第三十八話 楽しい作戦会議
地下の会議室。俺たちはまた第3部隊とともに再戦すべく二日前の最後の作戦を立てていた。
「『地下の通路』予想通りだったな。」
龍が調べさせたらしい。
「別の場所と直接繋がっているのか?」
「いえ、近いけど直接ではないらしいわ。」
伊代の言葉に全員少し肩の力が緩む。
「直接じゃないなら、俺と伊代でいける。俺たちが通路の反対から入って通路を閉じる。そっからお前らと俺らで挟み撃ち。」
龍の作戦はいつも少し無茶ぶりだ。
「さすがに二人は無理じゃねぇか?」
「そっちが頑張って進んでくれれば、無理ではない。第2部隊まではぶっ込めないし、二つに分けて攻めると多分主力が足らねぇ。それに大人数で反対に行くと別の軍の主力にバレる。」
「だな、人が追加されなければ2部隊あれば充分だろう。」
龍と勇の言葉に納得せざるを得なかった。舞子が言う。
「今回は私も中に入る。外は来なそうだし。」
「暗殺員何人かだけ置いとけばいざとなってもなんとかなるだろ。残る問題は建物の仕掛けだな。」
全員が黙った。勇が沈黙を切る。
「結局は下に落とされる。床の材質が違うのと、落ちる瞬間に微かにカチッと音が鳴るのが合図だ。」
「閉じ込められるの、どうしますか?いくら薄くても壁一瞬で壊せるのなんて勇さんくらいですよ、多分。」
翔の言う通りだ。力もいるが、剣では壊せないし少なからずコツがいるだろう。
「ハンマーでも持ってくか?各チーム1個ずつとか。」
「2部隊をさらに3個に分けるとして、6個。そんな数のハンマーありますか?」
「作ればいいんじゃない?二日でできるかはわからないけど。」
舞子の後に皆で一斉に言った。
「守ならできる!」
「守に後で作らせておく。他に考えられる仕掛けは?」
龍が聞いた。
「壁から槍が出るとか?」
「上から酸が降ってくるとか?」
「毒が撒かれるとか?」
俺と伊代と翔が思いつくまま口にした。
「物騒すぎる!」
「可能性としてなくはないけどな!」
舞子の言葉に勇が楽しそうに言った。毒はマスクがあるから平気だが、他二つは防げない。それをわかった上で、笑いながらするこの会話は傍から見たら相当異常だろう。
「そういえば、通路ってどれくらいの広さだったんですか?」
「人二人が余裕で通れるくらいだな。始め50メートルは車一台通れるらしい。」
「車一台!?」
俺たちの声が揃う。
「よくそんなのできたわね…」
「別の軍のやつが相当金があるのか、今から攻めるとこがただ単にすごいのか。」
俺が言うと、伊代が答えた。
「後者かもね。建物のこともあるし。」
「楽しくなってきたな!胸が踊るぞ!」
勇の言葉に全員で呆れながら言った。
「楽しくねぇ!」




