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第5話 昨夜はお楽しみでしたね

ラブラブ回、由里とアリシアが遂に!?

 アリシアさんと仕事を始めて、5日目、早いものでもう最終日だ。


 なんだか名残惜しい、これがアリシアさんと過ごせる最後の日なんだ。


 アリシアさんには「魔王討伐の旅に一緒にいきませんか?」っと誘っては見たが、彼女は、騎士の仕事があるから無理らしい。


「なら、やりたくもない、無理矢理やらされた騎士の仕事なんか辞めて私と旅に……」


「私もそうしたいが、生憎魔法による契約で緊急事態が起きない限り、私は10年は騎士の仕事を辞められないんだ。すまない」


「そうですか……」


 そういえば、なんで私はアリシアさんにこんなに一緒にいてほしいんだろう。


なんで、そばにいたいって思うんだろう。


 なんで、この人といると、こんなにも胸が苦しくなるんだろう。


……もしかして私は、アリシアさんのことが――


「由里大丈夫か?  ぼーっとしていたようだが」


 いつのまにか、アリシアさんの顔が目の前にあった。


その距離に、ドキンと胸が跳ねる。


「は、はい!  大丈夫ですっ。ちょっと考え事してただけで……ほら、早く今日の仕事に行きましょう!」


___________________________________________


 その後すぐ、雑務的な仕事を終え、最後の仕事で、街の外れにある森でモンスターを狩っていた。


でも私は、ずっと考えていた。


 この仕事が終わったら、アリシアさんとはお別れなんだなって。


「そういえば、今朝は何を考えていたんだ?」


「それは……アリシアさんと一緒にいられるのも、今日で最後だと思ったら、名残惜しくて……もっと一緒にいたいなって……」


 気づいた瞬間、顔が熱くなる


「って、これじゃあまるで告白ですね! 忘れてください!」


 私の言葉を聞くと、アリシアさんは唾をゴクリと飲み込み真剣な顔で話し始めた。


「いやだ、私は……忘れたくない。

由里私は君に言わないといけないことがある」


 私は次に来る言葉が雰囲気でわかり、息が詰まる。


「私は君のことが、す、す――」


 その瞬間、街全体に警報が鳴り響いた。


「緊急警報、緊急警報。Bランクモンスター 《アイアンスネーク》が東の森に接近中。付近の住民は速やかに避難してください。」


(東の森って、今私たちがいるここじゃ!?)


(由里、逃げろ)


何処からか声が聞こえてくる。


(アリシアさんの声!? 脳に、直接……?)


(私のスキル《騎士の号令》だ。いいか、絶対に声を出すな。気づかれる)


 普段のアリシアさんからは想像できないほど焦った声色。


 私も滝のような汗が流れ、全身が緊張に包まれている。


(まさか……“奴”って……!?)


ギィ……ギギ……。


 森の奥から、巨木がなぎ倒されるような音が響き、視界の向こうに、現れた。


 岩のような鱗に覆われた、体長10メートル超の巨大な蛇。


「こんな近くにいたなんて……!  由里、私がこいつを食い止める。その隙に街へ!」


「いやです!  アリシアさん、逃げましょう、一緒に!」


 蛇は私たちをじっと見つめていた。

 まるで私達のことなんて、急がなくても簡単に殺せるかのように。


「無理だ。こいつはこんな見た目をしていて、素早さの数値は200、逃げきれる相手じゃない。

……でも大丈夫、こんな奴、私にかかれば……すぐ倒せるさ」


 笑って言ったその言葉が嘘だと私には、わかる。

 このモンスターは、私たち二人より遥かに強い。


 このまま逃げたら、アリシアさんを見捨てることになる。


 それだけは絶対に嫌。


「なら私も一緒に戦います!  ステータスだって、もうアリシアさんに引けをとりません。

 それに……私たちはパーティです。仲間を置いて、逃げることなんてできません。逃げる時は――一緒にです!」


 アリシアさんは少し考えた末、微笑んでこう言った。


「……わかった!!だが、約束してくれ。絶対に、生きて帰るって」


「それはこっちのセリフです!」


 そして、すぐ戦闘が始まった。


 アリシアさんが剣を振ると、アイアンスネークは尻尾を振り攻撃を薙ぎ払った。

 その質量とスピードでソニックブームが起きた。

 あたり一体が吹き飛び、地面がえぐれた、少しの攻撃でこの惨事。


(何これ、こんなの勝てるわけがない)


 私があまりの迫力に気圧されていると。


(由里、私の方が防御は高い、私が前衛を担う、そのうちに攻撃を打ち込むんだ)


 その自信に満ちた声に私は勇気づけられた。


(わかりました。でもどこに攻撃すれば?)


