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終焉
辺り一面まるで銀世界のその場所に、彼女は居た。
『兎追いしかの山』
少女は口遊む。
『小鮒釣りしかの川』
鈴を転がすように愛らしかった彼女の声は、今は聞き取れないほどに掠れていた。
『夢は今も巡りて』
然し、彼女にとってそれはどうでも良いことであった。
それどころか身体中の至る所が赤黒く変色し、左手に関しては肘から下が欠損している。
それでも彼女は腫れ上がった口元をゆるりと上げ、酷く穏やかに笑った。
『忘れ難き故郷』
カランコロン。
そして少女は、歩みを止めた。
辺り一面まるで銀世界のその場所に、彼女は居た。
『兎追いしかの山』
少女は口遊む。
『小鮒釣りしかの川』
鈴を転がすように愛らしかった彼女の声は、今は聞き取れないほどに掠れていた。
『夢は今も巡りて』
然し、彼女にとってそれはどうでも良いことであった。
それどころか身体中の至る所が赤黒く変色し、左手に関しては肘から下が欠損している。
それでも彼女は腫れ上がった口元をゆるりと上げ、酷く穏やかに笑った。
『忘れ難き故郷』
カランコロン。
そして少女は、歩みを止めた。