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暑さも寒さも彼岸まで  作者: ミスタ〜forest
24/68

妹思いは姉の情 その六

「姉さん、遅ーい」

 明が浴室に入った時、既に夕は湯船に浸かっていた。

 寝巻を取りに行っている間待たせた所為か、不満げな表情を浮かべている。

 だが、それも束の間の事で、すぐにくつろいだ表情になった。

「やっぱり日本のお風呂が一番かな〜。アメリカのは、あんまり浸かることを想定してないから」

 身体を目一杯伸ばしながら、夕は呟く。

「そうですか。やはり、アメリカのお風呂は浅いのですか?」

 掛け湯をしながら、明は夕に尋ねた。

「うん。あっちは洗う事優先だから。ゆっくりするのには向いてないよ」

 夕の答えを聞きながら、明は髪を上げる。

 普段は髪に隠れている背や項が、露出される数少ない時間だ。

 明の目線で察した夕は、端に詰めてスペースを空ける。

 そこに明が浸かり、隣り合う様な姿勢で落ち着いた。

 二人同時に浸かったので、湯が湯船から押し出されていく。

 波打ち際の様な音を立てて追い出された湯は、少しずつ排水溝へ飲み込まれていった。

 少しの間、二人は無言で湯に身を委ねる。

 一日分の仕事疲れが、息を吐く度に放たれていく様な感覚だ。

「……良い人だね、藤原君」

「ええ。私もそう思います」

 囁く様に言う夕に、明は同意する。

 無理矢理押しかけてきた妹を、こうして泊めて貰っているのだ。

 それだけでも、同意する理由には十分だ。

 今回だけに限った話ではない。

 時折、端から見ると冷たい態度をとる事もあるが、考えているのは常に相手の事だ。

 アリスとの遣り取りを見ていると、それが良く解る。

 手厳しい対応も少なくないが、それと同じくらいに大切に思っているのも明らかだ。

 もしかしたら、只の照れ隠しなのかも知れない。

「ま、公私混合はしないけどね。居眠りしてたら白亜ぶつけてやるんだから」

 冗談交じりに言う夕に、明は苦笑した。

「さて……髪洗おうかな……」

 夕が湯船から上がり、水位が一気に下がる。

 上げていた髪を解くと、長い髪が一斉に広がった。

 髪を結わなければ、明との識別は殆ど不可能だろう。

「良ければ、背中でも洗いましょうか?」

「えっ、い、良いよ別に。もういい歳なんだし……」

 明の誘いを、夕は戸惑いながら拒否する。

 だが、その言葉には力がこもっていない。

 そんな夕に、明は小さく笑った。

「髪とか、よく私が洗っていたじゃないですか」

「それは、シャンプーしている時に目を開けられないからで、今は……」

「シャワー出しっぱなしですか?」

「え……あ……う……」

 どうやら図星らしい。

「それは困りますね。貴女の髪は長いですし、洗うのにも時間が掛かる筈です。

他人の家で、資源を無駄遣いするつもりですか?」

「うぅ……」

 茶目っ気の有る笑顔で問う明に、夕は何も言い返す事が出来なかった。



 新聞も読み終わり、藤原はリビングでテレビを見ていた。

 その途中、リビングのドアが開く。

「光様、そろそろお風呂が空きますよ」

「ああ、後で行くよ」

 どうやら、明が先に上がってきた様だ。

 藤原はテレビをみながら答え、声がした方を向く。

 それと同時に、言い様の無い違和感を感じた。

 確かに口調は明のそれで、寝巻の柄も明のそれだ。

 ドライヤーで乾かしたばかりの長い髪も、明のそれと変わりない。

 だが、彼女は……。

「……夕か?」

「え!? もう!?」

 僅か数秒で見破られ、夕は取り繕う事無く驚いた。

「な、何で判ったの?」

「いや……だって……なあ……」

 夕に問われ、藤原は言葉を濁す。

 判る人なら一目瞭然な相違点が有るのだが、本人の前では言い辛いからだ。

 だが、当の本人も、それ程掛からずに理解した。

「そんな見比べ方卑怯だよ……軽い気持ちでやっただけなのに……」

 呟く様に藤原を非難しながら、夕は両腕で胸を隠す。

「夕!? 夕!? 私の着替えは!?」

 脱衣所の方向から、戸惑いを隠せない声が聞こえた。



「では、残していた仕事があるので」

 夕を叱った後、明はリビングを出ていった。

「怒られた……」

「あれで怒られない方がどうかと思うけどな」

 青菜に塩の状態の夕に、藤原は溜め息混じりに言う。

「……さて、仕事仕事」

 だが、夕はすぐに気を取り直し、テーブルにノートパソコンを置いた。

 どうやら、色々とやる事があるらしい。

 この歳で教師の職に就くのだから、当然なのかも知れないが。

「やっぱり、大変なのか?」

「藤原君がどう思っているかは知らないけど、教壇に立つまでにやる事って沢山あるんだよ。

余所のクラス受け持ってる先生と、進度とかで話し合わないといけないし、

教科書には載ってないけど大切な事を、どうするか考えないといけないし」

 やはり、楽な仕事ではない様だ。

 人を育てると言う事は、それだけ重大と言う事なのだろう。

「……そうだ、夕。プライベートはお互いタメ語で良いんだろ?

