03 二駅目 出会いは突然に・・・
登場人物紹介
時音雫
役職 まほろば皇国一等機関士
出身 まほろば皇国
年齢 24歳 (コスモ歴10月20日現在)
身長 178センチ
体重 60キロ
誕生日 12月12日
家族構成 父親(第一次惑星間戦争で戦死) 母親(病死) 妹一人
好きな物 列車の運転 まほろば皇国 妹
嫌いな物 特に無し
まほろば皇国鉄道の一等機関士
まほろば皇国では一番若い機関士で、期待の新人である
父親は第一次惑星間戦争で戦死してしまった
母親はそのショックで病気となり、病死してしまった
雫の身内は14歳になる妹一人である
無線
「こちらまほろば皇国首都貨物ターミナル司令室、一等機関士時音雫、貨物ターミナルで事故が発生した、その為に他の列車の発車、及び到着は今は無理な状況だ、無人補給衛星に待避していてくれ」
雫
「事故?・・・何があったんだ」?
無線
「2日前に貨物列車同士が物凄い勢いで衝突して貨車に乗せていたコンテナが全部のホームにばらまかれちまったんだ、その復旧作業をしているから到着は無理なんだ、後2時間は掛かるぞ」
雫
「しょ、衝突って・・・全自動で動くはずなのに何で・・・」
この世界の機関車は外見は我々の世界では旧式だが、中身はこの惑星群の科学を結集して作られているのである
運転は全自動で座標を機械に入力すれば自動で目的地に向かうのである、機関士の仕事は速度調整や機関車の点検、それに機関車と貨車の連結をする事と機関車に燃料を補給する事で、後は機械が自動でやってくれるのである
我々の世界で言う航空機の自動操縦みたいなものである
無線
「原因はまだ分からないが・・・たぶん機械が故障したんだろう・・・そう言うわけだから無人補給衛星に行ってくれ、座標はZ-220まほろば皇国第20番衛星のテラだ」
雫
「了解だ司令室、これより無人補給駅テラに向かう」
そう言って雫は座標を機械に入力して、無人補給衛星テラに向かった
無人補給衛星テラ
無人補給衛星とは、各国の主要惑星の周りに属している衛星を空間鉄道用の補給駅に改造した物である
それぞれの主要惑星によって数は異なるが、まほろば皇国は20の衛星を無人補給駅に改良しているのである
大小様々であるが、全ての補給駅の設備は一緒で、機関士の休養も出来る用に作ってある
テラはまほろば皇国の中では一番小さい無人補給駅であるが、全長は1000メートルと大きい
その補給駅にまほろばが乗るK80が停車していた
補給駅の中は空気があり、その中で動けるのである
雫は連結してある貨車を見た後に、機関車K80を見て回った
雫
「ふぅ・・・以上無しっと、お疲れさん」
そう言ってK80を軽く撫でた
雫
「・・・(来週には僕は新しい機関車に変わるからなぁ~・・・変わりたくないなぁ~・・・)」
雫が心の中で呟く
雫
「にしても・・・ちゃんとしているはずの機械が何で故障したんだろうか・・・誰かが細工したのかな・・・」
??
「誰かに細工されたのは確かよ」
雫
「んん」!?
雫が呟くと、突然誰かの声が聞こえた
雫
「だ、誰だ!?ここはまほろば皇国鉄道専用の補給駅だぞ!どうやって入った」!?
そう言ってまほろばは腰に下げてあるホルスターから拳銃を抜いた
この惑星群での宇宙空間では宇宙海賊が現れ、列車から金品を強奪する事件が発生している為、各国の惑星では機関士に必ず、レーザー拳銃を持たす事を義務化しているのである
それと、機関車の炭水車には連装式の原子砲を塔載して海賊対策を行なっているのだ
なお、海賊も空間走向列車を仕様する事が確認されている
??
「ちょ、ちょっとちょっと!そんな物騒な物を向けないでよ」
そう言った瞬間、雫の前に声の主が現れた
雫
「お、女」!?
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