くはない。冬なんてまさに私の季節だ。また暴走しやしないか不安もあるけど、ウキウキのマイシーズンだ。そんな冬に、冬だからこそ出来る面白くて、素敵な事……
【チルノ】
「…そうだっ!いい事思い付いた♪」
【大妖精】
「え?何々?」
【ルーミア】
「何なのかー?」
私は二人に、今思い付いた計画を話してみた。
【大妖精】
「…チルノちゃん…それ…すっごく素敵!」
【ルーミア】
「面白そうなのか~。」
【チルノ】
「でしょ?よーし!今年の冬は…私たちで、盛大に盛り上げちゃうよ!」
【大妖精&ルーミア】
「「お~っ!」」
紫side
【紫】
「…面白そうね。」
スキマの向こうで、藤堂の娘である氷精と、その友人である大妖精、さらにはルーミアが、楽しそうな計画を立てているのを見て、少し…冬眠するのが惜しくなった。
【藍】
「紫様?珍しいですね。まだ起きてらしたのですか?」
【紫】
「やーね、藍。まだそんな時間じゃないでしょう?」
【藍】
「この時期は、夕食後にはほぼすぐ寝てしまわれるじゃないですか。だからこそ、藤堂氏との決着を急いで、あんな事をしでかしたのでは?」
…痛いところを…間接的に、霊夢には本当に悪い事をしたわ…おかげで、今朝は…
【幽香】
「おはよう、紫?」
【紫】
「え?幽香?何で、こんな朝から…」
ギリギリギリ…
【紫】
「い、いっ!痛いっ!痛っ!」
あ、頭が!つ、潰れる!止めて!アイアンクローは止めてっ!
【幽香】
「少し話しましょうか?」
【紫】
「するっ!するからっ!むしろ話し合いましょうっ!だからお願いっ!放してぇーっ!」
殴り込んで来た幽香に、エライ目に遭わされたわ…。
【紫】
「そんな事より、今年の冬は何だか楽しくなりそうだわ。」
【藍】
「そうですか。残念ですね、参加出来なくて。」
【紫】
「…ねぇ、藍?何だか昨日から冷たくない?」
【藍】
「いいえ。至っていつも通りですよ。」
【紫】
「…反省してます…」
【藍】
「はぁー…いい加減、もう藤堂氏に絡むのはお止め下さい。」
【紫】
「分かってるわよ。もう殺し合いなんてしないわ。するだけ無駄だって分かったし。でもね…」
【藍】
「?」
【紫】
「やっぱり悔しい悔しい悔しいっ!」
あれだけやって、結局一矢も報いる事も出来なかったなんて…
【紫】
「もう殺し合いとかじゃなくてもいいから、何か…何でもいいからアイツに一泡吹かしてやりたいのーっ!」
【藍】
「全然懲りてないじゃないですか…」
【紫】
「お願い~!藍~、力を貸して~!」
【藍】
「嫌ですよ、放して下さい…藤堂氏と表立って事を構えたくないんです、私は…チルノは橙の友人でもあるんですから。」
【紫】
「ブ~ッ!」
【藍】
「そんな顔してもダメです。」
うぅ…藍のイジワル……
【紫】
「そうだわっ!だったら、これならどう?」
【藍】
「だから、藤堂氏と敵対する気は無いんですって。橙がイジメられたりしたらどうするんですか!だいたい…あの人は幻術師だけあって、何で仕掛けたにしても底が知れません。相手の力量も量れないまま挑んだって勝ち目は…」
【紫】
「…こっちの勝負でも?」
私はスキマからある物を取り出して藍に見せた。
すると、藍の表情が一変した。
【藍】
「…なるほど…確かに、それなら……負ける気はしませんね。」
やる気に満ちた藍の表情…やっぱり、これなら藍も乗り気になってくれると思ったわ。
見てなさい、藤堂…コレで貴方に、今度こそ一泡吹かせてあげるわ!
ミネルバside
終始、幽々子の喰いっぷりに圧倒されていた俺だが、まぁ無事に食事を終え…妖夢たちに礼を言って神社へと帰ってきた。
その頃には、現世はとっくに夜だった。正直風呂に入ってから寝たかったが、朝から帰っていないのだから、風呂など沸いてるはずもない。
【ミネルバ】
「仕方ない…行水で、汗だけ落としておくか。」
さすがに二日連続で風呂無しはキツい。しかも、今日は妖夢と手合わせもしたからな。俺は井戸の水を汲み、風呂場へと向かった。
【ミネルバ】
「ふぅ~…さすがに、冷えるな。」
もう秋も暮れだ。さすがに行水は体が冷える。まぁ、人より耐性はあるから、寒さで風邪をひいたことはないが。
【ミネルバ】
「明日、明後日には霊夢も帰ってくるだろう。明日の授業は遅番だし、午前中は掃除でもしとくか。」
ここ数日、バタバタしっ放しだったからな…霊夢が帰ってくるまでに、出来るだけ綺麗にしといてやらねぇと。
そんな事を考えながら、俺は布団に入り眠りに就こうとした…
【魔理沙】
「邪魔するぜぇっ!」
……最悪だ……
【魔理沙】
「おーい、霊夢~!ミネルバ~!宴会しようぜ♪」
【ミネルバ】
「だぁっ!煩ぇよ!しねぇよっ!」
縁側のとこに、すでに酔っ払い気味の魔理沙が居やがった。
【魔理沙】
「何だよ?快復祝いに来てやったんだぜ?」
【ミネルバ】
「霊夢ならまだ入院中だ!退院は明後日…早まったとしても明日だ!」
【魔理沙】
「何だ、そうなのか?まぁ、いいや♪飲もうっ!」
【ミネルバ】
「帰れっ!」
【魔理沙】
「何だよ、つれないヤツだな。他にも呼んじゃったのぜ?」
【ミネルバ】
「俺は呼んでない。引き取ってけ。」
何でどいつもこいつも、ここで宴会やりたがるんだよ!霊夢いねぇんだぞ!どんだけ遠慮ねぇんだよ!