だったら、夕もいちいち俺を君付けしなくて良いよ。こっちが気になるから」

「そう? ……うん、判ったよ、光」

 藤原の提案を、夕は微笑んで快諾した。

 その表情は明によく似ているが、こちらの方があどけない印象を受ける。

「……ああ、そっちで呼ぶのか」

 あまり名前で呼ばれないので、藤原は一瞬戸惑ってしまった。

 夕がパソコンの電源を点けると、お互いに少しの間沈黙する。

 時計の秒針が動く音と、夕がキーボードを打つ音が、リビングに響いた。

「姉さんとは、仲良くしてくれているんだよね? 私の変装を見破ったくらいなんだから」

「あ、ああ……」

 突然話を振られ、藤原は反射的に返事をする。

 あの変装は、別に仲良くなくても見破られそうだが、それは敢えて胸の内に仕舞った。

 『仲が良い』と言うのも何か違う気がするが、当初よりは解り合えたと思っている。

 もちろん、明がどう思っているかは知らないが。

「明さん、雷が苦手なんだな。この前、夜に突然俺の部屋に来てさ……」

「あ、もう知ってるんだ。当然だよね、あんなに怖がるんだもん」

 秋原やアリスの前では出来ない話に、夕は弾んだ声で応える。

「子供の頃からそうだったよ。いつもは頼りになるけど、雷だと全然ダメ。

いつでも、どこでも泣きついてくるんだよ。どっちが年上なのか判らないくらい。

でも、苦手が有る方が可愛いよね。人間味が有る……って言うのかな」

 とても楽しそうに、姉の恥ずかしい話をする夕。

 つまり、彼女のそんな弱味も受け入れているのだろう。

 きっと迷惑を被った事もあるだろうが、それも含めて。

 仲が良くなければ、到底不可能な話だ。

「確かに、コーヒーが苦手で貧乳を気にしている人は、人間味が有るな」

「……怒るよ」

「怒りながら言うなって」

 宥めているのか挑発しているのか判らない藤原の言葉に、夕は膨れながら入力を続ける。

 頭に血が上っている所為か、バックスペースを押す回数が一気に増えた。

 ――自分も、人の欠点楽しそうに話してたくせに……。

 少し不公平な感覚を覚えながらも、藤原は謝罪の言葉を探す。

 だが、その前に、再び夕から話を振ってきた。

「……姉さんってね、実は結構脆いところが有るんだ。……雷じゃなくて」

 その口調は、さっきまでとは対照的なそれだ。

 それでも、彼女の目線は画面に向いている。

「一度……姉さんが人間として壊れた事があった。

でも私は、その時、姉さんに何も出来なかった。

大切にされておきながら、私は姉さんの支えになれなかったんだ。

……思えば、あの時に初めて、勉学しか出来ない自分に疑問を持ったんだっけ」

「ちょ……今、明さんが壊れたって……!?」

 聞き捨てならない言葉が聞こえ、藤原は夕に詰め寄った。

 だが、夕は画面の方を向いた。

 絶対に答えて貰えない事を悟った藤原は、素直に引き下がった。

「姉さんに止められてるから、詳しくは言えない……。

言えるとしたら、姉さんが『姉さんの全て』を失った事が、事の始まり。それだけ。

……幸い、姉さんは殆ど自力で這い上がってきたけど」

 夕は、自嘲的な口調で話を続ける。

 その表情は、藤原が今日一日彼女を見てきた中で、最も暗いものだった。

「でも、もしかしたら、また壊れてしまうかも知れない。

……一度あった事なんだから、二度目を考えるのは当然でしょ?

