タンポポのつながり
1.新入生と俺
ジリリリリリ
「ふぁー」
俺は目覚ましの音で目が覚めた
起き上がると、前の棚には小説やマンガ
部屋の右側にはテレビがある、俺の部屋だ
昨日の夜は一時までアニメを見てたからスッゴく眠い
まだ寝ていたい気持ちを抑えて俺は下の階へと降りていった
リビングに行くと母さんと妹が朝飯を食べていた
「あっ!お兄ちゃんおはよー」
「んッおはよー」
「智史、早く食べちゃってね」
「はーい」
俺は眠い目を擦りながら席につき、朝飯を食べ始めた
それにしてもほんとに眠いな~
昨日の夜、あんなにアニメ見なきゃよかったかな
早く学校行って少し寝るかな
「ごちそうさま」
俺は自分の部屋からカバンを持ってきて家を出た「いってきまーす」
玄関を出ると外には俊弥がいた
「おはよ!」
「おはよ!俊弥」
俺を待っていたのは河崎俊弥
俊弥は同じクラスでサッカー部に入っている
俺らは暖かい気候のなか高校へ向かった
「智史、もうすっかり春だね」
「そうだね」
もう四月の中旬で道端にはつくしやたんぽぽが生えていた
たんぽぽか・・・そういえば俺が中学の時に住んでた家の近くにたんぽぽ畑があったな、一面黄色できれいだったな~、懐かしいな
隣の家の女の子元気にしてるかな?
「智史!ねぇ聞いてる?」
「ん?ごめん聞いてなかった、何?」
「今日の放課後、部活があるから一緒に帰れないんだよ」
「大丈夫だよ部活なんだし、仕方ないよ。ほら、学校が見えたぞ」
俺らは学校に着き教室へと入っていった
俺は教室の端にある自分の机へ向かった
隣の席は今は誰も使っていない
さてと、寝るか
「皆さんおはようございます」
俺はその声と共に目を覚ました
「うーん」
その声の主は担任の白石沙也夏先生だった
もうHRの時間か、隣がいないとこういうとき不便だよな
「今日は皆さんに新入生を紹介します!」
新入生か、俺も前はそうだったんだよな。あの時は緊張したな~
すると教室のドアが開き女の子が入ってきた
「神無月碧です、よろしくお願いします」
碧さんは空のように澄んだ水色の髪に透き通るような綺麗な目、誰がどうみても美少女だろう
俺以外の男子達が全員その子にくぎ付けだった。全く、女子達はジト目で男子達を見ていた
けど、神無月碧ってどこかで聞いたことがあるような………どこだったっけな
「じゃあ、碧さんは・・・智史君の隣の席ね」
えっ!ちょっと先生何で俺のところなんですか?そりゃ、俺の隣は空いてますよ!
けど他にも空いてる席が……無かった
「よろしくお願いします」
気が付くと碧さんは隣の席に座っていた
「よろしく」
碧さんってさっきは気づかなかったけど、以外に小柄なんだな
けど、さっきから何で俺をガン見してんの?
「えっと~、碧さん?」
ジーーーーーーーーーーー
「私、覚えてる?」
「え?どこかで会ったっけ?」
「……そう」
「碧さん?」
「……………………」
無視ですか
会ったことあったっけ?全く思い出せない
これから、一、二週間ずつ投稿していきたいと思います!