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一月十四 曇り
朝ダラダラと寝ていた。
3時に起きて、どうしよう?
あっ、髪の毛きりにいくんだ。
わっわたしはいつも行くのは床屋だった。
近所のお爺さんがやってる床屋だった
気も遣わないし楽だし
しかし、このかきまた 変わるんだ
変化するんだ、びっ美容室たるオシャレな雰囲気をかもしだしてる場所に行ってみよう。
三十分トイレにこもった後
勇気をふりしぼった よしやっぱやめよう、行こう、やめよう。
そんな時、あのコンビニの娘の顔が浮かび上がる。
よし行く。
わたしは美容室の前を何度も横ぎった
わたしはこんなとこ入れるのか?
入っていいのか?
七回目にさしあたるとき、店員に見られてしまった。
ああ、ああ、変質者に思われたに違いない、二軒目に向かった。
わたしは勇気を出し自転車をとめすぐに店に入ることにした。
なっなんだここは?
美容師さんが美女ばかり
私の緊張はピークだ。
「始めてですか?」
すぐにはいと言おうとしたが喉に痰がひっかかってしまい「ヴファ」
わたしは店から出たかったが、ここで出たらいよいよ変人。
頷いた。
わたしはイスに案内され、座って待っている間、鏡ごしに店員さんを見ていた うわぁー可愛いいな、こんなマジかで見れて幸せすぎる、わたしは得意の空想世界に浸り、背中から羽をはやし
宇宙に飛び出していた。
「あのう今日担当させてもらいます
よろしくお願いします」
ひいいいっ、マンツーマン、これは世にいうキャバクラのようなものなのか?
「あのう髪どうしますか?」
「あっあっ、お任せします」
わたしは髪を切っている間、始終悩んだ、どこを向いてればいいんだ?
最初は切ってる姿をみていたが
自分が厳しく、うまく切るか監視するような奴だと思われたくなくて、上をむいたが、これは明らかに切りづらいだろうし、変質者だ。
わたしは正直、女性を眺めていたかったが、そんな勇気もなく、目をつむった。
そんな時、チラッと横をみると、本を読んでる人が こっこれだ。
本を読みつつ、店員さんをチラッ チラッ ああ女性だ、私の前に女性がいる
そして私の髪を切っている
至福 至福 至福 ありがとう。
その時だった 私の読んでる雑誌を見て
すぐ目をそらした店員さんの態度に気づいた
???
ハッ!見ると私の読んでる雑誌のページは 沢山のセクシーな姿をした女性達が映るページではないか。
家だったら嬉しいが、ここでこんなのは読めん、私は慌ててページを変えた。
無事に切り終え、私は鏡を見た
これが私? こっこれが?
「お客さんに似合うかなって、まずかったですか?」
私の髪はモヒカンになった。
私は全力で誰にも見られないように
チャリをこいで部屋に帰った。
恥ずかしい、反面嬉しくもある
私がこんなに変貌するなんて、ろせん
を変えよう、ヤンキーかきまた。
鏡の前で、ありとあらゆる顔をした
そして言ってみちゃった。
「なっ、なめてんじゃねーぜ」
うおっ、こんな言葉を私は、はっしている、これだ これだ 変身した。
私は生まれ変わったのだ。
1月15
顔を見てひっくり返った。
泥棒がいると思いきや私だった。
私はいかつく見える。
しかし、昨日は夢のひとときだった
女性とあんなに話せた。
あの声、あの匂い あの生身の肉体、ああ素晴らしすぎる。
私は今日コンビニに行こう。
何だか見た目も変わり自信がついたみたいだ。
私は生まれ変わった。
以前のイジメられっこではないのだ。
しっしかし、こんな頭で歩いたらみんなに見られてしまう、そっそれは恥ずかしい、ああ恥ずかしい
私は結局帽子をかぶったのだった。
いやまて、これじゃあ意味がない。
私は意を決して生身の頭をこの世界の奴らに見せてやることにした。
よしっ、待っていてくれよ。
あの娘。
そしてコンビニへ
ああ、いなかった。
一月十六 晴れ
イカスミ発射
一月十七 雨
私は女性について考えた。
どうして、男は女に惹かれるのだろうか?