姉さんって、立てなくなるまで我慢する質だし。

そして、もう私は姉さんの傍に居る事が出来ない。

だから、これからは……光に姉さんを支えて欲しいの」

「な、何で?」

 夕の唐突な頼みに、藤原は声が少し裏返る。

「今、姉さんと一緒に過ごす時間が一番多いのは、光でしょ。だから。

……ほら、遠くの親戚より近くの他人って言うし。

光なら、姉さんを任せても大丈夫かな……って」

 ぎこちない笑顔で、夕は答えた。

 本当は、自分自身で姉を支えてあげたいのだろう。

 だが、現状では殆ど不可能だ。

 住んでいる場所こそそれ程遠くないが、お互いに仕事がある。

 歩む道が違う事は、想像以上に大きな隔たりだ。

 十七年しか生きていない若輩の藤原でも、それくらいは理解している。

 身を以て、痛いくらいに理解している。

 だから、夕の笑顔と言う仮面の裏側も、自ずと理解出来る。

 そんな藤原が出した返答は、

「……断る」

 夕にとっては信じられないであろうものだった。

 案の定、夕は固まったまま動かない。

 そして、少しずつ仮面が剥がれていく。

「……どうして!?」

「生憎、俺は他人の面倒を見られる程に、出来た人間じゃないんだよ」

 ようやく口を開いた夕に、藤原は淡々と答えた。

 そして、藤原は更に続ける。

「自分の姉だろ? 自分が傍に居てやれば良いじゃないか。それ程難しい事じゃない。

この家の現在の責任者を無理にでも言いくるめて、取り敢えず居着けば良い」

「…………」

 藤原の言葉の意味に気付き、夕の表情が少しずつ明るくなっていった。

 何か言おうとして、上手く言葉に出来ず、それを二回繰り返す。

「……週に三回くらい! 生活費とかちゃんと出すし、家事も手伝う!」

 そして、一気に藤原に詰め寄った。

 藤原は小さく笑って、

「考えとくよ。……先に風呂行ってくる」

 言葉通り脱衣所へ向かう。

「良い返事、待ってるからね!」



 その少し後、明がリビングに入ってきた。

「仕事、終わったの?」

「はい」

 夕の問いに、明は簡潔に答える。

 冷蔵庫に向かい、紅い液体が入っている五百ミリリットルのペットボトルを取り出した。

 これは、煎れた紅茶を冷まして移したものである。

 もちろん煎れ立てが最も美味だが、毎回煎れるのも手間が掛かる。

 纏めて煎れて保存しておけば、少なくとも手軽さは一番なのだ。

 日が経つと味が落ちるので、一度に保存する量は、五百ミリリットルで十分である。

 それをコップに注ぎ、仕事終わりの身体に染み渡らせる。

 大きく息を吐くと、それらを片付け、夕の隣に座った。

「夕はどうですか?」

「見た通り。もう少しで終わるよ」

「英語のプリントですか」

「うん。今度の授業で使おうと思って」

 二人で同じパソコンの画面を覗きながら、ゆるゆるとした会話が続く。

 夕のキーボードを打つ手が少しずつ遅くなっている事に気付き、明は夕の顔を見る。

 夕は、うつらうつらと眠気に揺さぶられていた。

 無理矢理目を見開いたり、力無く閉じたりを繰り返している。

 そんな様子を見て、明は含み笑いを浮かべた。

 時計は、十時を少し過ぎている。

 昔から、夕はこの時間には眠る体勢に入っていた。

 どうやら、今もそれは変わらない様である。

「夕、余り無理をしない方が良いですよ」

 明が忠告してから、数秒経って夕は反応する。

