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日記 1ページ目




私の名前は田中かきまた。



私は32になる、普通の男。

ごくごく普通の男

いや少し普通とは違うような気もします。


無職です。

一人暮らしです。

お金は親にもらっています。



いたって普通だと思うんですが、

なにより私はとっても女性が好きなのです、女性が可愛くて、美しくて好きすぎるのです。

どうして、あんなにも女性は

ああ、まるで僕の女神いや太陽いや神様 仏様

ああ、ああ。

ですが私はいざ女性の前に行くと恥ずかしくて目も合わせられないのです。

私は自意識過剰な男です。



これはそんな私の秘密の日記の様なものであるのであります。

どうか、お母さんに見られませんように。

常日頃この日記を持ち歩いています。

と言っても一人暮らしなのですが。


それはさておき

私はあまりにも女性が好きなので、その今にも爆発しそうな、この気持ちを何とか少しでもやわらがせる為に日記と言う形で誰にも見られないように

密かにここに記す事にしたのです。

そう私には友と呼べるのは少数です。

ですから、ここに記すことによってのみ私は自分の気持ちを表現し爆発させられるのです。

でも、実は日々の単調な暮らしに変化をつけたくて日記を書き始めたのかも知れません。

これは田中かきまた

私の秘密の日記であります。

どうか、誰にも見られません様に



1月10日 晴れ


ああ、私は目が覚めた。

車の走る音で目が覚めた。

今日は何しよう。

布団の中で天井を見つめ、暫らくして私は納豆を食べた。

インターネットをつけると女性の画像が 美しい。

私は興奮した。

日記にいざつけるとこんなにも勇気のいる事なんでしょうか?

私は朝の射精をすまし。

はっ恥ずかしい 書いた 字にしてしまった。

でも待てよ?まっ、まんがいち人に見られてしまったら?

私は私だけに分かる言葉で表現するしかない

イカスミ発射それしかないと

思いました。

そしてお風呂に入った。

今日は一日家にいた。



1月11日 晴れ


私は外に出た。

前から来るおばさんが私を見ている

えっ、あっ、私の顔に何かついてるか?

チャックあいてるか?

何故見てるんだ?

有名人に似てるのか?

顔に鼻くそついてるか?


私はあらゆる事を想像した

しかし、おばさんは私を見ていたのではなく

後ろに居た猫を見ていたようだ。

ああ、私は自意識過剰

自意識過剰な男

私は本屋に行った。

町はいい、可愛い若い子が視界にたくさん入ればなお良い。

私は本を立ち読みした。

その後、コンビニで唐揚げを買った。

美味しい 唐揚げ 鳥にとっては散々な

この食べ物 切られ、揚げられ 串刺しにされ。

だが実にうまい。

鳥よすまん。


鳥よすまん。



1月12 曇り


私は起きて空想していた

もしこの部屋に次々と私に会いに女が来てくれたら

私は嬉しい。

素直に嬉しい。

私はそれを想像して一人でニタニタ笑っていた。

私は天界を舞っていた

イカスミ発射

気付けば午前中はそれで終わっていた。

夢の時間だった。

今日は何しよう、私にはこれといって趣味はない、今まで女性とお付き合いしたこともない。

ああ、もし女性とお付き合いしたら

私は、私はどうなってしまうんだろう?

空想している時

私の背中には羽がはえ、地球を飛び出し天を舞っている気分になる

ああ、私がお付き合いだなんて、そっそんな ああ ああ あああっ

これで午後も終わってしまった。



一月13日


信じられないことが起こりました、

とても、アンビリーバブルな日です。

田中かきまた 一大事です

近所のコンビニに行きました。

なっ、なんとコンビニの定員に一目惚れです。

わっわたしは、どうしましょう?

どうすれば?

私がこんな気持ちになったのは18以来の事です。

女性は大好きで正直付き合えれば誰でもいいわたしですが、まっまさかこんな気持ちになるとは。

わたしは、コンビニに通うように決めました。

午後さりげなく、またコンビニに向かいました、行くまでの道のりは緊張し過ぎて覚えてません、外からのぞくと

いたっ、あの娘だ!!


私は自分の姿が異様に気になり始めました、顔は洗ったか かきまた?

歯は磨いたか?かきまた

フケはでてないか?かきまた


あっ、髪の毛はもう四ヶ月切ってない

それに、一日に二回なんて、そっそんな行き過ぎで変質者だ 変質者だ。ああいかん いかん。

私はその日は素通りしました。

明日美容室に行こう。

私だって、私だって いっちょまえに恋をして、人とお付き合いしたい。

私は今、燃えてます 明日髪をきろう。

田中かきまた 男になるんだ。

人生を変えるんだ。




つづく

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