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その恋、応援します!!  作者: 秋元智也
18/41

清春のコスプレ

週末美桜が衣装をセットを持ってきたのをわくわくしながら、晴翔と

春花は待っていた。

隆盛も一緒に引きずられる様に連れてこられると事情を知らない裕之

と隆盛だけが不思議な顔をしていた。


 美桜 「よーし!衣装合わせと行こうか!」

 裕之 「なんか衣装を着て写真ってやつ?僕でいいの?」

 春花 「裕之がいいの!絶対似合うから!」

 晴翔 「確かに、ひろにこそ着て欲しいな!もろ清春だもんな!」


そう言うと、アニメの雑誌を広げて清春を指さした。

可愛い系のイケメンで剣を構えて爽やかに笑っている。


 裕之 「この衣装なの?」

 春花 「違う違う!今回のは初回限定についてたこっちの衣装なの」

 晴翔 「そうそう。これは是非ともリアルで見たい!」

 美桜 「って訳で、勝手に買っちゃったから、着て!そしたらうち

     の隆盛を好きなだけこき使っていいから!」

 隆盛 「はぁ〜!俺はその為に呼ばれたのかよ!」


見せられたのは、短いスカートを履いたさっきのキャラの姿だった。

照れた表情が可愛いのだが、一応男性設定でスカートの裾を押さえながら

睨みつけて剣を構える姿だった。


 裕之 「これってスカートの中って履いてるの?」

 春花 「女性用の下着はこれね!」

 裕之 「えっ…」

 美桜 「さすがだわ、そこまで忠実に行かなきゃね!って訳で、早く

     着替えて来て!」

 晴翔 「うんうん。」

 裕之 「はるまで…カツラも?」

 美桜 「それとメイクは任せて!まずは着替えよろしく。隆盛も手伝っ

     てあげなさいよ」


そう言って衣装を押し付けると、裕之の部屋へと追いやった。

期待に心躍らせながら待つ事10分ほど。

スマホやカメラを持って、待ち構えたのだった。



隣の部屋には裕之と隆盛が気まずそうにしていた。


 隆盛 「ごめん、姉貴が勝手に暴走して…。」

 裕之 「ねーちゃんもだし、お互い様だよ。それに最近ずっと心配

     かけちゃったから、これくらい平気だよ。あのさ…」

 隆盛 「そっか!なんだ?」

 裕之 「着替えるから向こう向いてて…なんか恥ずかしくて…」

 隆盛 「学校でも着替えるの一緒じゃん、なんで…?」

 裕之 「下までは脱がないし…だから…」

 隆盛 「あー!…わかった」


事情を理解したのか後ろのドアの方を向いた。

パサッ。 と服が落ちる音がする度に後ろを向いていてもドキドキする。

逆に見えないからこそ、変な想像が膨らんでしまい、余計違う方向に想像

してしまう。


裕之は後ろで下着も全部脱ぎすてると、産まれたままの姿で隆盛を呼び、

後ろから抱きついて来る。

自分の理性などすぐに消えてなくなり、自分と同じモノが付いていると分

かっていても押さえきれず、側のベッドへと押し倒す。

隣に姉と友人がいるのも忘れて裕之をベッドに縫い付けると唇を重ねる。

すると甘い声が漏れて…。


と想像が留めどなく脳内を流れる。


 裕之 「りゅう…りゅうせい?」


そんな想像などされているとは思ってもみないであろう裕之が隆盛を呼ぶ

声が聞こえる。

慌てて、想像を打ち消して振り返るとそこにはミニスカートの白一色の軍服

をきた裕之の姿があった。

下着が見えそうな程短いスカートを押さえながら恥じらう姿を見ているとさ

っきの想像の続きを思い出してしまう。


 裕之 「りゅうってば!聞いてる?」

 隆盛 「あぁ…マジで…似合うな…」

 裕之 「本当に?おかしくない?」

 

隆盛は真っ赤になりながら、誰にも見せたくない、自分だけが見える様に

閉じ込めてしまいたい衝動に駆られていた。


 裕之 「じゃー。いこっか!」

 隆盛 「あぁ」


そう言って裕之が手を差し出した。

隆盛の手を握ると姉がいる部屋へと向かった。



ガチャ。

と音がして入ってきた姿に奇声が発せられた!春花は裕之を椅子に座らせ

ると、ウイッグを装着する。

終わると、美桜がメイクに入る。

その間に春花は裕之の爪を磨くと、トレードカラーの紫に塗る。


 裕之 「ねーちゃん!これ取れるの?」

 春花 「大丈夫よ、除光液使えば一発よ。」

 美桜 「動かないで!今大事なとこだから…」


美桜が真剣に取り組んでいる。

出来上がった姿を近くの鏡で見ると、さっきの写真のままに出来上がって

いた。


 裕之 「すごーい。メイクってすごいんだね。」

 春花 「裕之…ごめん、足ちょっと閉じよっか?」

 裕之 「へっ……わぁっ…!」


椅子に座ったまま足を開いた状態で鏡に夢中なのは分かるのだが、隆盛と

晴翔からは女性用の下着が丸見えの状態だった事に指摘され、真っ赤にな

ったのだった。


 裕之 「もう!短すぎない?」

 春花 「それがいいのよ。さて、これ持って」


そう言って渡されたのは模造刀で横に付けれる場所があり、腰に付ける。

黒い布を窓枠にくっつけると背景を黒一色にして、そこでポーズを取っ

てもらう事にした。

照れる仕草で、いろんなポーズをリクエストされ、晴翔、春花、美桜の

テンションの高さに流される様に夕方までやらされる事になった。


 春花 「はぁ〜。もう、最高!」

 美桜 「裕之くん、最高!マジ萌えだよ!リアル清春!!」

 晴翔 「もう、鼻血でそう…マジ尊い!」


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