「だ、大丈夫……これで終わりにするから。それに……今日は、まだ寝たくないの」

「どうして……ですか?」

 夕の言葉に、明は怪訝な表情を浮かべた。

「……怖いの。姉さんより先に寝たら、また姉さんがどこかに行ってしまいそうな気がして……。

そんな訳無い事はちゃんと判っているんだけど……それでも……」

 夕は、消え入る様な声で答える。

 それが眠いからなのか、別の理由が有るからなのかは、定かではない。

 夕の言葉に、明は胸が痛んだ。

 五年前に自分のした事が、まだ彼女の中に深く根付いているのだ。

 もちろん、こうなっている事は判っていた。

 藤原にも言われた通り、自分は彼女から逃げてしまったのだから。

 だが、針で刺されれば誰だって痛い。

 判っている結果でも、直接ぶつけられれば痛いものだ。

 しかし、だからこそ目を背ける訳にはいかない。

 大切な事実は、大抵が痛いものなのだから。

「ね、姉さん……?」

 急に明に抱き寄せられ、夕は少し目が覚める。

「私は、まだまだ未熟ですね。人としても……姉としても」

 明は、独り言の様に呟いた。

 夕に身体を委ねさせ、暫く抱擁を続ける。

 それは、一度離れてしまったものを、半ば強引にくっつけている様だった。

「夕……こんな私を、まだ姉だと思って下さいますか?」

「当然だよ。でも、もう勝手に居なくなったりしないで。

もう、告げられた別れを拒否する様な子供じゃないから。

姉さんが私を思ってくれた様に、私も姉さんの事を思っていたいんだよ」

「夕……」

 明は、夕をギュッと抱き締めた。

 その瞳には、うっすらと涙が浮かんでいる。

 二人の間に出来ていた隔たりが、ようやく埋まった瞬間だった。

 ある事を思い付き、明は夕の体を離す。

 自分の髪を結う白いリボンを解き、夕の黒いリボンも同様に解く。

 二人の長い黒髪が、しなやかに広がった。

「姉さん……?」

「もう、こんな独り善がりは必要有りませんから」

 少し戸惑う夕に、明は自らに言い聞かせる様に言う。

 そして、自分の髪を黒で結い、夕の髪を白で結った。

 五年ぶりに、互いのリボンが持ち主に戻る。

 何故か嬉しくなってきて、自然と笑みが零れる。

 どうやら、夕も同じらしい。

「やっぱり、姉さんがしていたリボン、私のだったんだ……」

「はい。勝手に交換して、済みませんでした」

「ううん、良いの。あれからずっと、あのリボン使ってたから。だって……」

 頭を下げる明に、夕は笑顔で言う。

 少しの間をおいてから出た言葉は、

「あのリボン、勇気を分けてくれる気がしたから」



「今度から、お湯を減らさないように言っとかないとな……」

 暫くして、藤原が風呂から戻ってきた。

 灯が点いている部屋とは思えない静けさに、一瞬戸惑う。

 椅子に座っている明と夕に声を掛けようとして、すんでのところで止めた。

「まったく……風邪引いたらどうするんだ」

 溜め息混じりに、藤原は呟く。

「…………」

「…………」

 互いに寄り添い様にして眠っている二人には、当然聞こえなかった。

 ま、良いか……と呟き、藤原は二階へ上がる。

 少し経って、リビングから戻ってきた藤原の手には、一枚の毛布が在った。

 それを二人に掛けた時、二人のリボンが入れ替わっている事に気付く。

 少し考えて、大体の理由を察すると、

