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渡り人

「「渡り人」?」


「はい、神話にでてくるのですが彼らは日の昇る国から現れ、一人は大魔法を使えば山を吹き飛ばし、一人は剣を振えば海を割り、一人は死に掛けの戦士を癒し、1人は無類の知識を振ったと古い書物に書いてあります」


「ほー、まぁ俺にはそんな魔法も剣の技術もないよ」


「そうなんですか・・・でも盗賊を倒した時の魔法は?」


「あぁアレは俺しか使えない魔法みたいなもんだよ」


流石に神さまに会って貰ったとは言えないわなぁ


「渡り人は神様にあってスキルを貰ったと書いてありましたが?”俺だけしか使えない魔法”と言うと”神様に貰ったスキル”と言うのに酷似してるですが・・・」


「・・・・」


ヤバイ、ばれてるよなぁ


「沈黙は肯定ですよ」


と、にっこり笑ってこっちを見てきますので頭をボリボリ掻きながら


「・・・あー、そこまで解ってるなら言うが、俺は日本人、昔日本って国は日の出ずる国と呼ばれてた時もある国だ、そして俺は神に会ってスキルを貰った、出来れば黙って貰えれば嬉しいな、まぁ出来ればでいいが・・・」


「わかりました、命の恩人であるオダ様のご要望です、出来る限り秘匿させてもらいます」


「それは助かる」


「ちなみにどんなスキルをもらったのですか?」


念動力サイコネキシスだ、制限はあるがな」


「さいこねきしす?制限?」


「物を手を触れずに動かす能力だな、制限は金属しか動かせないと言う事だ」


と言いつつ500円玉を5つ操り姫様の周りをぐるぐる浮遊させてみるが、金属操作は内緒にしている、まぁこっちは切り札として取って置くつもりだ


「なるほど・・・それで盗賊の剣を浮かせていたのですね」


「そうです、ちなみにお願いがあるのですけど」


「なんでしょうか?」


「この世界の事を教えてほしいのだが?」


「そうですね、何から教えましょうか・・・」


「時間はたっぷりある、1から教えてくれ」


そして夕方になるまでこの世界の事を教えてもらった

まずこの世界はアンティークと言いいくつもの国と魔族と呼ばれる人物が住む世界で魔族は国と言う概念は無いものの同種族や仲間で集まり集落を形成してるらしい


他にも人族や獣人、亜人なども居て姫様の国、ガリビアンド王国には差別は殆ど無く国内は比較的に平和であるとしかしガリビアンド王国の隣にあるスルーブ王国と国境線を巡って小競り合いが続いており数年の内に大規模な戦争が起きそうな情勢らしい


「まぁ辺境爵が頑張っているので今の所問題はないですけどね」


だそうだ、ただ士気を上げるために姫様直々に表敬訪問をしたと言う事だ


そして他にも冒険者ギルドと言う組織も形成されていたり、世界中に魔獣と言う存在や魔法使いや精霊使いなどもいるらしい


なんと言うか今流行(?)の異世界転移の世界そのままだなぁ・・・


とか思ってると従者の人が4つの天幕を張り終え姫様が1番大きい天幕に入って行き、俺はメイドさんに案内され別の天幕に入ると騎士団(男ばっかり)の連中と一緒のようだ


すると騎士団の連中が寄ってきて


「今日は助かったぜ!ありがとうな!」

「今日の連中は人数が多くてごり押しされてたんだ!」

「オダの旦那が居なくても何とかなったんだからね!」


まぁ最後のは兎に角基本的には歓迎されてるようだ、俺は隊長のマルケスに案内されハンモックに案内されそこで寝ることにする

ちなみにヒャッハー集団は騎士団の監視の下野宿らしい、


「俺らは夜の見回りがあるがオダ殿はゆっくり休まれてくれ」


「お言葉に甘えさせてもらいます」


実はステータスを確認した所4しか残ってなくてかなりの倦怠感に襲われててつらいのだ


ハンモックに横になり目を閉じる・・・しかし今日一日でだいぶ驚きの連続だったな・・・zzzz



ーーー



天幕を張った場所から100mほど離れた場所


「くそ!あのチンピラども!ココまで役立たずだとは思ってなかったぞ!」


「そうですね・・・こうなったら私兵を使い事故にあってもらいましょう」


「そうだな、闇に紛れれば襲撃もし易くなるしな」


「はい、それに全員殺して燃やして埋めてしまえば証拠など残りません」


と二人は凶悪な笑顔を浮かべながら私兵に指示をだすためビー玉に語りかけるのであった

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