第十二話 朝ごはん
「よぉ、お前ら訓練順調か?」
「いい食べっぷりね〜私のもあげたいくらい」
俺と舞子は5日後に入ってくる3人の隣へ行き、食事を取り始めた。舞子はあまりこの食事は好きではないらしい。いつも少し嫌そうな顔をする。
「竜也さん!舞子さん!おはようございます!ご飯毎日こんなに食べれるなんてめっちゃ嬉しいっすよ!」
並抜けて元気な陽がそう答えた。
―――おはようございます?
「規律にご飯の受け渡しは禁止ってやつありましたよね?」
湊は勘がいい。師匠によると剣の技術は3人の中でピカイチらしい。実践ではわからないが。
「もう、冗談よ」
「やっぱり…毒の摂取量決まってますもんね…」
そして蒼。病弱だがこいつは頭がいい。
―――俺の最初の目的は隊長として初戦でこいつを死なせないことだな
きっと他2人も同じ考えだろう
「そういやお前ら、今日、マスク作ってもらえよ」
「あっ!そうじゃん!マスク!」
「さっき言ったじゃん」
湊が言った。
「忘れてた!」
「5階の機械整備室だからな。あと、今更だが…お前ら生活習慣作っとけよ」
この施設は生活習慣が肝なのだ。
「生活習慣…ですか…?」
蒼は不思議そうに答えた。
「お前ら今、何食ってる?」
「回鍋肉定食!!」
「違ぇよ!朝か昼か夜かってことだ。」
「朝ごはんです」
湊もまだ不思議そうだ。
「私たちの活動は主に夜よ。あんたたちが今食べてるのは今までの感覚に合わせるなら夜ご飯!」
「えええーー!!」
3人は大声で叫んだ。
―――やっぱりな
「通りで朝ごはんちょっと重いなって思ったんだよ!」
「今言っといて良かったわね…」
「ほんとだな。通りで飯1回しか見ねぇわけだ」
「じゃあ、昼に廊下に人が全然いなかったのって…」
「みんな寝てっからな」
「訓練場にほぼ俺たちしかいなかったのも、寝てる時にやけに騒がしいのも…」
「まさしく昼夜逆転だな」
俺の言葉に湊は唖然としていた。
「やばい…」
3人は声を合わせてそう呟いた。




