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龍魔術師


一応能力のあるないメンバーは名前をカタカナにするか否かで区別してます。


後敵の叫び声もカタカナにしたりしてなるべく分かりやすく。


なんせ一次なので完全に自分まかせなので(汗)



「────さん!」


(・・・・・誰・・・だ・・・。俺を呼ぶのは・・・)


「────野さん!」


(あれ? 俺は確か車の中で木崎に殴られて・・・・・、木崎?)


「高野さん!」


「木崎ぃ!」


勢いよく起きた高野刑事。その直後高野刑事を揺すっていた若い刑事に頭突きをかます。


「あべし!」


「っつぅ〜〜〜。あ、悪い大門」


聞いたことのあるような叫び声を上げ、大門は頭を抑え悶絶する。


「いえいえ・・・。あ、そういえばどうしたんですか高野さん。署の前でのびてたり、木崎さんの名前を叫びながら起きたり・・・」


「何! どういうことだ!」


「いえ、だから・・・。高野さん達が乗った車が池にダイブしたっていうんで僕も現場に行こうとしたら高野さんが署の前でバタンキューって・・・・・」


(どういうことだ・・・。俺は確かに車の中に閉じ込められて・・・)


大門に掴みかかる高野刑事。

事実水没する車の中に閉じ込められていた自分が署の真ん前にいたことが不思議でならなかった。


「とりあえず大門。来い!」


「え? 高野さん?」


「いいから来い!」


しかし考えていても始まらないと判断したのか、高野刑事は大門刑事を連れ車が水没した橋に向かった。



───────────



(あの刑事さん・・・。助かったかなぁ〜〜)