(目を狙え。唯一奴の岩のような、鱗がない部位だ)


 そうして、私はアリシアさんが奴の攻撃を受けてるうちに、全力で踏み込み距離を詰める。


 攻撃を捌いてはいるが、吹き飛ぶ石片や木屑で、アリシアさんのHPはどんどん削れてる。


(早く決着をつけないとまずい)


「由里いまだ、いけぇぇえ!!」


 そして、奴の大振りの攻撃をアリシアさんが跳ね返し、奴が怯んだ隙に、私は渾身の一撃を奴の目に叩き込む。


グサっと目の奥まで刺さった、これで奴の脳まで届いた……と思ったが刺さり切らない。


 奴は瞼をガッチリと閉じて、刺さりきるのを防いでいたのだ。それにより攻撃は致命打にならず、HPはギリギリで残った。


「そんな……」


 奴はもう警戒して、こちらに攻撃をさせないだろう、それどころか、目を閉じ切って、やたらめったら動き回っている。

 これじゃあ攻撃はできないし、それにアリシアさんのHPだって赤ゲージだ、次に攻撃を受ければまずい。


 どうすれば、なにか、せめて奴の鱗を貫通するレベルの攻撃力があればなんとかできるのに、奴のHPは残り僅かなのに。


「お困りのようね、由里」


(その声は女神様!)


「何を諦めているの!! あなたはもう、攻撃力を上げる……バフを持っているじゃない。【魅惑の囁き】をアリシアちゃんに使いなさい」


(使うって、いったって、これの発動条件がわからないんですよ)


 私がそういうとふっと、鼻で笑ったように女神は答えた。


「発動条件は名前の通り、仲間に魅惑の囁きをするのよ」


(囁くって何を?)


「例えば、ーーーって」


なにそのセリフ!?


……いや、無理、絶対無理!!


「早くしないと、アリシアちゃん後数十秒も持たないわよ」


(わかったよ……やればいいんでしょ、やれば恥ずかしいけど)


 私はアリシアさんをスキル越しに話しかける。


(アリシアさん!! こっちに来てください。バフをかけます)


 アリシアさんのスキルを通じて集合をかけると、アリシアさんはすぐに、こっちに飛んでくる。


 そしてそれに釣られて、奴もこっちに向かってくる。


「アリシアさん早く耳を貸してください」


「……よくわからないが、わかった」


 私は意を決してアリシアの耳元に口を寄せるそして。


「……この戦い終わったら、宿屋で……いっぱい甘えさせて、あ・げ・る♡」


 そういうとアリシアさんは顔を真っ赤にして。


「……!?!?!?// 君は何を言ってるこの一大事に//ふざける場合では……」


 スキル【魅惑の囁き】が発動しました。


 アリシアの力が “愛の力” により2倍に増加しました。


 アリシアの力が190→380になりました。


(力が溢れる!! なるほど由里これが君の力か、これなら攻撃が……通る!!)


 そうして、獲物を狩る鷹のようなスピードでで、こちらに突っ込んできたアイアンスネークを、アリシアさんは剣をまっすぐ構え、真っ二つにした。


 アイアンスネークを討伐しました。


 勝ったんだ私達、生き残ったんだ。


 そう思ってると、アリシアさんが私の手を握ってきた、その手は震えていた。

 私に不安を与えないように、余裕の表情を浮かべていたが、アリシアさんだって怖かったんだ。


 私は強く手を握り返すと、その震えは止まった。




    おめでとうございます。


 由里のレベルが5→10に上がりました。

 全てのステータスが1上がりました。


 それにより魔法、"スタンサンダー"を覚えました。


【スタンサンダー】必要MP30

「相手にダメージの通らない、電撃を与える、中心部に近いほど相手の動きが止まる」


[この魔法はスキルポイント50で解放可能です]


    おめでとうございます


 アリシアのレベルが8→10に上がりました。

 それにより魔法、"水操作"を覚えました。


ステータス

【HP】280→ 300

【MP】150→170

【力】190→240

【素早さ】20→40

【防御】160→200

【魔力】50→70


【水操作】必要MP25

「水を操れる、魔力が高いほど精度アップ」


[この魔法はスキルポイント40で解放可能です]


「由里ありがとう、君がいなければ勝てなかった」


「私のほうこそですよ、どちらが欠けても、勝ててなかったですよ」


 私はこの前手に入れた魔法【自己再生】を自分にかけて傷を癒したが。

 アリシアさんは回復手段がない、早くしないと。


「アリシアさん、早く回復しないと」


「致命傷ではないが、確かに早く回復しないとだな。この先の街の方に傷薬が売ってる店があったはずだ、行こう」


 私たちが、街に戻ろうとすると、いきなり空模様が怪しくなりすぐに嵐が起き始めた。


「まずい、このままでは嵐に吹き飛ばされる、行くぞ由里、すぐ近くに宿屋があったはずだ。回復は後回しだ、とりあえずそこで雨宿りを」


「わかりました!」


 そして、私達は宿屋に到着した。


 だがそこで宿屋の店主から衝撃の一言が。


「ごめんね、嬢ちゃん達、今ほとんど部屋が埋まってて一部屋しかないんだよ。相部屋だけど、それでもいいかな?」


(アリシアさんと二人きりで同じ部屋……しかもさっきの一件もあるし。

 めちゃくちゃ気まずいよ、でも断った方が変だよね)