【魔理沙】
「冷たいヤツだな。そんなんじゃ、女にモテないぜ☆」
【ミネルバ】
「イケメン風に言うの止めろ。素でムカつく。」
その薔薇もどっから出した?魔法か?
【魔理沙】
「いや、冗談抜きに頼むぜ。もうすぐ来ると思うから。」
【ミネルバ】
「ったく…何も用意出来ねぇぞ?」
【魔理沙】
「あぁ。一応、持ち寄りって言ってあるのぜ。」
やれやれ…まぁ、明日の授業は遅番だし、多少は大丈夫だろう。
【ミネルバ】
「で?誰を呼んだんだ?アリスか?」
【魔理沙】
「まぁな。昨日からずっと元気ないし…まぁ、後は山の連中を呼んだぜ。」
【ミネルバ】
「山の連中?」
【魔理沙】
「お前はまだそんなに会った事ないか。河童のにとりとか、烏天狗の文とか。」
【ミネルバ】
「知らねぇな。となると、流石に寝間着で出迎えるのは不味いか…部屋で着替えてくるから、茶の間で支度しといてくれ。」
魔理沙にそう言い、俺は着替えのために自室に戻った。
~おまけ1・あややの突撃インタビュー♪~
【文】
「命蓮寺に潜入した私は、長い長い闘いを制し(?)ついにその本堂へと辿り着いた。そして、ついに…この命蓮寺の主と対峙する…その者の名は…」
【雲山】
「…ん?お客人かね?」
【文】
『……い、居ねぇし!めっちゃ恥ずかしいっ!』
【雲山】
「どうしたんじゃ?」
【文】
「雲山さん…聖さんは?」
【雲山】
「聖なら、部屋で写経中じゃよ。そろそろ終えて、ここに来るはずじゃが?」
【文】
「タイミング悪っ!もう少しだったのに!」
【白蓮】
「あら?お客様かしら?」
【文】
「チクショーっ!あと一分繋いでいればっ!」
【白蓮】
「あらあら、何があったか知りませんが、余程ショックな事があったのですね。そんな時は、御仏の教えに、耳を傾けてみてはいかがですか?」
【文】
「いいえ。聞きたいのは説法ではなく聖さん自身の事です。」
【白蓮】
「私の事ですか?まぁ、答えられる事でしたら…」
【文】
「聖さんは、普段は何をして過ごされているんですか?」
【聖】
「普段ですか?まぁ、写経や読経は日課ですし、檀家の皆様のお宅へご先祖様のご供養の為、お参りに行ったり…」
【文】
「…(うずうず)…男性とお出掛けになられたりとかは?」
【聖】
「殿方とですか?いえ、そういった事は…」
【文】
「くっ…やはり僧侶だけあって、その手の話は出ませんか…で、では最後に。バストのサイズと、その立派なスタイルを維持する秘訣を…」
【聖】
「え?バスト、ですか?え…」
【雲山】
「儂の大胸筋周りなど測り切れんよ。見よ!日々の鍛錬で磨き上げた、儂の筋肉美を!」
【文】
「いやっ!貴方じゃないですからっ!誰も知りたくないですよ!」
【聖】
「流石の切れ具合ね、雲山。」
【文】
「こんな写真載せられるかぁっ!」
雲山~守り守られし大輪~
能力:形や大きさを自在に変えられる程度の能力
身長:測定不能
聖 白蓮~妖怪寺の魔住職~
能力:魔法(身体強化系)を使う程度の能力
身長:167㎝
~おまけ2・ミネルバ先生の相談窓口~
【ミネルバ】
「よぅ!元気かお前ら?今回もやってくぜ!ミネルバ先生の相談窓口、まずは一通目のお便りから。ラジオネーム、久遠の園より暗い場所さんから。どーでもいいが、このラジオネーム煽ってんのか?調子に乗ってんじゃねぇぞ?力取り戻して、今の俺は絶好調なんだからな。で、何々?『貴方は食べてもいい人類?』食べないで!ごめんなさい!調子こきました!つ、次だ!ラジオネーム、ミッk…」
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ
【ミネルバ】
「…あ?直った?」
【音声スタッフ】
「直りました!音声入ってます!」
【ミネルバ】
「んだよ、今の…ラジオネーム、ミ…」
ザァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ
【ミネルバ】
「……」
【音声スタッフ】
「…な、直りました…」
【ミネルバ】
「……」
カンペ:…次のに行って下さい…
【ミネルバ】
「ら、ラジオネーム、鳥なら買い苦さんから…意味分かんねぇ…『令までバカ布だったトモダチが、量折色に』…これもしかして暗号!?」
カンペ:…いえ、たぶん誤字だと…
【ミネルバ】
「いや、誤字だったら酷ぇぞ!『…量折色に買くなっちゃいました。絞いです!お空も、チルノちゃんみたいに買くなりたい!一林僅宇免張しました!これでお空も、買くなれましたか?』……悪い、全然分かんない。つーか意味不明過ぎて怖いっ!何なんだよ、今回!?もう止めだ!今日のミネルバ先生の相談窓口は以上!じゃあなっ!」
最後のお便りが読めた貴方のIQは、トリ頭(作者)相当かも?w




