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第十話

 結局、その日の狐探しは空振りに終わり、カタマリは美奈子の前から姿を消した。

 「自然の動物だから仕方ない」

 両親はそう言うが、愛着をもっていた美奈子はどうしても諦められないまま、時だけが徒に過ぎようとしていた。

 その中でのこと。


 水瀬悠理の独白より

 桜井さんの狐探しから戻った途端、僕は樟葉さんに締め上げられた。

 狐が逃げられたことどころか、面が盗まれたことを、樟葉さんがようやく正式な報告を受けたばかりというんだから世話がない。

 ……あ。

 いけない。

 そういえば、報告するのは僕だっけ。

 忘れていた。

 

 一応、報告したけど、プッツンした樟葉さんに叱られ、お尻をさんざんに叩かれた。

 助けてくれると信じていたルシフェルの姿は、ない。


 「あんた、敵が何なのかわかってるの!?」

 「わかんないです」

 ボカッ!

 「痛ぁ〜いっ!」

 「黙れこの馬鹿!相手は九尾の狐、皇室に仇なす相手でも最強クラスでしょうが!」

 「―――あっ。そうか」


 そう言われてみればそうだ。

 

 かつて天皇を亡き者にせんとした相手。


 陰陽寮を壊滅させた相手。


 皇室の敵。


 樟葉さんが神経尖らせるわけだ。


 ボカッ!


 「ポンポン殴らないでくださぁい!」

 「ゲンコツで済むだけ感謝なさい!あんたが私の部下なら銃殺モノよ!?あとで殿下に報告してやるから、クビ洗って待ってなさい!」

 「そんなぁ!」

 樟葉さんは、卓袱台に置かれたお茶を飲み干してから言った。

 「―――で?その綾乃ちゃんを乗っ取ったっていうヤツ、目星は?」

 「ついてません」

 「仲間は?」

 「知りません」

 「……」

 樟葉さんの目がもの凄く恐い。

 「……あの」

 「死ぬ?」

 「へ?」

 「いっぺん、死んでみるか?」

 どこから持ち出したのか、樟葉さんは刀を抜いた。

 2尺7寸の切っ先が僕の鼻先につきつけられた。


 樟葉さん、キれてる……。


 「く、樟葉さん落ち着いて」

 「これをどうすれば落ち着ける?」


 顔は笑っている。

 でも、心は違う。

 それはわかる。

 

「まずは深呼吸して……そうそう。ほら、年増のヒステリーは、女性とのしての数少ない評価に」


 ブンッ

 辛うじてかわしたけど、刀の発した衝撃波のせいで後頭部を畳に叩きつけられた。

 痛い。

 「てめぇ……」

 樟葉さんはお澄まししていれば深窓の令嬢でまかりとおるけど、性格は……えっと、確か「やんきー」っていうらしい。

 意味は知らないけど、とにかく、「あれじゃ嫁のもらい手はない」とお父さんがいっていたことは確か。

 「あれに手をつけるのは自殺志願者かマゾかボランティア精神豊富な人生を舐めきった物好きだ」って。

 どんなものなんだろ?


 「そんないい加減な仕事してきた挙げ句に何だと?」

 言われても仕方ないけど、僕にも言い分はあるもん。

 「だっ、だって!敵は憑依体だよ?つまり幽霊!」

 「あぁん?憑依体ってことは、幽霊ってことか?」


 刀の切っ先の上に僕のあごがのせられた。

 

 「お前もなってみるか?幽霊に」

 「え、遠慮します……」

 「水瀬君」

 声をかけてきたのは、お茶を持ってきた薄情者のルシフェルだった。

 「本当に、その幽霊に覚えはないの?」

 「――え?」

 「並の幽霊なら体調不良で凌いじゃう、あの綾乃ちゃんを乗っ取るって、かなりの力があるってことでしょう?」

 

 あれ?

 そういえば……。

 考えてみよう。

 考えて……。

 考えたら、


 あった。


 そう。


 「倉橋事件」の時、綾乃ちゃんのおばさん、有里香さんに取り憑いていた「あの人」だ。

 

 「―――静」

 「あ?」

 「静と同じ……っていうか、多分、静本人」

 

 ボカッ!

 「痛ぁい!」

 ボカッ!

 ボカッ!

