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第81話 いいの!?

五反田(ごたんだ) (つゆ)、25歳独身

趣味、可愛い子供達を眺めること

それともうひとつ……


「なぁ〜露〜どっちがいい〜?」


人の恋愛事情♡

「どっちも似合ってると思うわよ♪」


「それじゃ困るんだってぇ」


翠ちゃんの相談に乗るために

放課後は2人でお出かけ


「付き合って早々お出かけデートがあたしなんかでいいの?」


「んー?デートにカウントしないからへーきへーき」


へーきって……愛華ちゃんに見られたらどうするんだか

まあ、今試着してる服達も組み合わせ下手すぎてダサいけど

なんだか翠ちゃんらしくて放置しちゃっている


「家にもっとまともなのあればよかったんだがなぁ」


「あなた昔から親がオススメした可愛い服拒否してたじゃない」


「いやぁ〜でも私には合わんしなぁ〜」


この始末、言ってあげたい

あなたは可愛いもかっこいいも似合うわよって

でもこれはあたしの仕事じゃないのよねぇ

……そろそろかしら


「……二先生に……五反田先生?」


後ろから声をかけてきたのはもちろん愛華ちゃん

雪乃ちゃんに連れてきてもらった


「おぉふ……お前らなんでここに」


「雪乃が連れてきたの、五反田先生がここに来ると良い事あるって言われて」


「2人とも何してるんですか?」


「みど…二先生の服を選んでるのよ、貴方もいた方が効率いいと思って」

「ちょいちょいちょい露さぁぁん?こっち来よーかー?」


愛華ちゃんがすごい複雑な表情であたしを見てると

翠ちゃんに強引に首根っこを掴まれて試着室に引き込まれる


「ちょっとあなた……急にこんな所に引き込むなんて大胆♡」


「ちっげぇよ、お前分かっててやってるだろ」


「あら、バレちゃった♪いいじゃなぁい、彼女の趣味が分かるんだから一石二鳥よ」


「いやいや、露に相談した意味ないでしょーが」


「あんたねぇ、あの子と数ヶ月程度の関係じゃないんでしょ?色々今更すぎるのよ」


「…それもそうだけど」


「じゃあほら、行った行った」


シッシッと追い払うように手を振ると

翠ちゃんは渋々愛華ちゃんの方に行ってくれた

すると愛華ちゃんは少し頬をプクっと膨らませて

二先生のおでこをツンと突く


「何してたか、みっちり聞いてもいいですか?」


「やましいことしてないって〜」


二人の世界に入ったのを確認して

あたしは店を出ると、雪乃ちゃんが後ろからついてきた


「ありがとう、手伝ってくれて」


「友達として当たり前のことをしただけよ、あなたもなにか困ったら言ってね」


「うん……あれ?あそこにいるの忍先輩じゃない?」


雪乃ちゃんが指さした場所には

フリフリのドレスの前でウロウロ歩き回っていた忍ちゃんだった

…なんだか声をかけない方がいい気がしたけど

雪乃ちゃんがすぐに「何してるんですか?」と声をかけてしまう


「わぁ!?雪乃ちゃん!?五反田先生まで!?な、何もしてないよ!」


「嘘おっしゃい、そこのドレスの色の並びバラバラじゃない、あなた全部試着したの?」


「あぁう……麗奈には内緒にしてください……お願いします……」


「別にバラしたりはしないけど……そのドレス欲しいの?」


「え、えっとね、そろそろ麗奈の誕生日だから……プレゼント探してて……」


「あらいいじゃない!でもどうしてドレス?」


「えっと……その……プレゼントは私!とか……ダメかなって……えへ、えへへ……」


……この子、かなり脳内お花畑になってるわね


「それいい、雪乃もしてみたい」


いいの!!?


「やっぱり?喜んでくれるよね!」


こ、これは……あたしが止めないとダメなパターンかしら……

先生として、健全な恋愛を見届けるためにも

頑張るのよ、あたし!


「も、もっと他にもあるんじゃないかしら、先生手伝うわよ?」


「本当ですか!?助かります〜!」

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