表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/104

第94話 嬉しくないけど

「「体験入学(オープンキャンパス)??」」


文化祭から1週間後

職員室で先生に呼ばれ

紅葉さんと私は声を揃えて首を傾げた


「そおそお、誰でも参加可だからさ、行くだろ?」


「私は分かるけど……なんで紅葉さんまで?」


「愛華ちゃんに言ってなかったっけ?あたしスポーツ推薦来てるんだよ!」


なにそれ聞いてない…

ていうか学力的に絶対無理では


「どのスポーツの推薦受けようか迷っててさ〜丁度いいし行こーよ!」


行くけど…なんか2人ってのもあれだな


「一色ちゃん誘う?」

「え!!?なんで!!!!?!?」


「いや、誰でも参加可能だしさ、修学旅行で行けてないとこも行けるよ」

「あーーーーーーーえっとーーーーー忙しいんじゃないかな!!?」


「バイト減らしたって言ってたし、大丈夫でしょ」


紅葉さんの静止を聞かず、職員室を後にして

スマホいじってる一色ちゃんの所へ行く


「お、おかえり。最近不良達に絡まれすぎて怒られたか?」


「ありえなくはないけど、今回は大丈夫だった」


「ちょっとタンマ!達ってあたしのことも不良みたいじゃない!?」


「成績最下位と金髪不登校は不良だろ」


「さ、最下位じゃないもん!この前の成績表には159分の159って書いてたから一位だもん!!」


「順位を割ってどうする」


意外と普通に会話してる、主に紅葉さんが

相談とかしてただろうし

私が好きだった頃と同じようにヘタレしてたらすぐバレるか


「青葉大学の体験入学があるんだ、自由参加だし一色ちゃんも行かない?」


「へ〜ウチでも行けるんだな。じゃあ唐鏡観光もやるって話?」


「そう」


「仕方ねぇなぁ、じゃあ行くか」


「い、いや、でも行く気のない体験入学行っても面白くないでしょ?今回はあたしと愛華ちゃんだけでいいんじゃないかな?」


「愛華を紅葉だけに任せるのすげえ心配だから行く」


「え!?いやいや、あたしだけで大丈夫だってば!」


「あの、私なんか子供みたい聞こえるからその口論はおかしいって。行くこと少ないからいいでしょ?」


ようやく「うぅ……わかった」と紅葉さんは承諾してくれて

また唐鏡に行くことになった、また母さんに会えるのも楽しみだな




【数日後】


……で

「なんでいるんですか二先生」


「いやぁ〜たまたま土日どっちも休みだったもんでさ〜暇だし付いてきた」


この先生はほんとに……先生なら来そうだなとか思ったけど

嬉しくない。別に。嬉しくないよほんとに


「(ボソッ)愛華ちゃんって最近凄く分かりやすくなったよね……」

「(ボソッ)見えないけど、犬のしっぽブンブン振ってるくらい嬉しいのが分かるもんな」


「そこ、聞こえてるからね」


結局4人で行動することになって

早速青葉大学に着いた

大学の模擬授業を受けてみたり

大学全体を見て回ったり

教授から直々にどんなことを学びたいか聞かれたり

すごく充実した時間を過ごした


結構いい先生多いし、いいキャンパスライフをおくれそう

と、ここで今度は部活とサークルの話になった

紅葉さんはスポーツ推薦なので部活になるけど

私は正直週一〜二回レベルのサークルでもいい

と、紅葉さんに話したけど


「そんなのもったいないお化けが怒っちゃうよ!?」


とか言われて無理やりバスケ部に連れてこられた

どうやら私も麗奈先輩もバスケをやってることから

紅葉さんはバスケの推薦を受けるらしい

ここにきて紅葉さんと同じチームメイトとか若干嫌だけど

部長らしき人が新入生を集めてたので行ってみる

すると、ドン!と誰かと肩がぶつかってしまう


「あ、ごめんなさ「いった!どこ見て歩いてんのよ!」」


聞き覚えある声が聞こえて、うん?となって振り向いてみる

…そこには案の定、榎木燈空さんがいた


「………神楽愛華ぁぁぁあ!!!?!?なんでいるのよ!!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