「バァ!」


「よっとぉ!」


考えながらも魔獣【ファンゴ】の槍を避ける龍魔術師【ヴァーミリオン】。


ふと突きを避けつつも足払いでファンゴを転ばせる。


「猪突猛進ってか? 単細胞は分かりやすくて相手してても楽だよ」


「ば、バカにするなぁ!」


「ほっ」


ヴァーミリオンの言葉に怒ったファンゴはひたすら槍を振り回す。

しかしヴァーミリオンは足場に放たれた突きを踏み跳躍、連続蹴りを叩き込み吹き飛ばす。


「そんじゃ・・・・・こっちも本気で行かせてもらう!」


ヴァーミリオンは左指を鳴らし魔方陣を生成し腕を突っ込むと、銀色の銃【退邪銃剣ガンブレイド・ガンナーフォルム】を取り出しファンゴに発砲する。


「ぐぐっ!」


「こんまま飛ばす!」


ヴァーミリオンは発砲しながら接近、ファンゴを蹴り飛ばすとガンブレイドを剣【セイバーフォルム】に変形させ横に切り裂く。


「どうした猪さん。ガス欠か!」


「があああ!」


ヴァーミリオンはそのまま回りながら右手のガンブレイドで斬撃、左足の後ろ回し蹴りをひたすら叩き込み、ガンブレイドの突きでファンゴを蹴り飛ばす。


「これが・・・・・龍魔術師の力・・・」


「悪いけど俺はそんじょそこいらのやつとは違うぜ? まさにスペシャルな龍魔術師様だ」


「フアアアアア!」


「よっと」


立ち上がり突進してくるファンゴの頭を抑えるヴァーミリオンだが、その力で後ろに押されていく。


「やっぱし猪だけに無駄に馬鹿力か。ならこっちも」


ヴァーミリオンは押されながらも背中を転がり後ろに回り込むと、そのまま距離を取る。


「ならこっちもそっちでいかせてもらおう」


ヴァーミリオンは右腰の鎖に繋がれた黄色の指輪を左指の中指に付け替え、指を鳴らす。

すると黄色の魔方陣が現れヴァーミリオンをくぐると、黄色い姿【グランドシルエット】に変化する。


「属性変化!? そんなことが・・・」


「伊達に地球に派遣されてないってこと♪」


「だからどうしたぁ!」


ファンゴは前屈みになり突進、ヴァーミリオンは真っ向から迎え撃つ。


「ふん。バカが! ・・・・・なに!」


頭に確かな手応えを感じるファンゴだったが、直ぐ様驚嘆の声をあげる。

そこには先ほどとは違いファンゴの突進を片手で止めるヴァーミリオンが。


「なんだと・・・」


「力には力ってお約束だ。よっ」


ヴァーミリオンはファンゴの頭を掴むとそのまま持ち上げ投げ飛ばす。


「グっ!」


「まだいくぜ?」


ヴァーミリオンは左指を鳴らす。すると地面から岩石が現れる。


「はっ!」


岩石はヴァーミリオンの指示によりファンゴに激突、壁に叩きつける。


「まだまだぁ」


ヴァーミリオンは新たに緑の指輪に付け替え指を鳴らし、緑の姿【トルネードシルエット】に変化する。


「はっ!」


ヴァーミリオンは疾走、一瞬で間合いに入るとガンブレイドで周囲を回りながらファンゴを切り刻む。


「ガアアアアアアアア!」


「まだまだぁ!」


ヴァーミリオンはそのまま突きで宙に浮かせた後、蹴り飛ばしつつガンナーフォルムに変形させたガンブレイドで連射させファンゴを突き飛ばす。


「グッ・・・。こんなところで・・・」


「それがお前の限界ってわけだ! そんじゃあ、終幕と行くか」


ふらつくファンゴ。

対しヴァーミリオンは休める暇も与えないよう再び赤い指輪に付け替え指を鳴らし、先ほどの赤い姿【フレイムシルエット】に戻る。


更に指を二回鳴らし、先程よりも大きい魔方陣を足下に発生させる。魔方陣は左足に集約され炎になる。


「はああああああ・・・・・、はぁ!」


ヴァーミリオンは勢いよく跳躍。


「とああああああああああ!」


そのまま炎を纏った左足で飛び蹴りを叩き込んだ。


「アアアアアアアア!」


その蹴り【メテオニックフレイム】を受けたファンゴは炎に焼き尽くされ消滅する。


「ふう。終わった終わった♪ さぁて帰りますか。幸いあの刑事さんは無事みたいだし♪」


指を鳴らしたヴァーミリオンの目の前には高野刑事が大門刑事と橋に向かう円形の映像が。


実は高野刑事はコハルが魔方陣でファンゴと移動している最中、別の魔方陣により救出し署に送り届けられていた。


(とりあえずは無事みたいだし帰るか。・・・・・ふぅ。久々で疲れたぁ)


ヴァーミリオンは左手を上げ指を鳴らし変身を解除、コハルの姿に戻るとその場を後にした。


「でもまぁ・・・・・、それなりにお腹減ったなぁ。途中なんか買って行こっと」



───────────



その夜

高野家


「えっ? どういうことお父さん! ・・・・・自分の事件? なに言ってるのもう! え? ちょっとお父さん? ・・・・・切れてるし・・・」

家の電話の受話器を脱力しながら戻す少女【高野愛】。


「は、はぁ・・・。全くお父さんったら残業するならするでもう少し早く連絡くれればよかったのに。おかげで二人分作っちゃったよぉ」


少女の見る先にはテーブルに並んだ二人分の焼き魚が。


「まったく・・・・・。女の子を一人にして親としてはどうなんだろう。ねぇお母さん?」


肩でため息を吐きながら視線を向ける愛。


そこには彼女の母らしき写真が立てられた祭壇が。


愛は一瞬切なげな表情を浮かべるも、切り替えるようにテーブルに座り手を合わせた。


「お母さん・・・。いただきます・・・」



───────────



「龍魔術師・・・。まさかやつが地球に・・・」


廃ビルの中で話をする一組の男女。


「なんつぅ・・・。よりによってあんなの厄介なのが・・・」


「そりゃそうよ・・・。あっちから地球なんてそう簡単に来れるような距離じゃないもの・・・。でも属性変化なんて出来る龍魔術師を持ってくるなんて・・・」


「ど、どうするよナーガ」


「どうするも何も答えは一つよケルベロス」


すると女性は人型の蛇、男性は肩に犬のようなパーツがついた怪物に変化した。


「全ては創造者が儀式を成し遂げるために・・・」


「だな・・・。ちったぁハードルがたけぇ方が盛り上がるってもんだ」


二体は再び人間の姿に戻る。


そしてナーガと呼ばれた怪物になっていた女性は不気味な笑みを浮かべながら。


「楽しませてもらうわよ・・・・・、龍魔術師さん・・・」



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