 

 10回殴られた所で樟葉さんが僕の胸ぐらを掴んだ。


 「この馬鹿!やばい中でも筆頭級だろうが!」

 

 「だけど、別人かと思うくらい、力が弱くて、本当によく考えないと気づかなかった位で――」


 「そこに気づくのだって、お前の役目だろうが!」

 

 僕は力任せに振りませされたおかげで襖を突き破って庭の池に落ちた。


 「頭冷やせ!九尾の狐の力を我が物としようとしているってことだろうが!」

 「―――ぷはっ。く、樟葉さんヒドイ」

 「池ン中にトースター投げ込まないだけ、私は慈善家だ!で?お前のことだ。本当の所を吐け」

 「―――へ?」

 「なぜ、見逃した?」


 樟葉さん、なんでわかるの?




 饗庭樟葉の独白より


 この単純馬鹿。

 

 やっぱりそうだ。


 悠理ほどの能力があればこんな説教、必要ないのに、なんで今回に限って、ここまで失態をしたのか、それが不思議だったけど……。


 この馬鹿息子、全部わかっていてすっとぼけてやがった。

 

 カマかけたら顔色かえたわ。


 後は説教につぐ説教。


 全部ゲロさせたけど、あきれたわ。


 この子は、九尾の狐と静御前を一網打尽っていうか、一挙に殲滅しようとしていた。

 しかも、近衛が血眼になって探している狐の居場所も、静御前の潜伏場所、そして、その手駒の存在まで把握していた。

 把握した上で、わざと泳がせていたんだ。

 

 何て事かしら。


 そういうことは早く言えっていったら、「そうした方がカッコよさそうだから」ってワケわかんないこと言ってくるし。

 ヘンなドラマでも見たのかしら。



 だけど、悠理が知らなかったことが一つある。



 私はそれを告げた。

 

 避けられないことだから。


 今、覚悟を決めてもらう。


 だから、告げた。


 桜森神社の住込みの巫女。3名の名前を。


 神野美由紀 

 青山綾子  

 

 そして、


 風間祷子―――





 池からはい上がってきた悠理の顔が、凍り付いた。




 桜井美奈子の日記より

 夜、予備校の帰り道。

 授業が一つ潰れたおかげで時間が作れた私は、カタマリを探して歩いていた。

 お腹をすかせているかもしれない。

 野良犬にイジメられているかもしれない。

 とにかく、カタマリが心配でしかたなかった。

 

 どこをどう歩いたのか、自分でもわからない。

 気がつくと、私は神社の前に立っていた。

 

 カタマリがいるかどうかわからない。

 

 でも、私は鳥居をくぐり、中へ入った。


 赤々と燃える薪の中

 

 幽玄の雅楽の調べが聞こえる中


 装束を身に纏った巫女が舞う前へ


 私は歩いていった。





 私には、音楽の知識はない。


 だから、この曲が雅楽だということがわかる程度。


 曲名なんてわかんない。


 ううん。私にとって、そんなことはどうでもいい。


 私にとっての驚きは、舞を舞う巫女でもなく、雅楽でもない。


 その前―――


 篝火の下にちょこんと座っている動物。


 そう。


 カタマリだ。



 そっと後ろから近づいた私は、誰にも気づかれないようにカタマリを抱きかかえると、一目散に神社の外めがけて駆けだした。


 鳥居が見える。


 あそこをくぐれば―――


 そう思った途端、私は右腕に焼けるような痛みを感じて、転んだ。

 

 石畳の上だったのが災いした。

 

 スライディングするように転んだ体のあちこちが悲鳴を上げている。

 

 なにより、起きあがろうとするのに、何故か右腕が言うことを聞かない。


 というか、右腕と下半身の感覚がない。

 首から下が動かない。


 恐る恐る見た右腕。


 ブラウスがざっくり裂けて赤く染まっている。


 骨までは、たぶんイッていない。


 だけど、深い切り傷から血が流れ出していた。


 何が起きたかわからなかった。


 「何者だ?」

 

 背後からの言葉がなければ、私は悲鳴をあげる程度ではなかったろう。


 そこには、巫女さんがいた。


 顔には狐の面


 手には血の滴っている刀を持っていた。


 「その狐、どうするつもりだ?」


 カタマリはケガしていない様子。

 側でしきりにキューキュー鳴いている。


 そう。

 この巫女が私を斬った。

 そして、カタマリに危害を加えようとしている。

 そんなヤツに負けてたまるか!


 「この子は私のペットよ。家族なんだから!」


 「ペット?家族?」


 クックックッ

 面の後ろから喉で笑う声が響く。

 

 「なっ、何が可笑しいの!?」


 「お前、その狐について、何も知らないようだな」

 「き、狐は狐!ペットで家族なら、それでいいじゃない!そういうものでしょう!?痛っ!」

 キュー!