(由里と二人きりで同じ部屋……さっきの一件もあるし、このままでは私は自分の気持ちを抑えられそうに……だが断っても逆に変だ)


 私達は息ピッタリに。


「「わかりました、それで大丈夫です!!」」


 と言った。


「了解、お嬢ちゃん達息ぴったりだね、カップルかい?」


 またしても、同じタイミングで。


「「か、か、カップル!?私達はそんなんじゃ」」


「わ、わかったよ、ごめんねからかって……はい部屋の鍵」


そして部屋の扉を開けるとそこには。


 部屋は赤いカーペット、木の壁、蝋燭の火がゆらゆらと揺れていた。


 それはいい、ただ!! この部屋にはベッドが一つしかないのだ!!


 必然的に同じベッドで寝るしかない、そうなったら、私の心臓は絶対に持たない。そう確信できる。


 しかも部屋には香が炊いてあり、甘い匂いが漂っていて、変に雰囲気がある。



「あ、アリシアさんの方がボロボロですし私、床で寝ますね」


「待ってくれ、何もそんなことしなくても、一緒に寝ればいいだろう、二人寝ても平気なサイズだ」


 確かにそうだが、なんでこのタイミングで気を効かせるのかこの人は、どうしよう逃げ道がない、断ればより一層怪しくなる。


「わかりました……」


 そうして私達は、背中合わせでベッドに入り込んだ。


(ドキドキして眠れない、アリシアさんはもう寝たかな)


 そうして、体を転がしアリシアの方を向くと、アリシアさんと目があった。


「!!」


 すぐに私は方向を変えた。


 だがアリシアさんに話しかけられる。


「由里そのままで良いから聞いてくれ……あの時の戦闘で君がいったあの言葉についてだが」


「あの時はごめんなさい、勝つためとはいえ、あんなこと、気持ち悪かったですよね」


 私は背中を向けてそう言う、表情を見せないように。


 私が自嘲気味にそういうとアリシアさんは私を後ろから抱きしめて言い放つ。


「そんなことはない!むしろ私は嬉しかった。

 あの時、警報に阻まれ言えなかった言葉の続きを言おう。

 由里、私は君のことが好きだ、もちろん恋愛的な意味でだ、私の恋人になってくれないか?」


 ずるい、ほんとにずるい。


 そんなの答えは決まってる。


 私はアリシアさんの方を振り返り答えた。


「私もアリシアさんのことが好きです。

 最初は自分の気持ちを友情だと思って、自分の本当の気持ちに気づかないようにしてました。

 女同士だなんて、絶対にあり得ないと。

 でもアリシアさんと関わるたびに、自分の気持ちがどんどん膨らんでいったんです。

 私もアリシアさんの事が好きです、ずっと一緒にいたいです。」


 二人は蝋燭だけの火が灯る薄暗い部屋で、口付けを交わす。

 最初は軽めに、そしてどんどん濃厚にまるでお互いの存在を確かめ合うように。


 そうして、キスが終わると私達はベッドの上に座って向かい合っていた。


「……それで、アイアンスネークと戦った時に私に言ったことは覚えてるな、甘えさせてくれるんだろう?」


 アリシアさんは、とても悪い笑みを浮かべる、私には悪寒が走る。


「あの時は勝つために必死で……それにまだ心の準備が……」


 こう言った物の、アリシアさんはジリジリといい笑顔で私にどんどん近づいてくる。


「大丈夫だ……そんなのしてるうちにできるさ」


「まっ、てアリ……シア、しゃん」


 そうして、私はベッドに押し倒された。



 由里のステータスが上がりました。


【HP】100→200

【MP】90→130

【力】120 →180

【素早さ】70→100

【防御】80→160

【魔力】100→180

【好感度100→150


 スキルポイント200獲得。


 アリシアとの関係が恋人になりました。


 アリシアとのラブレベルが3に上がりました。それにより、ボーナス獲得アリシアと愛しあうとMPが回復するようになりました。


 アリシアのステータスが上がりました。


【HP】300→350

【MP】170→210

【力】240→300

【素早さ】40→60

【防御】200→260

【魔力】70→100

【好感度】90→150


 関係 恋人


 スキルポイントを150獲得しました。



 気がつくと夜は明け、嵐もとっくに過ぎ去っていた。


 全身の倦怠感と身体についた無数の赤い印が、昨夜の甘い夜を思い出させる。


 私は窓から見える朝日のように、顔が真っ赤になった。


 そして、間髪入れずに女神が私に話しかける。


「昨夜はお楽しみでしたね」


「!!うるさい///」

次回第一章最終回。


2人の冒険をぜひお楽しみに。

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