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姫様は美人!

「このたびは我々を救っていただきありがとうございます」


と、ショートカットの青髪でボーイッシュな女性が頭を下げると騎士団長のマルケスが焦り、あたふたしながら


「姫様!姫と有ろう者が軽々しく頭を下げては!」


「だまりなさい!軽々しく頭を下げてるわけでは無いのです!私の命ならず貴方方の命を救ってくれたのですよ!このような時に頭を下げずにいつ下げるのですか!?」


「ぐっ・・・!」


「私の騎士団が失礼をしました」


「いえいえ、お気になさらずに私も胡散臭いので団長のマルケス殿の言ってる事が正しいと思いますので」


「そんな事ありません、全ての命に上も下もありません」


「そうですか・・・ではそのお礼は確かに承りました」


「それでですね・・・・よければ王城でお礼の品を送りたいのですが、良ければ一緒にこられませんか?」


すると、姫さんの後ろであたふたしてるマイケル団長が


「いいのですか姫様?かってに王城につれて行って王様に怒られませんか?」


「かまいません、一国の姫を救ったのです、褒章や報酬を渡さなければおじい様に顔向けできません」


「た、たしかに・・・」


俺、行く事になってないか?まぁもらえる物はもらうんだが・・・


「まぁ貰える物は貰いますよ」


すると顔をパァと明るくし


「ではでは、私の馬車へどうぞ」


と、馬車を進めてきますので


「あ、どうも・・・おじゃましまーす」


と馬車の中に入るとふわふわのもふもふのソファに豪華な内装でまさに王族が乗る様な馬車だった


あ、王族の姫様だったか・・・


「?」


姫様が首を傾けてます、


コンコン


「姫様、逃げた馬を確保してきますので少しお待ちいただいてもいいですか?」


「かまいませんよ」


んー、早く王都に行ってみたいなぁ


ぴこん!


頭の上の電球が光った!


「ちょっと待っててくださいね」


「は、はい・・・」


と外に出て、騎士団の連中に縛られてるヒャッハー連中に近づき


「おい、お前ら生きたいか?」


「あぁ、このまま王都に行ったらどうせ王族を襲ったって事で死刑だ、はした金でこんな事になるとわな・・・だまされたぜチクショウ」


「俺から姫様に減刑を頼んでもいいぞ」


「本当か!」


「あぁただし条件が2つほどある」


「なんでも聞く!」


「じゃあまず一つ目、依頼主はだれだ?」


「依頼者はわかるが依頼主まではわからない依頼者はスラムの住人だ」


「なぜスラムの住人だとわかる?顔見知りなのか?」


「いや、服装がスラムの住人が着てそうな格好だったからだ」


「男か?年齢は?」


「男で50歳ぐらいだと思う、白髪が生えてて口ひげは長い白髪だ」


「ほう、ちなみに靴はどうだった?」


「靴?・・・そこまでみていない」


まぁ、普通はそうだな


「じゃあ二つ目だ、全員であの馬車を引け、王都まで付いたら姫様に減刑をお願いしてやる」


「・・・解った」


そして、縄を解き馬車に結びつけ10名で馬車を引き始める、その間騎士団が周りを固め逃がさないようにしている

俺は馬車に戻りソファに座り、


「姫様、ヒャッハー集団の黒幕ですが不明でした」


「そうですか・・・多分政敵だと思うのですが・・・」


「なぜですか?」


「今私の父、国王になるのですが、そろそろ引退し後継に王の座を譲るつもりなのです、そこで候補に上がってるのが第1継承権を持つ私ミリバールと第2継承権を持つ弟、パスカルです」


「ほう」


「このままで行けば私が女王になりますが、弟はまだ10歳、宰相が教育係になっていまして国王になると公爵や宰相が弟を操り国を牛耳る事が出来ます」


「それで襲われたと?」


「はい、その他にもこの次期に地方視察、護衛騎士団派遣の数の少なさ、コレだけ揃って偶然はありえません」


「確かに偶然にしては出来すぎですね」


「はい、ただ自分で言うのもあれですが、私は国民に人気が有るので直接手をだせば最悪反乱がおきません、だからあのようなスラム出身や盗賊風情を雇ったのでしょう」


「盗賊に襲われたなら公爵や宰相に矛先が向かわないと言う事ですね、姫様には味方はいないのですか?」


「もちろん居ます、国民はもちろんですが、8人の辺境爵や3人の公爵の内の1人は私をしたってくれます、他にも護衛騎士団も500人ぐらいは居ます」


「そういえば護衛騎士団というのは?」


「それは自分から説明しよう」


と、外を歩いてたマルケス隊長が声を掛けてきます


「護衛騎士団は国に使える騎士団や街の武芸者が自主的に集まって自主的に姫様をお守りする集団だ、そう言う私も元は騎士団出身でな、姫様の回復魔法に恩義を感じて護衛騎士団に志願したのだ」


「へ~、姫様は回復魔法なんて使えるんですね」


「はい、国民の皆さんは私が回復魔法を使えることを知ってるのですが知らないのですか?え~と・・・」


「自己紹介がまだでしたね、シュウジ・オダと言います」


「シュージさんですね、私はガリビアンド王国、第1王女、ミリバール・クレイスタと申します、親しい友人はバールと呼びます、是非バールと呼んでください」


「解りました、バール様」


「様は入りません、ただのバールで結構です」


すると外からマルケスが唖然とした顔をしながら


「姫様!いけません!平民に略称で呼ばす事を認めるとは前代未聞です!」


「かまいません、それとも私にはそれくらいの権利も無いといいたいのですか?」


「いえ・・・そんなことはありません・・・」


何でもいいけど俺いらなくね?とか思ってると


「それでシュージ様は何処から来たのですか?」


「日本ですよ」


「ニホンですか?聞いた事がありません・・・」


「そうですね、昔は日が昇る国とか言われてました、まぁ凄く遠い国ですよ」


「そうなのですか」


「はい、着いたのもつい数時間前ですしね」


「数時間前?先ほどの場所は国境から早馬でも2週間はかかる場所だったのですが・・・もしかして「渡り人」なのですか?」

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