表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
後編 幾つもの華は彩りよく咲き誇る
74/104

第74話 よく分かったね

急に1週間お休みして申し訳ない

夜勤とこの作品においての書き方を試行錯誤していたらこんなに日が経ってました……

今日から再開しますのでよしなに

体育大会当日になった

正直昔から体育大会は適当に流してやっていたが

初めて本気でやるから少しだけ緊張している

それよりも……雪乃のことも心配している


「本当に大丈夫?1つ競技に出るだなんて……」


「大丈夫。雪乃ね、最近ちょっとなら走れるようになったんだよ。借り物競争は急ぐ競技じゃないからなんとかなるって」


「そう……少しでもしんどかったら私に言ってよ」


「うん、ありがとお姉ちゃん。お姉ちゃんも頑張ってね」





開会宣言が終わり、応援団のエールが行われてる最中

私にとって1番最初にやる競技、二人三脚のために準備していた


「体育大会とか、ちゃんとやるのいつぶりだろうな」


一色ちゃんも軽い準備運動しながら

私と似たようなこと言っている

「私も、こんな機会じゃなきゃ絶対やってない」

とか話してると凪ちゃんと流ちゃんが私たちの後ろに並ぶ


「九十九先輩に愛華先輩、おふたりも出られるんですね」


「お前ら一応ライバルみたいなもんだろ、相変わらず仲良いな」


「まああたいも流のことしゅきしゅきーなんで」


「わ、私も、一応、はい、なので大丈夫です」


「すげえなこいつら……まあウチらも似たようなもんか」


後輩2人が手を繋ぎながらそう言ってる所を見て

少しだけ羨ましく思ってしまう

私も今日の最後には…………


「愛華?どうした?」


「え?あー……なんでもない」


そのまま、なんとも言えない空気が流れたと思いきや

一色ちゃんが私の手をギュッと握ってくれる


「あいつらが羨ましいんだろ?ウチらもしようぜ」


「よ、よく分かったね」


「幼馴染舐めんなよ」


その言葉によく見てくれてるんだな

と嬉しさでいっぱいになってると

二人三脚が始まってしまう

何度も練習した成果なのか、息はピッタリで難なく1位を取れてしまった

「流石愛華」とグーの手を差し出してきたので

私もグーの手でコツンと合わせた

すると一色ちゃんがボソッと話を始めた


「これが最後かもしれないからな」


と一色ちゃんは私を抱きしめて

ポンポン、と頭を撫でてくれた

少しドキドキしてしまい、私は逃げるようにその場から離れた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