「……おやすみ、二人共」

 藤原は自室へ向かった。



「やっぱり、西口先生は明さんの妹だったんですか。ほぼ確信していたとは言え、流石に驚きますね」

「うむ。後付けっぽい気がするが、まあアリであろうな」

 次の日の放課後。

 今日の将棋部は、他の部との兼ね合いもあり、いつもとは違う部屋である。

 使用頻度が低い空き教室なので、少し埃っぽいが、気にならない程度だ。

 そこで、藤原は四人――秋原、堀、アリス、真琴――に昨日の話をしていた。

 まともに説明出来る自信が無いので、明が壊れた、と言う話は避けたが。

「これで明さんは、名実共に『お姉さん』と言う新たな属性を得た訳だ。

包容力とそこはかなエロスを漂わせる、大人の嗜みと言える属性だな。

……しかし、アリス嬢と西口先生が『妹』で被っているのが気になる。

アリス嬢は『幼馴染』や『魔女っ娘』、西口先生は『教師』や『貧乳』を併せているが……。

キャラの潰し合いをしない事を、祈るくらいしか出来んか……」

 秋原がそんな心配をしている間、

「また別の女を泊めたなんて信じらんないよボクと言うものがありながら

何で何でどうしてお兄ちゃんのバカバカバカバカバカバカバカバカ!」

「とうとうラブコメに挑戦っスか!? やっぱり目標はハーレムっスね!?」

 藤原は右に左に揺さぶられていた。

 何か叫んでいる様だが、二人の声の所為で聞こえない。

「ふっ……案ずるな、藤原。西口先生の件は、俺の情報操作の庇護下に置いてやろう」

 秋原の声も、今の藤原には届かなかった。

 そんな部室をノックする音が聞こえ、五人は一斉に黙る。

「……はい、どうぞ」

 藤原が入室を了承すると、扉が開いた。

 入ってきたのは、白いリボンで髪を結んだ、サイドテールの少女。

 この中で唯一制服ではないので、否応無しに目立ってしまう。

「夕……じゃない。西口先生、何か用ですか?」

 藤原が問うと、夕は勿体ぶった仕草をして、

「今日から、私がこの部の顧問になりました」

 無い胸を張り、少し誇らしげに言った。

 対照的に、他の五人は黙ったままだ。

「……うむ、学園モノなら、ありがちな展開だな」

 こう言う展開に強い秋原が、最初にリアクションをした。

「で、ルールは知っているんですか?」

 続く様に藤原が尋ねる。

「失礼ですね。これでも昔、姉さんと時々対局していたんですよ」

 少しムッとした表情を浮かべながら、夕は将棋盤を覗く。

 藤原と堀が対局している最中の盤だ。

「……で、ポーンはどれ?」

「根本的に間違ってるじゃないですか……」

 真顔で尋ねる夕に、藤原は大きく溜め息を吐いた。

 自分の日常を大きく覆した女性の妹。

 どうやら彼女には、公私共に振り回される事になりそうだ。



「……あの、僕が出てきてすらいないんですけど……後半」

「ふっ、案ずるな、堀よ。真琴嬢もそうではないか」

「ですよね。僕の勘違いですよね」

「だが、彼女には近々大舞台が予定されている」

「……ですよね……」

予想より長くなった「妹思いは姉の情」も、これで終わりです。

書き始めの頃は、夕が既存キャラに負けそうで不安でしたが、良い感じに落ち着きつつあります。

当初は無かった設定が、ずいぶん増えましたけど(汗

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