第7話 九十九 一色
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もう末恐ろしいです……
夜勤頑張れそう……ありがとうございます
昼休み、また私は忍先輩がいるであろう屋上に向かっていた
すると、生徒指導室から誰かが出てきて私と目が合った
褐色な肌に金髪のツインテールのギャルだ
……あれ、この人……
「あ、お前この前の!」
やっぱり、この前麗奈先輩を助けた時に
喧嘩をふっかけていたギャルだ
また再会するとは思わなかった
生徒指導室から出てきたのを察するに
また何か問題起こしたのだろうか
「こないだは世話になったなぁ?」
す、凄い剣幕……
喋り方といい、めちゃくちゃ不良だな
と私が無言で見つめ返していると
舌打ちをして「やめた」と飽きたように言う
「お前、ウチのこと怖くないの?」
「……別に」
「ふーん、変なやつ。怖がる反応が面白いのにな〜」
「今日は……なにかしたの?生徒指導室から出たみたいだけど」
「あ?別に。メイク落とせって言われただけ。めんどくさいよなぁ」
確かに凄く濃ゆいメイクはしてるな
そういえば、デパートに行った時、早乙女さんも食いついてたな
私はあまり興味無いけど
やっぱり女の子は皆したいものなんだろうな
「どうしてそんなメイクしてるの?」
「何だっていいだろ、怖がらねぇ奴に興味は無い、じゃあな」
そう言って不良さんはトイレに入っていった
誰彼構わず攻撃してくるかと思ったけど
意外と優しい……のかな?
私の感覚が狂ってるだけかもしれない
…あれ?生徒手帳が落ちてる
中身見るのもあれだけど……
持ち主を探すためだ、と開いてみると
あの不良さんの写真が入っていた
お守りと絵が挟んである
絵は……小学生の時の物だろうか
「あ、お前!!なにみてんだ!!!!!」
思わず中身をじっと見てると
不良さんが帰ってきて手帳を取った
「あ、ごめん……持ち主探そうと思って……」
「中身見やがったな……」
「本当にごめん……でもその絵ってさ、桜小学校のだよね?」
「あ?なんでお前が知ってんだよ」
「その絵……なんだか見覚えがあって。もしかしたら一緒の小学校だったかもね」
「……まさか…お前、名前は?」
「神楽愛華」
「やっぱり!愛華ちゃん!!!」
急に満面な笑みで手を繋がれ
思わず私の顔はキョトンと変な顔になる
「ウチ!九十九 一色だよ!!!覚えてない?!」
九十九……?
珍しい名前なのに、思い出せない……
私の表情を見て、正気を取り戻してすぐに手を離す
「見た目もガッツリ変わったんだ、無理もないよな……ほら、小学校一緒だったんだよ」
小学校……ほとんど覚えていない
ごめん、と謝ると「いいよ別に」と少し落ち込んだ表情をする
「そうか……じゃあこの絵とお守りも覚えてないんだな」
「え?」
「なんでもない。お前もなんか、変わったな」
私が昔の幼なじみとわかってから
柔らかい笑顔をするようになった
やっぱりこの子、素行が悪いだけで
いい子になれると思う
「ねえ、せっかくだしさ、ご飯食べよーよ」
「え、さっきまで喧嘩ふっかけてきた奴を誘うか普通?」
「私は普通じゃないから。ほら、行こう九十九さん」
「……そこは変わってないな」
「ん?」
「何でもねーよ。バーカ」
九十九一色
高校2年生 160センチ 金髪ツインテール
褐色肌でツンデレのギャル
主人公は忘れているが、実は小学校一緒だった幼馴染
男口調で凄く強そうだが、喧嘩はしたことはなく
ただ素行が悪いだけのいい子だったりする
メイクが大好きであり、いつも濃ゆいメイクをしている