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16ページ目



一月一日



あれから随分と月日がたってしまいました。



そっちは元気でやっているでしょうか?



実は前回の一月一日の日記は私が書いたんです。


代わりに続きを書こうとしたんですが、結局書けずあれから三年も経ってしまいました。


月日が流れるのはあっと言う間な気がします。



私がはっきりと今言えることは


私は幸せだったと言うことです


ずっと幸せだったと言うことです


その事に気づかなかったんだ



たくさん下らない喧嘩をしたり、ささいなことでイライラしたり、不満だらけで罵り合ったり、あんな時間すらも幸せだったと思えることが今になって分かります。



あの日の事故でかきちゃんが居なくなってしまった今




ずるいよ



突然すぎるよ、またいつものように二人で明日も過ごせると思ってた


当たり前の日常がやってくると思ってた


あの日が最後になるなんて


もう二度と会えなくなるなんて思ってもみないじゃない?


もう話せなくるなるなんて考えもしなかったんだよ。



ねえ、かきちゃん知ってる?


あの日から、ミミが寂しがってるの、いつも玄関でかきちゃんを待ってるよ。



かきちゃんの両親がどれほど悲しんでいるか



コンビニの友達も泣いてたよ



かきちゃん



どれほどかきちゃんが愛されていたか、知ってた?



かきちゃんが居なくなって心がぽっかり空いちゃった




日記全部見たよ



数々の浮気心



全然ゆるすよ



だから戻ってきて



失って本当に大切なことを知った



些細な理由でもう愛さない別れるだのって喧嘩してたのがばかばかしく思えるの



今はなんだって良い 戻ってきて あなたが居てくれるただそれだけが私の望み



今はあの当たり前の日々が恋しい



あの当たり前の日常が愛しい



当たり前にありすぎて気づかなかったんだ



私、1日1日がどれほど貴重で大切な時だったのかを忘れてたんだ。



ミミと三人で笑いあって、喧嘩もするあの当たり前の1日1日が恋しいよ



いつも横に居てくれたあなたがもう居ない


洗濯してないとふてくされてたあなたがもう居ない



部屋ががらんとしちゃったよ。



最近こんなことを思う、人にはいつか寿命がきて、家族や友達、恋人、夫婦、お別れの時がいつかはくる、1日1日一緒にいれる時間はどの人達も日々少なくなっていく



そんなことを言うと、とても寂しく感じるけど



だからこそ そこから目をそむけず、受け入れて



1日1日を大切に家族やミミ、友人、みんな、それから自分と心から向き合って大切にすることにしたよ。



沢山の愛を表現するよ



ごめんね、もっと愛してるくらい言ってあげれば良かったね。



かきちゃんにしてあげられなかった分、私沢山沢山優しい言葉も人にかけてあげられるようにする




かきちゃんの命が教えてくれたんだ



大切なことに目を開かせてくれた



かきちゃんは私にとっての天使だったのかもね



私に大切なことを教えてくれた



私ね ずっと落ちこんで何も手につかずだったけど



前向くね



生きるね



かきちゃんの分まで一生懸命生きるよ



それが、かきちゃんが一番喜ぶことが分かるの




沢山恋愛だってしちゃうよ



沢山笑って幸せになるね



そうすることで優しいかきちゃんが一緒に喜び笑ってくれてる気がするの



かきちゃんが教えてくれたんだ



当たり前に明日が来ると思うな


かけがえのない今この瞬間を大切に。




不思議だね



今は前よりかきちゃんを近くに感じるんだ



ずっと一緒だね



これからも




この日記帳はかきちゃんの愛と人生がつまった私の生涯の宝物






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