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前編

思いつきだけで書いてみました。

生まれてきてすみません。

オッス。俺、佐藤健一!

あだ名はサトケン。17歳だ。

ロリコンだ!

いやー悪の手から子供を守ろうと今日もパトロールin近所のエレメンタリースクールをしてたら、マジもんの通り魔が暴れてたのよ!

包丁持ってブタの頭部で作ったマスクかぶってるミートフックソドミーな大男。

んで俺思ったね。

ここで活躍したらエレメンタリースクールのスチューデントとケコーン☆できるんじゃないかってね!

あ、お前ら『おまわりさんコイツです』って思っただろ?


イエスロリコン!ノータッチ!


キングオブロリ!ミゲル☆釈尊先生の教えを忠実に守ってる俺に死角はないぜ!

よっしゃ行くぜ!いつやるの?今でしょ!


…………あっれぇ?


そこで血まみれになってんの俺じゃね?

おっかしいなー。即効刺されてゲームオーバーかよ!

うっわ俺の肉片にまで攻撃!オーバーキルされすぎ!

まあ俺の屍を超えて子供たちが無傷で脱出に成功したからいいや。

…………(やっぱりなんかむかついた)何このクソゲー!酷い人生だ金返せ!うわあああああああん!童貞なのにー!


……って言うとでも思ったか!(うにゃり)


フフフ!死んだ自分を眺めてるって事は魂はあるんじゃね?

つーことはだな……リアルロリババアな幽霊との出会いが約束されたということだ……(ゴクリッ!)

お、俺……これからの展開を考えると胸のトキメキが止まりません!

『お前、貞子みたいなロリだったらどうするんだこの野郎』だって?


愛するのさ!(邪心のないさわやかな笑顔で)


ところでさ……さっきから、お空に穴あいてるんだけどアレ何?

そのなんつーかブラックホール的な……

あれ?俺吸い込まれてね?超吸い込まれてね?

ちょっと待てええええええ!

成仏などせぬ!成仏などせぬぞおおおお!

俺の死後のロリハーレムの野望が!

ロリハー……


穴に吸い込まれ真っ暗な中で意識を失いつつある俺。

ああ、もうだめだ……そう思ったときだった。


――ロリ……ロリコンの戦士よ……今こそ立ち上がるのだ……


それは我が敬愛するグランドマスターミゲル先生だった。

ミゲル先生!私は負けてしまいました。

ミゲル先生!私は……死した後も負け犬でした!ロリはロリはなぜ手にしたと思った瞬間てから滑り落ちていくのですか!


――諦めるな!ロリコンが必要とされる世界。そこで世界を救うのだ!


ロウソクの火が見えた。

それが円を描き。その真ん中に星印を浮かび上がらせる。五芒星だ!

どこからか呪文が聞こえる。


ロリ、ロリ、アザラク。ロリ、ロリ、ザメラク。ロリ、ロリ、ケルノノス。ロリ、ロリ、アラディア。ロリ、ロリ、アザラク。ロリ、ロリ、ザメラク。ロリ、ロリ、アザラク。ロリ、ロリ、ザメラク。ロリ、ロリ、アザラク。ロリ、ロリ、ザメラク。ロリ、ロリ、アザラク。ロリ、ロリ、ザメラク。


ジークロリ!ジークロリ!ジークロリ!ジークロリ!ジークロリ!ジークロリ!ジークロリ!ジークロリ!


いっつほたあああああああああああッ!


はるか遠くに光が見えた。

そこで俺の意識は一旦途絶えた。



俺は目覚めた。

目覚めるとそこは神殿だった。

うん。ギリシャの神殿みたいな建物だな。

これは……ミゲル先生のお導きか!


「お前が勇者ですか?」


子供のニオイ!

くんかくんか!


「キモッ!」


毒を吐くのは金髪ロリ娘。

ゴミを見るような目をされる。

ああん!もっとなじって!


「やはりこの人間とは思えないような醜悪な姿……お前が炉理魂の世界から送られてきた勇者!」


「さらになじられヒャッフー!」


「……お前……言葉通じないのか?」


「いや通じてるよ!マイハニー!」


金髪ロリは頭を抱える。


「ぐぎぎぎぎぎ!(こいつ殺してー!)まあいいだろう!よく聞け!

私はこの世界の神!

今この世界は亜愚○△(なぜか読み方は日本語で表示できない)の脅威に晒されておる!

この世界の全てのロリコンは抹殺され、今やバランスを失ったこの世界は滅びようとしている!」


どんだけロリコンが影響力持ってんだよ!


「もはやこの神殿もヤツラに兵に囲まれておる!

ロリコンを殺したヤツラはそれに飽き足らず全ての子供の抹殺を狙っておる。

この世界を!この世界の子供を救ってくれ!お願いだ!

私にできるのは貴様にチートを与えることだけだ!

さあ、早く望みを言え!何を欲するのだ!」


チート……ロリに無条件にモてる魔法。リア充になれる魔法。


それが俺の脳裏に一番先に浮かんだ。

俺はごくりとツバを飲み込む。

その瞬間だった。


――ロリコンとはなんだ?


俺の脳裏にミゲル先生の言葉が聞こえた。


――ロリコンとはなんだ?勇者サトケンよ!


そうだロリコンとは……世界中の子供たちを救うスーパーヒーローだ!

ミゲル先生はこの世界を……ロリを救えと言ったのだ!


そして……俺は聞かなければならない。


「ヤツラに囲まれてるって言ってたね。

じゃあ、チートを俺に授けたら君はどうなるんだ?」


「そしたら私は役目を終えて消える!

私の最後の仕事だ!」


誇らしそうにそういう金髪ロリ。

俺は願いを決めた。

最初に救うロリは……

俺は勢いよく宣言する!


「俺が望むのは!!!」


「望むのは!」


俺は金髪ロリを指差す。


「君だ!!!」


「アホかー!!!」


金髪ロリ大激怒。


「お前何も聞いてなかったのか!もうすぐそこまでヤツラは来てるんだぞ!」


「それでも俺は君が欲しい!俺はこの世界を救う!この世界の子供を救う!そしてこの世界の神も救う!」


「そんな願い聞けるか!」


「願いを受理しました。ワン幼な妻プリーズ!」


神殿にファーストフード店のオーダーのようなやる気のない声が響く。


「ま、まさかそのくだらない願いが受理されたのか!」


俺は金髪ロリに手を差し出す。


「俺はサトケン!君は?」


「アーデルハイト。この世界の管理者にして欲望と混沌の神だ!ハイジでいい。」


「わかったハイジ!マイハニー愛してる」


「……死ね」


ハイジは差し出した手を叩きつける。

そのあと地面につばを吐く。


「今のは『べ、別にあんたのことなんて好きじゃないんだからね』って意味ですね。よくわかります!」


「マジで嫌ってんだよ!わかれよ!つーか敵迫ってんだよ!どうすんだよ!」


俺は真面目な顔で言った。


「我が敬愛するグランドマスターミゲル先生は言った。

男の人生には少女を助けるために死線を越えることが三度あると……

だから今、俺は死線を越える!!!」


俺はこのとき何をすべきかわかっていた。

そう俺のすべきこと……


スクール水着!つるつるぺったん!あばら骨!

俺は心のなかで呪文を唱える。

そう俺は妄想という男の子に残された最後のフロンティアの扉を今!開ける!


ぶるまあああああああああああ!


――そうだそれが炉理魂だ!


力がみなぎる。

ミゲル先生!俺はこの世界を!!!救う!!!

俺は宙に浮きそのまま空中を物凄いスピードで飛んでいく。

俺は神殿から飛び出した。

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