空色
空の色はうつりにけりないたづらに
きれいな空についてのお話し
「天使が色をぬっているんだよ。」
「それは大変ですねぇ。天使さん。」
「こぼした絵の具が雨になるのさ。」
「それはまた、きれいな雨ですねぇ。カラフルなんですねぇ。」
「あっちこっちでちょっとづつぬってるから、空の色は色々なんだ。なるべくきれいに一色にぬろうとしているみたいだよ。でもどうしてもそうは出来なくて、私たちからみたらそれがきれいに見えるんだよ。夕焼けだったり、虹だったり、オーロラだったりね。」
「どきどき、月を書くのを忘れちゃうんでしょうかねぇ。見えないときもありますね。」
「そうかもしれないねぇ。月にはうさぎを書いたり蟹を書いたりするそうだよ。」
「細いのやら、太いのやらありますね。」
「今日は、どんなの書いているのかなぁ」
時々空がキャンパスに見えることがあります。
これが絵だと思うとちょっと息苦しくなるような。
そのフィルターを取りたいと思えばとれます。
平面のわけはないけど
ただの天使の会話です