考えても分からないのでやめた。
私がもし100人の女性をかこったら
とても嬉しい。
一人よりも二人 三人よりも四人
多けりゃ多いほうが嬉しい。
とてもじゃないが君だけだなどは思わない。
飽きないじゃないか
たくさんいるほうが
嘘つきめ、ペテン師め
私は結婚というものは時代遅れだと思っている。
そんなことをモヒカン頭で日記に記す私。
よし眠ろう。
一月十八
私はコンビニに行った。
もちろんモヒカンで。
恥ずかしいが彼女の為。
いました。あの娘
美しい、私は見栄を張り、沢山物を持ってレジに並びました。
いよいよ、私だ。
心臓は高鳴り、興奮じょうたい。
エクスタシー。
エクスタシーこい こい こい来たーっ
「お次でお待ちのお客様こちらのレジどうぞ」
ババアだった。
終わった。
一月十九日
私は覚悟した
告白しよう。
この頭ならできる
私は人生を変えるんだ。
女性と付き合うんだ。
やるぞ、やるぞ、どうしよう?
よし、明日けっこうだ。
緊張する、なっなんて言えば良いんだ?
田中かきまたです。
好きです あは
いかんこんなんじゃフられる。
女性はどんなふうに言われればOKしてくれるんだ?
そのまえにタイプじゃなきゃダメか。
決戦は明日だ。
一月二十日 雨
いないじゃないか。
一月二十一 晴れ
またいない
一月二十二
出た お通じ
一月二十三日 曇り時々晴れ
いた、ついにいた
私は彼女が終わるのを待った
ああ、緊張感する
いきなり声をかけたらビックリしてしまうやっぱり、ダメだワンクッションおこう。
お馬鹿さんな私
一月二十四
やった、ついにやった
あの娘のいるレジでグミ買ったよ
3個も買ったよ
一月二十五日
かきまた、大フィーバー
またまたレジであの娘と
しかも今日は初めて日記に記すべく
にふさわしい偉大な日となった。
私は話かけたのだ
一部始終を記そう
嬉しいよ 嬉しいよ
あのこは私に気があるかもしれない。
私「がっが頑張っていますすっね」
女神「どうも」
私「あっあっあっあはっ」
天女「モヒカンカッコいいですね」
きてる、きてるぞかきまた。
よしっ、よしっ よしっ。
一月二十六
いた、女神が今日もコンビニに
わたしは最近、レジに並ぶ時うまく
あの娘にあたるように見計らう。
知恵がついた。
今日は事件があった。
前にちょっと悪そうな中学生が一人
あの娘に何やら文句を言っていた。
明らかに困ってる。
ああ怖い、でっでもやるしかない。
「きっきみ」
相手は何やらビックリして逃げるように帰って行った。
なっなぜ?
ああこの頭か!
役にたった。
そして、あっありがとうございました
凄いんですね」
かきまた、嬉しくて盛ってしまった。
「むっ、むかしはブイブイ言っ言わせてましたから」なんとバイクジェスチャーまでつけて。
「そうなんですか、助かりましたありがとうございます」
わたしは勇気を出した「田中かきまたです、よろしく」
「わたし、みちえですよろしく」
私は天に飛んだ
嬉しくて 今日はめでたいから
赤飯です。
ちなみに分かったことがある、レジにいた男は小学生だった
翌朝小学校に入って行ったのを見たからだ。
一月二十七
朝から夜中までAVを観てしまった。
一日終わり
一月二十八 晴れ
決めた
明日
デートに誘う。
よしやるぞ、気合いだ、気合いだ
もし、断られたらもうあそこのコンビニ行けないな。
近くて便利だったんだけど。
いかん、いかんうまくいく。
明日私はデートに誘う。
かきまた、一世一代の大勝負。
神に祈る
明日は決戦だ。
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