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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

大根

作者: 新規入力

私の生まれは暖かい土の中だった。

暖かな土に包まれ、冷たいみずを飲み成長していった

生きている途中で、私を脅かすものがいくらか訪れた

そのたびに近しい物が犠牲になり生きてきた。

私は土の力を奪って生きてきた。

私は今日もここで生きている。


私の生まれは湿った綿の上だった。

硬いガラスと湿った綿に包まれて生きてきた。

生まれてからこれまで何不自由なく、伸び伸び過ごしてきた。

私は与えられた栄養を飲んで生きてきた。

私は今日もここで過している。



私は幾らか時間を過した。

そして今日花を咲かせた。

次の世代の種を紡ぎだす大事な花だ。

雨が降ろうと、嵐がこようと取らせはしない。


私は幾らか時間を過した。

そして今日冷たい風の中にさらされ、凍えるような冷たい水にさらされた。

私は他の私と並べられ暗いとこに閉じ込められた。



種がうまれた、花を枯らし、いくつもの時間をかけようやくできた。

さぁ、次なる世代の子を産もう、これから健やかに過せると願いながら。


明るい場所に出た、しばらくぶりの光だ。

でもここは冷たい風が吹き、栄養もない。

ここはどこだろう・・・。



僕の生まれは土の中だった、周りにはたくさんの兄弟達がいる。

僕も早く大きくならなきゃ。


堅い石が私の体を削っている、私の体に食い込んできた。

あぁ、もう花を咲かせられない、体が動かない

私はどうなってしまったんだろう・・・





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― 新着の感想 ―
[一言] 理科の実験を思い出しました。冬の間は靴下をはかせるんですよね
2015/07/03 08:12 退会済み
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