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1章 逃げ水と君の夏 3

目覚まし時計の音で目が覚める。


朝の5時、夏休み初日でもいつもと変わらない時間に起きる事ができた。


1階に降り、洗面所で顔を洗いながら昨日の事を思い出す。


終業式はなんの問題もなく終わり、教室でのホームルームでは、

「この夏休みの過ごし方が大学受験成功に直結するんだ」と教師が熱弁をふるっていた。


県内でもそこそこの進学校として認識されている我が校は、授業の質を向上させる事よりも、家庭などでの自主学習量を増やす事による学力向上を期待している節がある。


教師の言葉に感化された訳では無いが、俺も今日から早速夏期講習に参加する事になっている。


夏休み初日からというのは早すぎる気もするが、受講者を休み気分に浸らせない戦略なのだろうか。


顔を洗い終わったら、日課である軽めの筋トレをしてからのランニングに向かう。


筋トレ20分、ランニング1時間、高校入試前からのルーチンだ。



ルーチンワークに目的の薄い夏季講習、人数合わせのフットサル。

夏休みの予定なんてそんなものだ。


「青春真っ盛り、高2の夏休み、ね」


苦笑いが浮かぶのを自覚しつつ、筋トレを終わらせランニング用のイヤホンを装着する。


走るのは好きだ、考える事が少なくなる感覚が良い。


抱えたもやもやが薄れてくれる瞬間を求めて、俺は家を出た。




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