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旅立ち


一話です。

小説描くのすごい久々です・・・(汗)


地球に似たどこかの異世界

都市部




「♪〜〜〜〜〜」


とある家のガレージで妙なバイクを洗う十代後半の少年。


髪や目の色は黒、顔つきものそれなりに整っており、身長も175程度はあるなどややスペックは高い。


しかし耳にはイヤホンを入れ、音楽を聞きながららしく鼻歌が混じる。


そしてバイクについた泡を洗い落とした少年は、ワックスをかけ終えると上機嫌にイヤホンを外す。


「いやぁ、きれいになったぁ。久々だったからちょっと時間かかったけど」








「ようやく終わったか」


「!」

突如かけられた声に反応した少年は、声が聞こえた方向へどこからか出した銀色の銃を向ける。


それは相手も変わらず拳銃を少年に向ける。


「・・・・・」


「・・・・・」


「・・・・・不法侵入ですよ局長・・・」


「何度も鳴らしたのに来ないお前が悪い」


「すいません・・・」


局長と呼ばれた男性に睨まれた少年は素直に誤り、互いに銃を納める。


「そんでなんですか局長。要件は? まさかデートとか言わないですよね?」


「だったら?」


「俺にそっちの趣味はありませんよ?」


「誰が好き好んで野郎とデートなんかするか。お前に新しい任務がある」


「・・・・・俺有休中なんですけど・・・」


「今日で切り上げろ」


「なんてダイナミックな職権濫用!?」


「〇イルドだろぉ?」


「・・・・・そんで内容はなんです?」


「・・・・・とある別世界なんだがな・・・」


「はぁ・・・」


「“リベリオン”が起ころうとしてる・・・」


「! ・・・・・確かアレは破壊したはず・・・」


「それがその世界にメモリーだけが逃げ込んだらしい・・・」


「・・・・・はぁ・・・」


「どうする? 引き受けるか?」


「受けるもなにも拒否権なんてないでしょ?」


「あれ? もしかして読心術でも学んだか?」


「いや、もういいです」


少年はため息を吐くと階段を上がりガレージを後にするが、数分後龍のモチーフが刻まれた黒いコートを羽織り戻る。

左腰には六つの指輪が連結された鎖が。




男性は無言で別の指輪を少年に差し出す。少年は指輪を受け取ると、中指に通し指を鳴らす。

すると少年の目の前に魔方陣が現れる。


「そんじゃあ行ってきます」


「だいぶ軽いなお前・・・」


「あいつは俺が叩き壊さなきゃいけないんです。俺が・・・」


「・・・・・そうか・・・。健闘を祈る・・・」


「祈っててくださいよ・・・」


「お前が行ってコンマ三秒後までな」


「はいはい・・・。それでは」


「ああ・・・」


少年は男性に軽く敬礼をすると、掃除していたオフロードバイクに跨がり魔方陣の中へ走って行った。



───────────


数日後


地球

東京の住宅街



「・・・・・なんなんだ一体・・・」


一人の刑事が腰に手を当て舌を巻く。

目の前には一台の大型トラックが地面に突き刺さっている光景が。


すると一人の男性が歩いてくる。


「高野さん・・・」


「早いな木崎・・・。何があった?」


「ご覧の通り住宅街のど真ん中でトラックが突き刺さっているという珍百景ですよ」


「そんなのは見りゃわかる。ったくどうなってるんだ。運転手はなんて言ってる?」


「はぁ・・・。なにやら怪人が現れたとかなんとか・・・」


「・・・・・居眠り運転にしては途中過程が気になる結果だな」


「まったくですよね。とりあえず署に戻って資料をまとめましょう」


「ああ」


二人は呆然とそのトラックを眺める。


「!」


すると高野と呼ばれた刑事が野次馬の中に見慣れた顔を見つける。

以前の事件でも幾度か野次馬の中にいた少年だった。


(彼は確か以前にも・・・)


しかしその少年は携帯電話を取りだし事件現場を撮影しているのを見ると、ただの好奇心と思い現場検証に戻った後パトカーに乗った。


そして少年も満足したのかその場を後にした・・・・・ような素振りを見せた。



***********



「こうしてれば怪しまれないよな」


一方例の少年は携帯電話を懐にしまう。


(ったく鬼ごっこがすきだなぁ。果たしてどこに行ったのやら・・・・・、!)


背伸びをする少年。

その時妙な気配に気がつき、少年は振り向く。

目線の先には先ほどの刑事が乗った覆面パトカーが。


「・・・うっわ。めんど。・・・・・まぁ仕方ないかぁ」


少年はそのまま停めていたバイクに跨がりパトカーの後を追った。



───────────



覆面パトカー内


「しかしトラックがあんなになるとは・・・」


高野刑事は中の後部座席で写真を眺める。

そこには今までの事件の写真も乗っていた。


「重機が通った形跡もありませんし。人間技じゃありませんよ」


「全くな・・・。怪我人が出なかったのは幸いだ・・・。まぁ被害者に直接聞いてみよう」


「そうですね。早速行きましょう。・・・・・あの世にね・・・」


「何!」


高野刑事は目を見開き隣の木崎刑事を見る。

その直後木崎刑事は拳銃を取り出すと運転手と助手席の刑事の頭を撃ち、窓ガラスに血飛沫が飛ぶ。


その途端にハンドル操作を失った覆面パトカーは、橋の柵を破り川へ飛ぶ。


「さようなら高野刑事。いろいろありがとうございました♪」


「ぐっ」


木崎は拳銃の持ち手で高野刑事を殴り気絶させると、ドアから人間離れした跳躍力で橋に戻った。


その間にも気絶した高野刑事を乗せた覆面パトカーは川底へ沈んでいった。


「ふん。あのまま酸欠で静かに死んでもらおう」


沈み行く覆面パトカーを鼻で笑う木崎。








その直後横から木崎にオフロードバイクが激突、両者共々川へ落ちた。


「き、さまぁ! 一体・・・」


「お前らの天敵・・・・・で納得か? よっと!」


バイクに乗っていたのは先ほど後を追いかけた少年だった。

少年は手を支えに木崎を蹴り飛ばすと左手で指を鳴らす。


すると木崎の後ろに魔方陣が現れ木崎を、次には少年をも飲み込み消滅した。



───────────



「ぐあっ!」


魔方陣から廃工場に投げ飛ばされた木崎。


次いではバイクに乗った少年も続いて現れる。


「天敵・・・・・。お前まさかあの世界の・・・」


「大当たり♪ てなわけで潰されといてくれるか? 魔獣さんよぉ」


「なぁめるなぁ!」


木崎は少年を睨み付ける。

その瞬間、木崎の顔面に妙な模様が現れ猪のような魔獣【ファンゴ】に変化、炎の玉を少年に投げる。


「ふん。他愛ない・・・」


「なぁにフラグたてながら立ち去ろうとしてんだよ」


「!」


振り向き立ち去ろうとするファンゴだったが少年の声に反応し振り向く。







そこには黒に赤い装甲が追加されたような服、赤いドラゴンのようなマスクをつけた戦士が炎の中から歩み出てきた。


この姿こそがこの少年【四式コハル】の戦闘形態、龍魔術師【ヴァーミリオン】


「貴様・・・・・、龍魔術師・・・」


「イエス! てなわけで前降りは無し・・・。さぁ! 躍り狂いな」



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