【詩】を詠いて
【詩を詠いて】
君と歩いたこの道を、
今は一人で歩いて行く。
君と見た景色を、
今は一人で眺めている。
君が居なくなってから、
幾つの時が過ぎただろう?
幾つの季節を越えただろう?
今は、ただ一人
景色を眺め歩いて行く。
幾度の季節と、過ぎ行く時の中で
この道が途絶えるその時迄
【詩】を詠いながら生きて行く。
この道の途絶えるその時に、
君と出逢えると信じて。
今は、一人で景色を眺め、
【詩】を詠いながら歩いて行こう。
幾篇もの【詩】が君へと届くように
祈りを込めて。