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プロローグ
初連載故、至らない点が多々あると思いますので、ご指摘頂けると幸いです。
あの夏の日、初めて君を見つけた。
顔も名前も、学校のクラスさえも知っている女の子だった。
でも、俺はあの日君を見つけたんだ。
見間違いかと思い、目をこすっても消えなくて、
手を伸ばしたら掻き消えてしまいそうで、
ただただ、眺めることしか出来なかった。
何度だって思い出す、
献血への協力を大声で呼びかけながらポケットティッシュを配る君を、
流れる汗を首にかけたタオルで拭う姿を、
真剣なその眼差しを。
俺が忘れることはない。
ご指摘、感想お待ちしております。