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ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
後編 幾つもの華は彩りよく咲き誇る
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第62話 意外と照れ屋だな

【おまけ お泊まり会2】


『雪乃視点です』


今日は凪ちゃんが泊まりに来てくれた


「おークロマルぅ〜久々やなぁ〜」


雪乃のペット、クロマルを可愛がってくれている

「流が昨日来たんやろ?何したんや?」


「普通に後ろからハグされながらモチモチしてた」


「平和やなぁ流石流やな」


「それ聞いてどうするの?」


「ん〜なんであたいじゃなく先に流だったのか小一時間問い詰めるかな」


「え………えっと……寝れないかなって」


「なんやそれ、あたいが騒がしいと?」


少しだけ頷くと

「こいつぅ〜」と雪乃のほっぺを軽くつねる

つねられてるけど全然痛くない


「しゃあない、今夜は寝かせないぜべいべー作戦はまた今度やな」


「何そのネーミングセンスダサ作戦。逆に気になる」


雪乃がそういうと「気になる?」と

雪乃ごと持ち上げてベットに運び床ドンをされる

されるがままな雪乃をニチャニチャ笑いながら見てる


「こういうことやけどええの?」


「凪ちゃんは雪乃の体調を気にして大して出来ない気がする」


「うわ、そういうこと言うんや、その通りやけど」


凪ちゃんはそう言ってそのまま上から覆い被さる

凄く暖かくて、安心する


「雪乃ね、この前忍先輩家に乗り込んでから少しだけ体調良いの。あの薬のおかげなのかな」


「そうか、そりゃよかったなぁ。もっと良くなったら……色んなとこ出掛けて…………色んな思い出作ろうな」


「…うん、そうだね………凪ちゃん?寝ちゃったかな」


雪乃は凪ちゃんを隣に寝させて

手を繋いでそのまま就寝についた

「おー思い出浸り終わったか〜?肉まんとあんまん買ってきたぞ〜どっちがいい?」


先生が少しニマニマしながら私の顔を覗き込む

「今見せられる顔してない」と顔を背ける

「お〜そーかそーかぁ〜」ニマニマ度が増し増しでかなりウザイ先生に

どうにか顔を見られないようクルクル回る


「たはは、わかりやすいやつ」



「はい、一色ちゃん肉まん!」


「おぅ、サンキュ」


「愛華ちゃん何かあったの?」


「……ウチはやったぞ」


「………………????」


「お前……本っ当に馬鹿だな。そんなことしてると、ウチがあいつを嫁にするぞ」


「……告ったの!!?裏切り者ーーー!!!」


「うっさ、お前がいつまでもウジウジしてるからだろ」


「そ、そうだけどさあ……ねえねえ愛華ちゃん!一色ちゃんに告白されたの本当なの!?」


ずっと先生から逃げようとしてた私に急に声をかけられ

「……うん」と軽く頷くのを見て項垂れる紅葉さん

そんなショック……?とも思ったけど

先生が私に告白してるの知ってるし

今いる中で紅葉さんだけ仲間外れ?みたいな形になってるから

そのせいなのかな……?


「じゃ、じゃああたしむぉぐ「あー!もうこんな時間だな!帰るか!!」」


一色ちゃんが紅葉さんの言葉を無理やりさえぎって

そのまま帰ろうとする

私も急いで二人について行きながら

公園の方に向き直し「また来るね」とだけ呟いてその場を後にした



【電車で愛華がうたた寝してる頃の2人】

「お前さ、ムードってもんがあるんだよ、分かる?」


「だって流れに任せないと一生できない気がして…」


「お前なぁ……そうだ、明日水族館行くだろ?何とか二人きりにしてやるから、頑張るんだな」


「うぅ〜ありがど〜」




電車に揺られて数時間後

ようやくホテルについてチェックインを済ませ

私はベットに吸い込まれるようにうつ伏せで寝転がる


「わーもふもふだねーこのベット!」


隣のベットでボヨンボヨンと少し跳ねる紅葉さん

元気だなぁ……人の気も知らないで……

とか思ってると、いきなり体が重くなった


「本当だ、ふかふか」


一色ちゃんが私の上にそのまま被さるように寝転びはじめたからだ

紅葉さんがすぐにガバッと起きて

「一色ちゃん何してるの!!!?!?」と驚く


「あ?何って寝そべってるだけだよ。な、愛華」


「ひ、一色ちゃん……お、重いから退いて」


(なんか愛華ちゃん、いつの間にか一色ちゃん呼びになってる!!?)


「ふーん?どいてほしい理由それだけじゃないっぽいけど?」


「ち、違うし」


私は顔を見られないよう枕にうずめると

耳元で「意外と照れ屋だな」と言われ

こしょばゆいのとドキドキ感で

顔が火照ってしまう


「あ、愛華ちゃん………ず、ずるいずるい!あたしもーー!」


更に上からズシッと体重がかかって

「う゛っ」と声が漏れる


「おま、それはちょっと違うだろ」


「なんかこれはこれで楽しい!!」


「目的変わってるし」


「流石に重いから退いて……」


「「嫌」」


結局小一時間くらい2人とも離してくれなくて

私はドキドキと身体疲労でその日はかなりぐっすり眠れた




珍しく前書きにおまけを入れてみました

今年もわずかになりましたね。皆様はどういった1年だったでしょうか

私としてはもう引退決意レベルまで陥っていたのに

まさかの百合小説がここまで読まれることになるなんて……と言った感じですね

実はもうこの作品の次も少しずつ考えてます。もちろん百合作品です

どういった世界観になるかはまだ未定ですが

この作品が終わり次第で発表するかと思います

まああと半年くらい続きそうで怖いけど


ということで、今年もありがとうございました!

来年はさらに向上していくので皆さん期待しててください!良いお年を!

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― 新着の感想 ―
お泊まり会は楽しいですね。これからが楽しみです! あと新作投稿しました!是非見てください!
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