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一滴の波紋【原文】1巻の2  作者: 藤田 ユキト
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ある日の日記42回

一滴の波紋【原文】1巻の1の「次話投稿」が出ないので、新しく作りました。


マァ~。日記を保存してたSDカードにアクセス出来なくなり、今後の投稿は途中スカスカの状態になりますが、完結まで掲載していきますので、宜しくお願い致します!

これは「一滴の波紋【原文】1巻の1」の続きです。


四十二回


【九月二十四日】



 たとい(たとえ)こんこつが(この事が)全て妄想だったとしてん(しても)オイ()にとっては、ものすごう(ものすごく)為になったと(ためになったのです)

 今までは、好きになったちゅうても、ただ、はたから見つめているだけじゃった 。

 そいで、まだハッキリと自分にとってオナゴの愛バくんだら、どんだけ変わるかちゅうこつが分からんかった 。


 しかし仮にも、ワイドン達と(あなた達と)こうして一所に生活バしとるちゅうこつを仮定して、過ごした経験によって

 そんこつが(その事が)ハッキリと分かって来た 。


 今んまで、実に空しい(むなしい)こつばっかりじゃった。

 何をすっにも、何を見るにも、どげん(どんなに)音楽バ聴くにも、まったく張り合いちゅうもんが湧いてこんかった 。


 どがんして(どうして)こう面白うなかとか、自分でもサッパイ訳がわからんかった 。

 イヤッ! 本当はそん(その)原因は、いつも言うちょったように、オナゴの愛情がないちゅうこつは分かっとった 。


 バッテン(しかし)そう思うても、こんまではハッキリのみこめんかった 。


 しかしワイドンと(君達と)こうして一所に生活バしちょるちゅうこつバ思うたら、実に張り合いがあぁ(ある)


 今んまで思いもよらんこったとたい 。女の愛情の支えがあったら、どげん(どんなに)オイが(俺が)変わるか分からんやったとたい 。


 見てみい! 実に奇蹟の連続バイ。前はこん(この)今と同じような量のタバコば吸うてても、あがん(あんなに)グッタリないよった。


 しかし今は違う! 。

 そがんこつでは(そんなことでは)、まったく身体ん調子は崩さんバイ。実に元気ハツラツたるもんたい 。


 また、連日オナニーバしょってん(をしてても)。前は週一度していたてん(してても)ものすごう身体がダルクなり、頭もボケよった 。


 しかし、みてみい!

ここ連日、そがんこつでは(そんなことでは)まったく身体はダルクならんし、頭もボケん。

 実に元気ハツラツたるもんたい。ロクスッポ(どんなに)か精力食バとらんでん、チョコッともバテン。


 実に素晴らしかこったい。奇蹟たい!


 オイにとって、女の愛情がどげん(どんなに)価値のアァこつか(あることか)こん(この)経験によってハッキリと分かるこつが出来た。実に感謝すべきこったい!


 また、こうして音楽バ聴いちょるちゅうこつにおいてん、実に張り合いがアァ~っ!!


 こんこつが(この事が)実生活にはいって、ソックリそんまま生かさるっとやったら、実にオイにとって、今んまでの暗い人生が一変して、実に幸せ一杯の光輝く人生になァーこつは目に見えちょる。実に嬉しかこったい 。


 今んまで(今まで)思いもよらんこったとたい。そがん(そんな)幸せのひとかけらさえ味おうたこつがなかったと。

 実に暗か。ホンに(本当に)真っ暗ら闇の人生じゃったとたい 。


 しかしそいも(それも)そん日が(その日が)訪れたらアッサリさよならたい。。

 実にそん日が訪れたら、今までんこつが(今までのことが)、ただの根も葉もなか悪夢じゃったちゅう、たあいのなか存在でしかなくなァー。


 そがんこつバ(そんなことを)思うと、今こうして真っ暗闇の世界バ生きとってん(生きていても)、実に幸せ(もん)たい。オイちゅう人間は!


