表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/16

13ページ目




十一月一日



犬拾って来ちゃった。

マンション内緒で飼っちゃった。

えへへ、えへへ 可愛いなぁ。

まだ子犬生まれて一年もたってないんじゃないか?

これは、オスかメスか?

犬ってどこにきん○まついてんだ。

オデコか?

あっいけない、こないだの想像してまた笑ってしまった。

なんだか、昼から気分のいいかきまた

これ何犬だろう?


しかし、くみちゃん帰ってきたらどうしようか?

ぬいぐるみのふりさせるか、いかんいかん あっ?

くみちゃんの雑誌の上にウンチ

ひゃー 。


夜帰って来た くみちゃん犬見て予想外の大喜び。


「可愛い飼っちゃおうよ」


よっ、よし 大家さんごめん。

なんだか、この子の面倒を見なきゃ。

責任感が芽生えました。

がっ、頑張るぞー大丈夫かな?



十一月二日



糞処理



しっこ処理



餌あげた



水も



十一月三日


名前は ミミちゃんです。

ちなみに女の子、犬種はどうやら小さいプードルらしいのです。

デレデレかきまた、朝からミミちゃんから離れません。

今日はミミちゃんのために小屋と水飲むためのもの、餌、餌置き場を買いに行きました。

ああ、サイフの中はあまり入ってない

ミミちゃんのためだ。

今月は家にこもろう。


ミミちゃん ミミちゃん


これは、何なんでしょう?

まさかの母性本能ならぬ、

かきまた本能が目覚めてしまったらしい。


ミミちゃんのすべての仕草から目が離せません。


これは、もう仕事どころではありません。


週に二回も働くのは、ちょっと多すぎるよな。

そんな事を考えて週一にしたほうがいいか悩みました。



ワンッ

ビックリしました、ここは動物禁止の場所、ばれたら大変

これだけは躾ねば。


ワンッ

「ミミちゃん、ワンッは駄目だよ

うるさいと追い出されちゃうよ、

そしたら一緒に住めなくなっちゃうの分かるこれ、マンションのルール、

人間のおきて、決まり 決まり

お願いだから、分かって」


三時間にわたる私の真剣な講義

きっと分かってくれた。


「良い子だね~ミミちゃんは」



「ワン ワンッ」


駄目だこりゃ



十一月四日



くみちゃんもミミちゃんにデレデレ

洋服ばかり、買ってきて

ミミちゃんの洋服はすでに私の持つ

量をこえていた。

私とは一体・・・・

私こそが人間の姿をしたペットでしょうか。


とりあえず、

ミミちゃんはすっかりなついて

私の後をずっとついてくる。


ミミちゃん ミミちゃん


ミミちゃんの親になりきろうと

四つん這いになって部屋を歩くかきまた。


疲れたので二時間後に二足歩行に私だけは進化しました。

進化したのか後退したのかは分かりませんが。


すると、ミミちゃん「クゥーン」

あらぁ、ミミちゃん可愛いね

とくみちゃん


ちょっと自分も真似してくみちゃんに

「クゥーン」



「きしょいからやめて」



グフッ。



十一月十日



その日は少しイライラしていた私。


「くみちゃんもちょっとはウンチ片付けてよね」


「餌もなんにもあげてないじゃん」



そんな感じでイライラかきまた



夜中でした。


わたしが部屋を歩くとミミちゃんもくっついてきて、「ワンッ」


うるさいよ、ミミちゃん


ワンッ


だから、しずかに



ワンッ



ブチッ

かきまた怒りました


「どうして、お前は言うこときかないの」ミミちゃんの足を持ち上げ、すごい剣幕で怒る かきまた。



ハッ


良く見るとミミちゃんは

小さい身体をブルブル震わせていました。


自分はこんな小さく弱い動物に怒りをぶつけてしまった。

なんだか、申し訳ない気持ちやらで

泣いてしまいました。


すると、ミミちゃんがそんなかきまたのほっぺをペロリ。


動物は優しいですね。



大口を開け、大の字で寝ているくみちゃんを見て少しは見習ってもらいたいものだと舌打ちをした、かきまたでした。



十一月二十日



最初は全くどうなるやらと心配でしたが、意外にやってみればなんとかなるものです、良くお婆ちゃんが、

なせばなると言っていましたが、そうですね。


どんなに、立派な絵描きさんもダンサーさんも

スポーツ選手も最初はみんな出来ないんですもんね。


下手でもいいから、やってみる

大事なことだなと犬を育てながらそんなことを思いました。


私かきまた、自分で書くのもなんですが、私の空想癖は大したものだと思います。

これをいかして、何か空想話でも書いてみようと思いたちました。


うーん


うーん


いざ書こうとすると書けません。


横ではミミちゃんがクソを産み落としました。


あっ駄目ミミちゃんそこは。


そんな時、急にあれっ、どうだったっけか?と良く分からないことがありました。


子供はどこから出てくるのか、

私かきまた、ここだけの話イマイチよく分からなかったのです。

そういう、当たり前の常識がちょっとかけてる、かきまた。


性器から出てくるのでしょうか?

お腹を切って出すんでしょうか?

お尻の穴からでしょうか?

さすがにまさかなと思ったんですが

口からはないよなぁ。

後でくみちゃんにきこう。


でも尻の穴からでるなら、産まれた時は人間皆ウンチですね。

一人想像したら、もう笑いがとまりません。

ゲラゲラ笑ってしまいました。

右も左もウンチッち。


そうだとするとたまに、黒いかたまりと赤ちゃんのほうどっちがどっちだか、分からないでトイレに流してしまったら、こりゃあもうエライことでございます。


ケツから産まれる場合

やはりウンチに包まれて出てくるから

人間は皆、ウンチと言うことになってしまいます。


お医者さんがやっとのことで赤ちゃんを包むウンチを割ったら、赤ん坊が中から出てくるんですね。


まるで桃太郎ならぬ、うんこ太郎です。

童話の桃太郎がかすんでしまいます。

こっちのがよっぽどすごいです。

でもリアルにそうだったら、どうしましょう。

はて?


それに、妊婦さんが固いちょうど良い塩梅のウンチをする時期なら良いけど

下痢気味の時に産まれた子はそしたら少し大変です。

以上の事から尻の穴からはないだろうなとは思うんですが。


でも、尻の穴から産まれるなら

お尻の穴は大きくなってしまうわけですから、おトイレしたら出るものもとめどなくなってしまいそうで、

更にはオナラなんてした暁には勢いよく空も飛んでしまうんじゃないかと少し心配です。


あっ、私は何を書いているんだ。

でも、どうせ誰にも見られない秘密の日記帳 良いんです。


あっ、ミミちゃんの片付けないと。



十二月二日


一年って、あっという間のような、長いような不思議な気持ち。

もうくみちゃんとも出会ってから何年目になったのでしょうか?


横でミミちゃんは餌を美味しそうに食べています。


本当に美味しそうに食べるので、

私もひとつ


「まずッ」



ピンポーン



んっ誰だ?

居留守にしよう


すると「居るんだろ、開けなさい」


この声は父ちゃん



これは、かきまた どうやら まずいことになりそうな予感です。




ー 13 ー


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