表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エルフが築く世界帝国 〜滅びの運命から始める反逆記〜  作者: 神田川 秋人
第1章 滅びゆくエルフたち

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/24

第10話 ダートネス氏族の氏族長




1,000年の寿命を持つエルフにとって、1年という時間はあっという間だ。


私はつい先日、16歳の誕生日を迎えた。


エルフの身体は不思議なもので、20歳頃までは人間とほぼ変わらないスピードで成長するが、そこから先は成長や老化が緩やかになる。

特に、500歳以下のエルフに関しては、見た目では年齢の区別がほぼつかないくらいだ。


もっとも、あくまで寿命が長いだけで、外傷や病気で命を落とすことは、当然のようにあるが。




なぜこのような話が頭をぎったかと言うと、この日は飛竜騎乗技術の大家たいかである、アルビオ・ダートネス家の頭領、すなわちダートネス氏族長のジン殿へ面会に来たからだ。




「リヴィア、ジン殿に会いに来た。」


アルビオ・ダートネス家のテント横にある呼び鈴を鳴らすと、リヴィアが出てきたので用件を告げる。


「待っていたわ。さあ、上がってちょうだい。」


今日はあらかじめ来訪を告げていたため、いつかのように取り乱すこともなく、リヴィアは落ち着いた様子でテント内に案内してくれた。


すると――




「おー!リヒト!久しぶりじゃねえか!どうだ?ちゃんと最近、飛竜乗っているか?」


そう笑いながら、リヴィアと同じく赤い髪に金色の目をした堂々たる体躯たいくの男――ジン殿が立ち上がって近づいてきた。


ダートネス氏族長

ジン=アルビオ・ダートネス、その人である。


そのまま握手をして、返事をする。


「いつもご厚意、感謝します。つい先日もリヴィアと竜追りゅうおいで勝負しましたよ。やはりジン殿の妹君いもうとぎみなだけあって、久々に完敗しました。」


後ろをちらっと見ると、リヴィアが「ふふん!」と自慢げに胸を張っていた。


「いいねぇ!いいねぇ!いやー、最近の若造わかぞうはすっかり飛竜に乗りたがらないし、嘆かわしい限りだ!少しはリヒトを見習えってんだ!」


ガハハ、という擬音が聞こえそうなほど、快活に笑いながら話すジン殿。


ちなみに、他のエルフを指して若造と言っているが、前世の記憶を持つ私からすると、ジン殿も見た目は私やリヴィアとそう変わらない。


だが、実際は200歳を超えており、これでもエルフ社会では若い部類なのだから驚く限りだ。

ちなみに、妹であるリヴィアは、俺の2つ上の18歳になる。


兄妹でだいぶ年齢差があるが、むしろ私と妹のユウナのように、年が近いのが特殊なケースで、200歳くらいの年齢差はよくあることらしい。


「私も、エルフたちはもっと飛竜に乗るべきだと思っています。何なら、全員が習得必須の技術にしても良いと思っています。」


それは本当だ。

飛竜の供給問題さえ解決できるなら、私が権力を握ったあかつきには、ぜひ種族を挙げて取り組みたいくらいだ。


ジン殿は生粋の飛竜バカ――失礼、飛竜に命をかけた熱い男なので、必ず協力してくれるだろう。


「おー!言うねぇ!さすがリヒト!こんだけ見込みのある男は久々だ。どうだ?今すぐにとは言わないが、うちのリヴィアを嫁にもらわないか?」

「―――っ!?あ、あ、あ、兄貴ぃぃぃー!!」


後ろでリヴィアが顔を真っ赤にして狼狽うろたえていた。


いや、おそらくジン殿なりの冗談だと思うが……。




……冗談だよな?






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