 もう、女の愛情さえくむこつが出来たら、他のいっさいの幸せはいらん。

 こん幸せだけで充分じゃ。

 他の幸せバ受くっこつは、あんまい(あんまり)虫が良すぎいこつやし、もったいなかこったい。


 実にそん日が訪れる時は近うなっとっと(なっているのです)


 実に嬉しかこったい!ーーナァ~。


 しかしそがん(そんな)強がりバ(いい)よってん、本当は実に疲れとっと(てるんです)。頭もボケとっとたい(てるんです)

 ただ、気力でもっとお(もってる)ようなもんたい!


 しかし、そいでも()かじゃなっか!

 そん(その)気力さえ生まれてくっとなら、どがん(どんな)困難にでん(でも)耐えていくっとじゃ。


 そん(その)気力がなかったら、とてもバテとるこつでも、気力がアァお陰でバテン。真実はそうゆうこったい。


 今んまで(今まで)何の張り合いもなかった、あがん(あんな)つまらん仕事にも、やり甲斐が起こってくるじゃろうし。

 そいで(それで)そがん(そんなに)一生懸命働いてでん、こん(この)わずかの賃金しかくれん、つまらん会社で働いて、そん中から出来(でくっ(できる)わずかの幸せバ築いていくっこつも、また、おつなもんたい。


 と、思うんじゃが(思うんですが)ワイの(君の)方では、どがん(どう)思うちょることか?‥‥そいは(それは)分からん。

 そいバッテン(それでも)欲を出せば、きりがなかと。

 返って、そん(その)物質的な欲バ出し過ぎて、心ん幸せバ()つっ(捨てる)、バカ(モン)()っと。


 オイには、ゴウカな館にワイを住まわすっ力はなか。

 ゴウカなキッチン道具、台所家財道具、体裁の良か待遇バさすっ力はなか。

 そいバッテン、本当は、こいが一番大切じゃと思うちょる。

 ダイヤの指輪よりも尊とか、輝かしい心バ与えてやっと-。オイには、そいしか(それしか)宝物(たからもん)なかし(ないし)、そいだけしか出来んと思うちょる。


 などと一応、今ん(今の)自分の力なさバ、うやむやにすっために、そん(そんな)キザな言葉バ、プレゼントしとこう。


 あの(あった)かァー(暖かい)夏も、一瞬の内に過ぎてしもうて、何の良か思い出も作らんと。もう、心寂しい秋がやっち来たのォ~。

 こがん(こんな)肌寒か風バ受くっと、益々、(おなご)の愛情が欲しゅうなってくっと。


 ワイどんには(君には)、いくらかのダチがおっから(いるから)、そうでもなかろバッテン。オイは、こん東京に()っ限り一人ばい。

 イヤ! 向こうに姉ちゃん達が居っとバッテン、そこん行くには金がかかあしニャ~。

 今ん(今は)、金に困っとォ。オイには、とても手痛いこったい。金さえかからんかったら、いつでん(いつでも)、毎日でん(でも)行きたかとこバッテン。

 そうもいかんから、行けなくて。こん寂しか自分一人ボッチの部屋にとじ込もって外の肌寒い風バ防いどっと(でいるんです)

 そうでもせんと、とても生きていけそうもなかからな。

 実に人間一人の力なんて、ひ弱なもんたい。

 こん(この)孤独の中に居るこつによって、そんこつが(その事が)身にしみて分かっと(分かるんです)

 だから、もうそろそろ、そん(その)外気の寒さおも吹き飛ばす程の、心の暖かさバ持ちたかと。


 分かるかのー。


 こんオイの気持ちバ!


 などと()うて、ワイドンば引っかくっ打算は(なん)もなかと。

 ワイドンが嫌いじゃったら、そいで(それで)仕方のなかこったい。


 などと、一応、心にもなかこつバ()うちょこう。




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