 興奮したのがいけなかったみたい。

 腕の痛みがひどくて耐えられない。


 「すぐに死ぬ」

 巫女はそう言い捨てて去っていった。

 ダメ。

 視界がぼんやりしてきた。

 体が重い。


 いくらなんでも、私にもわかった。


 私、死ぬんだ。


 多分、出血多量。


 ああ。


 体が重い。


 出血多量で死ぬのって、結構、楽なのかなぁ……。


 「勝手に死ね。狐はもらっていく」

 「ダメ!絶対、ダメ……」


 言葉が出てこない。


 何?出血多量死って、こんなに速いものなの?


 キューキュー


 カタマリは、しきりに私にすり寄ると、まるで傷口を治そうといわんばかりに、しきりに私の血をなめていた。

 

 カタマリ、ダメだよ?

 そんなもの嘗めたら、おなか壊すよ?


 ははっ。


 可笑しかった。

 

 死ぬのに


 死ぬっていうのに


 そんなことが心配だなんて……


 瞼が重い。


 ああ……そうだ。


 大切なことを思い出した。


 もう一度、


 もう一度だけでもいい。


 もう一度、会いたかったな……


 さよなら、水瀬君。




 



 


 









 「―――こ」



 なんだろう。 

 

 「―――こ」





 声?







 誰の声?





 「起きなさい美奈子!」


 どこかで聞いたような声に、私は目を覚ました。


 ?

 

 重い瞼を開けると、そこには天井があった。


 私の部屋の天井。

 声は、お母さんだ。


 「いつまで寝ているの!?未亜ちゃん達が来てるよ!?」


 ああ。あの子、やたら朝、はやいんだよね。


 「少しは見習ったらどうなの!?いつもいつも寝坊して」

 

 しょうがないじゃない。私、低血圧なんだから。


 「夜遅くまで外ほっつき歩いてるからでしょう!?―――ほんっとに!昨日、いつ帰ってきたの!?」

 

 え?

 昨日?

 えっと―――

 予備校の後、私―――

 私は―――


 ガバッ!


 私は飛び起きるなり、パジャマを脱ぎ捨てて右腕を見た。

 

 傷はない。


 どういうこと?


 「こら美奈子!」

 

 お母さんが大声を上げた。


 「男の子の前でなんてはしたない!」


 男の子?


 「あ、美奈子ちゃんおはよう」

 「おはよう。桜井さん」

 

 そこには向かい合うように床に座っている未亜と……水瀬君がいた。

 しかも、二人の手にしたものは―――

 「ね?美奈子ちゃん、こういうのが好きなんだよ」

 「男の人同士で、えっと―――?」

 「でね?こういうのをヤ○イっていうんだよ?」

 「ヤ○イ?」

 「そう。それでね?美奈子ちゃんは、オトコの前で平気でオッパイさらせる露○狂でもあるんだよねぇ」

 

 片手に持った何かを懐にしまいつつ、未亜はそういった。


 「桜井さん?カゼひくよ?」


 平然としてそう言った水瀬君の顔面に、雑誌二冊がめりこんだのはその瞬間だ。

 一冊は、私の肌をまたもや見た罪!!

 もう一冊は、私の秘蔵本を見た原罪だっ!!



 「全く!デリカシーってものがないの!?二人とも!」

 「だってぇ。いつものことじゃん」

 「水瀬君は!?」

 「オバサンも入っていいっていうから」

 「お母さん!」

 「あらあら。だって、美奈子?あんたの彼氏でしょう?何の問題が?」

 「親として娘の肌を見られたことを問題視して!」

 「あんたが勝手に脱いだんでしょう?」

 

 全く

 私は思う。


 どうして私の周りって、まともな人がいないんだろう。

 

 憤慨しながらリビングに入った私は、そこに見慣れない人をみつけた。


 「あらあら。葉子ちゃん。ご飯食べ終わったの?」

 お母さんが甘い声をかけた先にいたのは

 「うん。ごちそうさまでした」

 と言ってほほえむ4歳位かな?

 小さい女の子がいた。

 「あらあら!きちんとお礼が言えるなんて。葉子ちゃんは大きくなったらきっとすてきなレディになれるわよ?」

 「うん。葉子、なるのよ?」

 「そうよぉ。こんっな!親に刃向かってばかりの放蕩娘になっちゃダメよぉ?」

 「うんっ」


 そういってお母さんに抱きついた子に、私は覚えがない。


 「お母さん?」


 「おばさん、その子、葉子ちゃんでしたっけ?」

 水瀬君がフォローするように言う。

 「そう。うちで引き取ることになったのよ。ひどい話でしょう!?うちの前で捨てられていたのよ!?こんな小さい子を、こんな所で捨てるなんて……おばさん可哀想で可哀想で」

 

 私は、水瀬君の襟首を掴むと、そのまま部屋まで引きずっていった。

 

 バタンッ!


