3.ある日の出来事と俺
俺はいつもの道を一人で登校していた
ヤバい、眠い
昨日は早く寝ようと思ってたのに、母さん達がうるさくて全然寝れんかった。
その後、アニメの誘惑に負けて二時まで起きてた
だから、俺はいつもより三十分以上早く家を出て今日も教室で寝ることにした
さてと、早く行って寝よっと
俺は教室に着いたが、いつもみたいに教室の中は騒がしかった
ハァー、仕方ない…屋上で寝るか
俺はカバンなどを机の上に置き、足早に屋上へと向かった
屋上は、幸い誰もいなくて静かだった
俺は屋上の端に行き、腕を枕代わりにして春の心地よい風の中で寝た
三、四十分位寝たかな?
俺は目を開けると、目の前には、青い空ではなく、碧の顔があった。
結構近い、30㎝も離れてない
「なにやってんの?」
「膝枕です」通りで頭の方が柔らかい
訳だ
「なぜ膝枕を?」
「……嫌でしたか」
「嫌ではない」むしろ嬉しい…じゃなくて!
「何で膝枕してたの?」
「そこに膝があるからです」
どこかの登山家みたいに言わないで
「もう、何でも良いや!早く教室戻ろ」
「はい」
そう言って俺らは教室に戻っていった
俺らは教室に戻り、それぞれ席に着いた
て言っても席、隣なんだけど
それと同時に俊弥がこっちに来た
「ねぇ智史、今日一緒に帰ろ」
「まぁ、俺は別に良いよ」
「碧、どうする?」
「私も智史さんが良ければいいです」
ん?今、俊弥が小さくガッツポーズしてたような・・・・
ま、そうだよね。碧みたいな美少女と一緒に帰れるんだもん
何度も言うが俺は、そんなのに興味はない
「じゃあ、下駄箱の近くに集合ね!」
そう言って俊弥は自分の席に帰っていった
スッゴく嬉しそう
すると、碧が俺に向かって話してきた
「あの、今度の日曜日にどこかに行きませんか」
なに?急に?てゆーかそれってデートですよね!
まぁ、嬉しいけど
「別に良いけど、俺でいいの?」
「逆に、誰を誘うんですか」
そういえば、この教室で碧が他の女子と話してるとこ見たこと無いわ……てゆーか俺以外の他の人と、話してないんじゃないの?
「このクラスの人を誘えば?」
「だって、それほど喋った人もいませんし。智史さんと行きたいですし……」
ん?最後の方、教室がうるさくて聞こえなかった。ま、どうせその日家で、アニメ&ゲーム三昧の予定だったし
「良いよ、一緒に行こ」
「はい!」
お!碧が笑った…ヤヴァイ、スッゴく可愛い!
「で、どこ行くの?」
俺はどこでも良いけど?
「当日までの秘密です」
「りょーかい」
その時教室のドアが開き沙也夏先生が入ってきた
「はい、皆さーんおはようございます」
今日は金曜日だから、2日後か…楽しみだな
「これで、今日の授業はおしまいです!
さようならー」
沙也夏先生の挨拶の後、クラスの皆はすぐに帰るために動き出した
「さて、碧、俺たちも帰りの用意して下駄箱で、俊弥待と!」
「はい」
そう言って俺らは下駄箱へと向かった
「来てないですね」
下駄箱に着いた俺らは俊弥を待っていた
あ、そういえば教室に忘れ物した
「ねぇ碧、俺、教科書忘れたからさ。俊弥が来たら一緒に待っててもらえる?」
「分かりました」
俺はその場にカバンを置き教室へ向かった
「あれ?」
教室に向かう途中、誰もいないはずの教室のドアが開いていた
先生はもう帰ったし誰かの閉め忘れかな?
ま、いっか。
俺は教室に入っていった
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