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ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
後編 幾つもの華は彩りよく咲き誇る
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第72話 どういたしまして??

先輩達の相談を受けてから次の日

紅葉さんとランニングをしていた


「足はもう大丈夫なの?」


「うん、もう全然」


「良かった!でも今日は控えめにしよっか!」


ある程度コースを決めてからランニング開始

…と言っても、紅葉さんはすぐにおしゃべりを始めた

「一色ちゃんが髪をいじらせてくれないんだぁ、綺麗なのに勿体ない!」


「流ちゃんと廊下でおでこをごっつんこしてすごく痛かった!」


「そういえば忍先輩とケーキ食べ行ったんだ!今度一色ちゃんも誘っていこーよ!」


「凪ちゃんがどうしたらそんなに胸大きくなるのかって聞いてきて、分かんない!って答えたらちぎれるくらい胸掴んできて大変だった!」


私の知らない所で色んな子と遊んでるみたいで

そうなんだ、としか返事しない私に

ずっと楽しそうに話してくれる

もしも紅葉さんと付き合ったら、こんな感じで会話の絶えない日々を送れるのかな


「折り返し地点とーちゃーく!休憩しよっか?」


「なんか…いつもより疲れた気する」


「ランニング中にいっぱい喋ると呼吸配分出来なくて体力鍛えるのにいいんだよ!」


知らなかった…流石色んな部活かけもちしてるだけある

ただずっと喋ってたのに息を乱れてないの凄いな…


「ふっふーん、もっと褒めてもいいんだよ?」


「調子乗るから嫌」


「ガーン!ひどぉい!」


相変わらず表情がコロコロ変わるの面白いな、とクスッと笑ってしまう

告白された相手なのに、居心地が良すぎて

その事を忘れてしまう


「ていうか、ランニングだけでいいの?」


「ん?どゆこと?」


「…私が言うのもなんだけど、私になにもしないの?」


「あー!忘れてた!」


そう言ってすぐ私の手を握るけど

すぐに顔を赤くして放して

「無理ぃ〜〜〜!」と半べそかいてしまう

やれやれ…と私は無理やり手を握ると

「はわ〜〜!!?」とパニックをし始めた


「行くよ」


「え!?待って〜!心臓持たないって〜!」


「知らな〜い」


私はそのままランニングを始めると

後ろで少しギュッと握り返してくれる

悪戯心ではじめたとはいえ、少しドキドキしちゃってるな


「……あのね、愛華ちゃん、あたし、もう他の子と仲良くするのやめた方がいいかな?」


突然の事に思わず「え?」と振り向いてしまう


「こんなに優しい親友がいるんだから、もう大丈夫かなって!あ、一切関わらない訳じゃないよ!」


優しい親友……私のことか


「一色ちゃんとか先輩二人と後輩三人!あたしのイツメンはこれで決まり!」


「そっか……いいとは思うけど…皆と友達ってスタンスはやめないでほしいな」


「え、どうして?」


「それが私と紅葉さんとの出会いだったでしょ」


私の言葉に「それもそうだね!!!!」といつも以上の元気が帰ってくる


「けどね、1番の親友はずっと無口ちゃんだけだよ!」


久々に言われたあだ名、その笑顔に、前に球技大会で救われた言葉を思い出す

『大丈夫、怖くなったらあたしを頼って!あたしはいつでも無口ちゃんの味方だよ!』



「…ありがとう」


「え?どういたしまして???」


「フフっ、分かってないならいいよ」


「えー!何何!?気になる〜〜!!!」

これ割と読者で解釈の仕方違いそう……

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