 ドアを閉めると同時に、水瀬君をベッドになげこんだ。


 「無事でよかったね」

 驚くでもなく、水瀬君はそう言ってベッドに座り直した。

 

 どういうこと?

 

 「マジメに答えた方がよさそうだね」


 当たり前でしょう!?

 まじめに、事実だけを話して!


 水瀬君は、口を開いた。

 

 「僕が神社についた時、すでに事は終わっていたんだ。

 鳥居のすぐ側に、桜井さんと巫女さんが倒れていて、その横で、さっきの子が泣いていた。

 僕も、とっさにはその子が誰なのかわからなかったけど、その子の素性ですべてがわかった」

 

 そう!あの子、誰!?


 「未亜ちゃんに聞いたけど、あの子、カタマリだよ」

 

 カタマリ?

 何を言っているの?カタマリは狐だよ?


 「そう。狐。正しくは妖狐」


 ……あっ。

 私は思いだした。

 カタマリのしっぽは、大きいのが1本、それに隠れるようにしてごく小さいのが―――

 

 「カタマリには感謝した方がいいよ?桜井さんを助けたのは、カタマリなんだから」


 私を、助けた?


 「斬られた服から判断する限り、桜井さんは腰のあたりで真っ二つにされていたはず。石畳に残った血痕からすれば、内臓破裂と急性出血死の両方が死因だったんだけど、カタマリが持っている魔力をほとんど使い果たすことで桜井さんを蘇生させたんだよ……あのね?蘇生って一言で言うけど、死人を蘇生させるなんて、並大抵の魔力じゃできない芸当だからね。あの伝説とまで言われた九尾の狐の魔力をほとんど使い果たしてようやく―――っていっても、想像もできないかな?」

 

 あ、当たり前でしょう?

 想像どころか、言われている言葉の意味がわかんないもの。

 だいたい、カタマリが、そこまでしてどうして私を助けようとするの?


 「多分、さみしかったんだよ。カタマリは」

 

 さみしい?


 「そう。カタマリこと九尾の狐はね?愛する人を失い、誰からも嫌われ、いつしか人を憎むだけの存在になっていた。それでもね?心のどこかで人が好きだったんだよ。ところが、近づく人は、自分を殺しに来るか、自分を利用することしか考えていない。それじゃ、さみしいでしょう?」


 ……


 「そんな時、死にかけていた自分を助けて、熱心に面倒見てくれる人が現れたとしたら?命がけで自分を助けようとしてくれた人が現れたら?」


 ……それが、私? 


 「それが意図的だったかは知らないけど、結果としてそうなった」

 

 カタマリは、私を助けてくれたんだ。


 「桜井さん?血の契約って、知っている?」

 

 何それ?


 「魔族や妖魔と、人間が契約するとき、人間はその血肉、もっと言って、魂を代償に差し出すことは、よく言われることだけど、妖狐である以上、実はカタマリこと、九尾の狐も例外じゃない」

 

 キュー

 あの時、カタマリは確かに私の血を嘗めていた。


 「どういう経緯だったかは関係ない。カタマリが桜井さんの血を嘗めたことで、契約が成立したんだよ。あの子は、契約によって生まれた姿。大丈夫。ああなると、桜井さんに危害を加えようなんて、考えもしないから。だから―――」

 

 水瀬君は、少しだけ考えてから言った。


 「あの子の面倒見てあげて。魔力がほとんどない、無害な年頃の子でしかないから」


 ……わかった。命を助けられた恩返し、してあげるわよ。



 「よかったね。葉子ちゃん」

 水瀬君が優しい声を投げかけた先、

 振り向くと、ドアの影からそっと部屋をのぞき込んでいるのは、葉子だった。


 「何?本を読んで欲しいの?」


 葉子は、うれしそうに何度もうなずく。

 

 「じゃ、お願いね?桜井さん」


 子供は嫌いじゃないし。

 こういう恩返しもあるんだな。


 

 こら葉子ちゃん!

 それは私の本!

 子供が読んでいい本じゃないんだからぁ!

 この人たち何してるの?なんて聞かないでぇ!

 あーんっ!お母さぁん!

 



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