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ヒロイン全員が私の事好きなのはきっときのせい  作者: 六道 傑
後編 幾つもの華は彩りよく咲き誇る
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第58話 今度は私が

【麗奈視点】


皆に背中を押される形で大広間に着いた

正直、この後どうするのかは決めていない

もう少し計画を練りたかった…

どうにか説得に応じてくれる親だと嬉しいが…


「ごきげんよう。待っていましたわ、青木麗奈さん」


大広間の真ん中には、忍のお母様がいた

子供の頃、1度だけ見たことがある程度だが

その頃と変わらない、若くて存在感のある人だ

そのお母様の後ろに、隠れるように忍がいるのが見える


「お久しぶりです。忍のお母様。」


「あなたにお母様と言われる筋合いはないです!!」


剣幕がすごく、私は思わず怯みそうになる

大丈夫だ、私は忍を連れ戻しに来たんだ

勇気を持て……!


「も、申し訳ありません……あの、忍が学校を中退すると聞きました。許嫁もいると……」


「えぇそうです。忍ちゃんには幸せになって欲しいので」


「し、忍の意思は!?」


「この子も納得済みですよ?」


「本当なのか忍!?」


私の問いかけに、少しだけ頷く忍

目は俯いたままだ、嘘なのは容易にわかる

やはり無理やり……


「お願いします。どうか取りやめてください。せめて卒業まで、忍と共にいたいのです」


「ふーーーーん、それは何?友達として?」


……友達として…………??


「……というと?」


「貴方は忍ちゃんを友達として傍に置いておきたいの?」


「え……えっと……」


「聞くところによると、貴方好きな人がいるようじゃない。だったら忍ちゃんはいらないんじゃない?」


「そんなことありません!忍は親友として、一緒にいたいんです!」


「親友…ねぇ……?」


「…そして私は。それ以上の関係になりたいと、思っています」


「……??何言ってるの麗奈???ダメだよ?」


忍は理解してない…と言うより

理解したくないという顔をしている

私は決めたんだ。意地でも理解させてやる


「忍……私は君の優しさに甘えすぎたのかもしれない。離れてから気づいたよ、君の大切さに」


「ちょちょちょちょっと待って麗奈!この先の言葉言うの禁止!!!」


「忍……どうかこの先もずっと私と共に歩んでくれないか?」


私は少しずつ忍に歩み近寄り

片膝をついて忠誠を誓うように手を差し伸べる

忍は顔を真っ赤にして泣き始める


「ほ、本当に……私でいいの……?」


私は頷くと、忍は恐る恐る手を差し伸べようとする

すると、隣にいたお母様が急に泣き始める


「良かった……良かったわね忍ちゃん……」


「……ん?忍のお母様??大丈夫ですか?」


「忍ちゃんの苦労がようやく……うっ、うぅっ……」



「ちょ、お母様!?出てる!出てるよ!」


「もういいじゃない上手くいったんだから。あなた達も出てきていいわよ」


忍のお母様がパチンと指を鳴らすと

ドアが開けられ

神楽さんや二先生達がなだれ込んできた


「み、皆……?」


「麗奈。ごめんね…許嫁がいるとか学校やめるとか……諸々全部お母様が仕組んだ嘘なの」


「……嘘!!!?」


「そう。我が愛しの忍ちゃんを悩ませる奴の顔を拝みたくてね。取り戻すだけだったら渡すつもりはなかったけど。校長も了承済みよ♡」


な、なんて行動力……さすがお嬢様というべきか

ただ良かった……全てが嘘なら全て解決だ

それにしても、忍のお母様はここまで親バカだったのか


「さ、今日は皆でパーティーでもしましょ!私ご馳走しちゃうわ♪」


「えー!ほんとですか!やったー!」


私達よりも先に早乙女さんが喜び

皆そのパーティーの手伝いを始める


私も切り替えて手伝いをしようと立ち上がると

九十九さんが、忍の方に行ってるのが見えた


「ま、丸く治まってよかったな」


「うん。ありがとね、一色ちゃんには凄く迷惑かけて……」


「ここがお前ん家じゃなかったらぶん殴ってる所だよ」


「……でも本当に私でいいのかな…」


「ばーか、まだ疑ってんのかよ。麗奈先輩の事は一番知ってるんじゃなかったのかよ」


「……そうだよね!うん、もう迷わないよ!私!」


「……幸せになれよ」


「今度は私が、みんなを助ける番、だね!」

どうも、怒涛の忍編が終わりました

これからこの2人がどのようになっていくのか楽しみですね

最初の雰囲気からして麗奈が愛華と付き合うと思った人多いんじゃないんでしょうか

これに関しては自分もここでほかヒロインとの戦いから抜けるとは当初思ってませんでした

さて、次からは一色か紅葉のターン……

まだまだ話は続いてくのでこれからもよろしくお願いします

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