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一滴の波紋【原文】1巻の2  作者: 藤田 ユキト
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ある日の日記・80回


八十回




 本当に何にもないのだ!


自分が一人で居て、やりたいこと、やるべきこと、考えること、迷うことなど――


全て片付いてしまったのだ!


後は、行動(実行)に移すだけなのです。



 しかしそれが今の自分には一番難行なのです。

ただ一言(一行動)の実行を試みれば、この七面倒臭い仕事も、煩いも、解消させることが出来るのです。


その一言(一行動)の実行を試みればね……



 しかしそれはあまりにも――


途方もなく自分の人生を変えてしまう、まったく明と暗、白と黒の違いがあるほど――


それを行なえば、今まで自分がたどって来た人生と――


それを行った後の人生が一変してしまうのです。


ただその一言(一行動)の実行によってねっ!……



それは何かって?……


マァ~、ご想像に任せますよ!

こんなボンクラ(バカ)な男の考えることですから――


多分あんなことだろうとご想像がつかれることでしょう!


ヒントその一(前にも前例があった事ですからね!)


モタイ殿へ……!



アァ~、バカみたいだなぁ~



もう本当にどうにかしてくれよ!


いつまでも彼女の態度がハッキリしないと、自分までズルズル、ズルズル――



新(進)展(〇〇〇〇)のない『ゼロ地点』をさ迷い歩いていなければならないのだ。



 聴くところによれば、君はまだ彼に身を許していないそうだね!


「イヤッ!奴は純心なんだってよ。だから身を許してくれないんだよ!」


「しかし世間なみのことしていないと、いつか奪い去られてしまうぞ!」


「ウン、俺もなぁ~……」(彼の会話)云々



 ここまで付き合ってきているというのに、君はまだその事の踏ん切りがつかないでいるのかい?


何の為に今まで彼と付き合ってきたんだよ!


それじゃ~、彼が可哀想だし、君にしてもあまりにもいい加減な態度だと思うよ!



僕のことは別に気にしなくて良いんだよ!


今僕が望むことは「僕のことをあいだにはさんでいて、そのような踏ん切りをつけられない」と言って――


いつまでもウヤムヤにしたまま逃げていることをハッキリさせてもらいたいということです。




 イヤッ?!


僕としては、もし君がハッキリと彼氏と婚約し結婚するという情報を聞いたなら――


もう君のことは忘れなければなりませんし――


それで僕のこれまでの七面倒臭い仕事も、煩いも解消することなんです。



 後、反面は――


イヤイヤ、これはとても望めないことでしょうが――


もし彼をふって僕に心を寄せたいということになっても


さて、君からどのようにしてそのことを打ち明けられるでしょうか?



 もう自分が「何か言いたいことがあったら、手紙にでも書いてよこしてくれ!」と言ってからそうとうの期間がたつし――


もしこの日記があいだになかったら、とうの昔にお互いの鎖はちぎれているところなんです。



そのことを思ったら、とても手紙を書いてよこすことすら出来ないでしょう?


今の君には……。




 従って、僕のことはこのまま闇の中に葬り去らなければならないのです。


だから後は、やはり彼と結ばれるしかないのです。




 ここまで先々の見通しがついているんだったら、早く踏ん切りをつけて、彼に身を許すことですねッ!


そうすればもうどうにも引き返すことは出来ませんし、それによって簡単に今までグズグズしていた気持ちに踏ん切りがつくものと思うのです。



 僕もそこまで知ったら、それ以上望みをたくすことも出来なくなりますし、これで一件落着ということになるのです。


その後の僕の苦しみはいかなるや……


だってそのようなこと気遣うにはおよばないのです。



 その経験はこれまでさいさん味わってきましたし、それを乗り越え得る秘訣もチャンと心得ているのですから。



 だからその点においては、そんなに気にしないこと――



 とにかく君さえチャンとした態度を取ったなら、もうこのドラマも終止符がうたれるし、煩うこともなくなるのです。





「純真だから」――


なんて気取らないで早く女になれ!


早く彼に身を許して、男の味を知ってみろ!



 そうすれば、今まで抱いてきた僕への美しいロマンスも、その純真さもいっぺんに消し飛んで――

素晴らしいとも、つまんないとも決めがたい――

真実の人生(女)に目覚めることが出来るだろう。


そうすれば君もただの女として幸せに生きていけるだろうよ!



 その点においては、僕にも言えることですがネッ。



 しかし君の方が先に片付かなければなりませんし、この愛を貫くためにも、君が片付くのを見届けてから僕も落ち着こうと思っています。



 だから早く君の方から片付いてくれるしかないのです。


そうしないといつまでもこの無意味な足踏みが続くしかありませんからねッ。



アァ~~


 離れ離れに生活していたことが、結局僕達の愛を破滅の道へ押し流す引き金となったのか……



――と、一応キザっぽいことを言っておこう。




 これまでの事は、み~~んな冗談!


とにかく早く片づいてくれよ!


君が独り身でいると、目障りで目障りで、どうしょうもないんだよ!


 あまりにも美しく感動的な――





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