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ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
後編 幾つもの華は彩りよく咲き誇る
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第67話 親友だから

投稿忘れてた……忘れっぽいのどうにかしたいw

「今度はあたしの番!だよ!!!」


唯一友達関係の紅葉さんとの

少しだけ安堵できる時間が始まった

正直ここまで来ると、紅葉ももしかして……と

変な勘違いをしそうになるけど

今の2人に告白されてる状況がおかしいだけで

紅葉さんはきっと違うから……

と自分に言い聞かせてる


「ほらみて!ジェットコースター!」


早速最初は紅葉さんが好きそうなジェットコースターに乗った

「ここね、この前愛華ちゃんが見てるって言ってたドラマとコラボしてるんだよ!」


確かに看板にはボイスが聞けるリストに

私の好きなドラマが入っている

結構前にチラッと話しただけなのによく覚えてたな


まあただジェットコースターなだけあって

内容はかなり激しいものだった

お互い「ひゃーーー!!!」という悲鳴をあげ

結局恐怖のせいで殆ど内容が分からなかった



「楽しかったね!!!」


「なんかまだ空中にいる感覚になる……」


「悲鳴上げてる愛華ちゃん可愛かった!」


「うるさい」


次に連れてこられたのは観覧車だ

てっきり激しい系を網羅するのかと思ってたから

少し意外


「いいの?ここ乗ったら長くなって1時間すぎちゃうけど」


「いいのいいの!愛華ちゃんとお話したいし!乗ろ!」


言われるがまま観覧車に乗り

何を話すかと思えば

一色ちゃんとは何したの?とか

そういえば二先生をカフェで見たとか

なんてことない会話が続いた

昨日私が距離遠いと言ったからか

今日はずっと何か喋っている


「たまには紅葉さんの話もしてよ、私ばっかりじゃなくて」


「え〜あたしの話なんて特にないよ?」


「いや、紅葉さんにはいっぱい友達いるでしょ」


「確かに!でもね、最近はもう愛華ちゃん達としかいないよ」


「え、なんで?」


「……………あたしね、愛華ちゃんに会えて人生変わった気がするんだ」


「……え?そうかな?」


「そうだよ、あたし誰とでも仲良くなるのはモットーだったけど、皆から若干壁を作られること多いんだ。友達以上親友未満みたいでさ」


「……そうなんだ」


「愛華ちゃんだけだよ、あたしが変なあだ名つけても、とんでもなくバカで運動以外不器用でも、あたしが親友って言っても、素直に認めて協力してくれたの」


「……そんなことないよ、私も、紅葉さんだからそうしたんだと思う」


「だからあたし、もう仲良くなりたい子にとにかく突っ込むって決めたんだ!」


「……まあ、いいんじゃない?」


「うん!それでね……やっぱりなんでもない……」


……

………

なんか地雷踏んだかのように静かになってしまった

少し風景を眺めながら、でもこんな静かな時間もいいなとすら思えてしまう


「……はぁーあ、これで好きって言えたら苦労しないんだけどなぁ………」


…………………ん??????


「ん?」 「ん???どうしたの愛華ちゃん」


「え、今……好きって……」


……………………………………………

「あーーーーーーー!?!!?!言っちゃったぁ〜〜〜〜〜!!?」


……やっぱり、だよね、という感想が先に来てしまうけど

紅葉さんはそんなこと知るよしもなく

「どおしよ!?逃げたい!!?逃げれないんだった!!!?」と

1人劇場を始めている


「…それってやっぱり……そういうこと。だよね?」


「あぅ…………そうですぅ」


観念したのかちょこんと縮こまった座り方をする

なんだか小動物みたいで思わずクスッと笑ってしまう


「てゆーかなんか落ち着いてない!?」と突っ込まれ

「そりゃぁそんな慌てられるとね……」と返す

相手が慌てすぎると逆に落ち着いてしまう現象になってしまってる


「多分二先生にも一色ちゃんにも返事待ってもらってるでしょ?それあたしのせいっていうか……」


「今やっと分かったよ。でも意外、紅葉さんならスパッと言いそうなのに」


「恋にはとことんヘタレみたい…」


好きと自白してから一向に私に視線を向けない紅葉さんに

少しだけ悪戯心が働き

グイッと近づいてみると「ひょわー!!?」と

後ろの壁に後頭部をぶつけるぐらい逃げようとする


「なんか面白い」


「人をおもちゃ扱いしないでよぉ〜!?」


「分かった。紅葉さんのことも考えてみるね」


「へ?ほんと!?ありがと愛華ちゃん!」


ようやくいつものテンションに戻ったタイミングで観覧車も一周し終わり

外に出たタイミングで紅葉さんのスマホのアラームがなった

多分1時間経ったのだろう

そういえば先生の所にも行かないとな……


「二先生の所行くんでしょ?行ってらっしゃい!」


告白した後とは思えない笑顔で見送られ

その場を後にしようとする


(……そうだ、キスしないと……でも面と向かっては無理だしぃ……そうだ!)


すると急に後ろからハグされ

うなじに柔らかい感触がする

ビックリして振り向くと

紅葉さんは「えへへ」と照れ笑いしながら

そのままとてつもない速度で走り去ってった


少しイタズラしちゃったけど

紅葉さんも好き……なんだよね、と改めて実感してしまう

……考えてもしょうがない、先生の所に行こう





「……ようやくか」


「やったよ!!!!!!」


「はいはい、ったく世話かけさせるぜ」


「すっっっごい成り行きだったけど!!!」


「さっきからうるさ。まあお前ならそうなるだろうなとは思ってたけど」


「わぁ〜これからどおしよぉ〜」


「……ほら、残り時間どっかいくぞ」


「え?うん!」

ついに……ようやく紅葉が告白しました

物語がクライマックスに差しかかろうとしてます


紅葉は最後に、ってのは作る前から決めてましたが

ここまでヘタレだとは思ってませんでしたw

今後は3人がどのようなアプローチするのか……

ていうか紅葉はアプローチ出来るのか……お楽しみに!

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