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01 ともだち

作者: 芳村


唐突ですが、"友達"って何処からが友達ですか?

話す様になったら snsで繋がったら LINEを交換したら 遊ぶ様になったら 一緒に居るのが当たり前になったら 相談を気軽に出来る様になったら 相手の家族とも関わる様になったら

友達の基準は人それぞれで、自分は友達だと思っていても相手からはその他大勢としか思われていなかったり その反対に自分は何とも思って無くても相手からは親友と思われていたり。"友達の基準"なんて物はこの世に存在しないから踏み込んでみないと分からない。だけどそう簡単に、軽々と踏み込めないのが人間と言う生き物だとボクは思う。下手に踏み込めば嫌われる 嫌がられる 攻撃される 失敗した時の代償がそして心の後遺症が大き過ぎる。ボクも下手に踏み込み後遺症を負った内の一人。

挑戦して失敗してまた挑戦なんて、そんな強さない。

たった一度の失敗が自信が自らを再起不能にしてしまった。

情けない話だよね、再び立ち上がろうとした時もあった。けどその度にフラッシュバックに襲われる。だけどボクはその子を恨めなかった。ボクにとってその子は大切で憧れで何よりも輝いている綺麗で大きな存在だったから。憎み方が分からなかった。恨めば楽になれる、と。憎めば強くなれる、と。何度も何度も強く思った。だけど無理だった。その子が自分の中から居なくなればきっとボクは生きていけない、本当に灰と化してしまうそう思った。

--- それくらいその子はボクの中で大きな存在だった ---

それに気付いた時、何故か嬉しかった。ボクはちゃんと生きていたんだ。ちゃんと人間らしく息をしていたんだ、って。

気付かせてくれてありがとう 失わせてくれてありがとう 大好きだったよ。その子を失う事がボクの人生を良くも悪くも変えた。変えてくれたのが君でよかった。

そしてボクはボクを殺した。自殺なんてそんな強い事をした訳じゃ無い。けど、別人に生まれ変わった気分だった。考え方が変わった容姿が変わった。それと同時に生活や環境が変わった。ボクはこれを書いているこの時も他人から攻撃を受け続けている。生まれ変わる前よりも沢山の攻撃を。だけどボクは怖くない。君が変えてくれたから。護ってくれている。と、信じ安心して今日も必死に息をする。そして、もしもう一度君に会えるならきっとボクは笑顔でこう言うだろう。「次はお前の番だよ」って。


何処からが友達か。友達も友達の基準も作れないボクに教えて欲しい。友達の大切さを、価値を、必要性を。傷付かない為に正しい境界線(基準)を教えて欲しい。

そう言われて100%の正解を答えられる人間なんて居るのだろうか。きっと居ないだろう。だって皆が一つの意見に頷くなんて不可能なのだから。だったら一人一人の物差しではかろう。貴方が良しと思えば良し悪いと思えば悪い。それがボクが考えたボクの中の20%の正解。なんて自分勝手なんだと思った?なんて当たり前な事だと思った?だって尺度(物差し)を知らない人が多いんだもの。これから先、ボクはボクの世界で自分らしく自分の為に生きる。だってもう基準なんてどうでもいい、見捨てるのも助けるのも殺すも生かすも全部自分次第。後遺症を負ったからって皆が優しくなれる訳じゃ無い。貴方もそう思いませんか?この問いに頷くも反論するも無視するも個人の自由だけれど。自分の物差し(気持ち)を大切にしてあげてください。


最後に、貴方に一つだけ聞きたい事があります。ゆっくりで良い、沢山の時間がかかってもいい。だから正直に答えてください。貴方の言葉を気持ちを聞かせてください。


--- 貴方にとって何処からが"友達"ですか? ---

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